人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

『サクラサク』in風の森ホール

2008年05月13日 | 舞台
 5月10日、初めて風の森ホールへ入った。写真ではもっと無機質な空間に感じたが、意外に親しみ易い雰囲気があるのでホッとした。

 1年ぶりの長編朗読のせいか、かなり上がった。それはいつもの事なのに、のっけから行を飛ばしたり読み違えたり・・・。原因はホールの椅子。当日私の判断で急遽、用意した自分の椅子をやめて、不慣れな高さのホールの椅子に変えてしまったのだ。お尻が痛くてモゾモゾする自分自身に注意散漫になった。いくつになっても修行が足りません、ハイ。スタート時は冷や汗をかいたが、波に乗ってからは、推敲(すいこう)と稽古を入念にやってきていたので快調だった。

 久々に読んで、長く続けていきたい作品だと改めて思った。で、早速6月に、祇園ライヴの形を変えて、朗読会としてやってみようと思い立った。立ったが吉日。いし田の大将にお願いして、まず軽く腹ごしらえをして頂いてから、一気に1時間45分の『サクラサク』をお聞き頂き、再びお料理付で乾杯というコースが出来上がった。いつも変わらず応援して下さる大将の声が頼もしい。有り難い事だ。

 あくる日は、友人のM嬢と西宮の兵庫県立芸術文化センターへ。目的は、不思議人Mr.時広が衣装デザインした『王女メディア』観劇。ヘアデザインも友人の我妻淳子さんなので、帰りに4人で夕飯を共にし、舞台の話で盛り上がった。芝居は、やや癖のある構成台本だったせいもあり、お勧めとは言いがたい出来に思ったが(正直私たちは睡魔に襲われて困った)、衣装はお見事!もう一度衣装だけ見たいと思う出来栄えだった。

 帰り際に4月3日のパフォーマンス『世界』のDVDを頂いた。まだ見る勇気はない。
 いつもの事だが、仕事の結果を見るには勇気が要る。稽古では何度もビデオで確認しながら演出を練ってゆくのだが、本番は取り返しがつかない分、覚悟が要るからだろう。吸った息を吐かずに呑み込む様な感じで結果を受け入れる。しばらくはパソコンの横に飾っておこう。

 私がいつもお世話になっているお向かいのお母さんは、この半年ご実家のお母様の深夜看護をなさっていた。早朝帰宅して家事をこなし、昼の間仮眠を取り、夕飯を終えて家族が眠りにつく頃ご実家へ。ほとんど毎日の事で、ご家族も私も、お母さん自身の健康を心配していた。
 そのご実家のお母様が先日とうとう亡くなられた。「やるだけやり切ったから、家族もみな思い残すことなく、母を送ることが出来ました」とおっしゃる。享年98。看護していたお母さんは70代。頭が下がる。無邪気に振舞う可愛いお孫さんを見ていると、命はリレーされてゆくんだ、と思う。

 札幌の親戚に、この4月子供が生まれ、我が家の長兄にも8月、待望の初孫が生まれる。感動溢れる、豊かで寛容な人生を歩んで欲しいと願う。
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