残暑厳しき折、
皆様にはご自愛くださいませ。
明日から印西の姉の処へ行って参ります。
衰えいく姉の姿は見たくないのが本音ですが、
やらなくてはならない用事があります。
コロナを恐れている施設ですので、施設内には入れません。
欲しがっているものを届け、励ますくらいしか、出来ません。
昔の姉は誰がみても、上品で、美しく、節度のあるなかなかの人でした。
しかし、現在では、様変わりしてきました。
いつも、怒りを露わにしています。
今時の施設としては、上等の部類ですし、プライバシーは守られて、
広く綺麗な個室での生活ですから、御不満はあるまい!
とは、想うのだが、姉の奥底に潜む心理状態は、図り知れない。
老い先を嘆く気持ちが怒りに変わるのか・・
体が思うように動かないイラダチが怒りになるのか・・
妹の元気さが腹立たしいのか・・
私も良く叱られます。
思うに、団体の中の一員という立場が納得出来ないように見える。
お腹が空いていないのに、呼ばれる。
医者に掛かりたくないのに、医務室へ連れて行かれる。
施設の人が誰も私の力になってくれない。
こんな地獄に私を入れないで!
まともに聞いていてはきりがない。
果ては、財布を盗まれた、衣類も盗まれた。
それらは、ちゃんと後で出てくるのです。
友人は言う、こちらが仏の心境になりなさい。
何でも、逆らわずに聞いてあげなさい。
意見など、絶対にいけない。
ただ、黙って聞いてあげなさい。
そうですが、私は未熟者の凡夫の身、
なかなか、達観できません。
明日からが怖いです。
なるべく早く退散してきます。
月に一度のお見舞いです。
ニコニコ笑顔で会ってきます!
たった、一人きりのお姉ちゃんだから・・・
竹田の子守歌 京都元曲竹田の子守歌 赤い風船 山本潤子

広い海のような心・・・