2022年5月6日(金)晴れ。今日もすこぶるいい天気に恵まれた。外を歩くと暑い!
木陰で休みたくなるような暑さ。
私たちは普通の食事から糖質を摂取して、そこから分解されたブドウ糖(グルコース)がエネルギー源として燃焼する糖質回路が働いていて、それが体の働きの基本となっている。
血液中では血糖として存在し、インスリンによって濃度がコントロールされているけど、ブドウ糖濃度が上がるとインスリンの働きで中性脂肪に変えられ、脂肪細胞に蓄えられます。
一方、肝臓や筋肉中にもグリコーゲンとして貯蔵され、必要に応じてブドウ糖に再び分解されてエネルギー源となる。
しかし、中性脂肪はそれ自体燃焼しない。
そこで、糖質制限をすることで、肝臓に蓄えられていたグリコーゲンがグルコース(ブドウ糖)に分解されエネルギーとして使われるようになる。
さらに、筋肉中のたんぱく質や脂肪細胞に蓄えられている脂肪酸がエネルギーとして使われはじめる。この時、この脂肪酸によってケトン体というものが作られるそうだ。
これによって中性脂肪がエネルギー源として利用されるようになる。
中性脂肪は肝臓でアセチルCoAという物質に分解され、ケトン体となるようだ。
その後ケトン体は、肝臓から放出されて血流に乗り、エネルギーを作り出すための材料として使われる。
これは体の緊急的措置だろうか?
癲癇(てんかん)やアルツハイマー病などの治療でこのケトン体を利用したケトン食を実施している医療もあるという。
だから、体の基本に逆らった極端な糖質制限は非常に危険だ。
ただし、糖質を摂りすぎた状態ではケトン体の回路は働かない。
ここで、肉類の脂質をいつものように摂取したら台無しだろうか?どうだろう?
例えば、長鎖脂肪酸の
C14ミリスチン酸(ヤシ油、パーム油、バター)
C16パルミチン酸(パーム油、ショートニング、バター)
C17ステアリン酸(牛肉や豚肉などの肉類)
何かを悪者にして、やっつければ、複雑なこと考えなくても、いとも簡単に解決するかに見える。人は一方的に何かをやり玉に挙げて楽になろうとする。
これらの長鎖脂肪酸も別に悪いわけではないけど、摂取しすぎにならないようにした方がいいのは確かだ。
ココナッツオイルやMCTオイルの原料となるヤシ油、パーム油にはC14ミリスチン酸が含まれているのだ。
ステアリン酸にはHDLを増やす効果があるとの報告もある。要はバランスだ。いかにバランスが大切か!
-続くー
参考