話の種が尽きたらドンチを想い出せばいい。
犬であるドンチが私にいくら心を開いても、過去の苦しみや痛みを語ることはできない。
ドンチの長い長い12年の辛苦の時間は、私が知り得た情報のもとに想像するしかない。
私はドンチの目の中をよく覗いた。
犬には過去や未来を想像する能力はなく、瞬時瞬時を生きると言うが、時に
ドンチの目、その表情には、確かに憂い・悲しみを読み取れた。
この写真を見る時、私は😢する。
ハナを何時も傍らに置いて生活してきたが、こんな目を見たことはなかった。
いつも笑った目をしていた。
ドンチよ!
この先に、もう辛いことも苦しいこともないんだよ!
絶対に一人にはさせないからね!
だから、だんだんに、笑えばいいね!
犬も人間もゴチャゴチャになってしまっていた私でした。
そんな自分が好きでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/01/d128f95d962c45038281a6329f5ac416.jpg)
そんな目をしたら母さん辛いよ、
さあ、お散歩に行こう!
夏の日の思い出 日野てる子