羊羹食べたら今度は水羊羹食べたくなった。春の暖かさに、少し冷やしたさわやかな甘さを楽しむことにしました。この和菓子の特徴は何といっても寒天(かんてん)と葛(くず)。
口に入れると、とろけて甘さが小躍りしてすっと喉に入っていく。
葛に思いをはせる。ちょうどNHKの「ニッポンの里山」で葛の話をしていた(宮崎県串間市)。宮崎の山林の中を職人が入っていく。山を整備する人がいないと葛の木のつるは他の植物に巻き付き山の樹木を覆うやっかいものだ。こんな風景は荒れた山林でよく見られるという。しかし、土の中の根は丸々と太く人間の背たけほどある。この根を土を掘り起こし切り取る。力がいるけど丁寧な作業も求められる。もちろん、このような職業は「絶滅危惧職種(私の造語です。)」で携わる人は貴重です。この根を山から持ち帰る。
100kgの根からとれる葛は10kgほどだという。
100kgの根からとれる葛は10kgほどだという。
本葛専門店のサイトを訪問した。創業文政2年(1819年)。福岡県朝倉市秋月にある。
https://www.kyusukekuzu.jp/株式会社 廣久葛本舗
「出来うる限り伝統的製法を守り、天然純国産本葛を100%使用して、その他の澱粉の混入、合成添加物や化学薬品は一切使用していません。」とある。
原料の葛は、野山に自生した30~50年のものの寒根葛の根を採取するそうだ。期間は、霧で葉が枯れて養分が根に蓄積される1月から芽が出る4月まで。葛の根から抜き出した本葛を何度も水で晒して、あく抜きをし精製する。乾燥させれば一応出来上がりだが、約1年間寝かせるようです。
原料の葛は、野山に自生した30~50年のものの寒根葛の根を採取するそうだ。期間は、霧で葉が枯れて養分が根に蓄積される1月から芽が出る4月まで。葛の根から抜き出した本葛を何度も水で晒して、あく抜きをし精製する。乾燥させれば一応出来上がりだが、約1年間寝かせるようです。
日本産の葛は、台湾産や中国産のクズと種類が違うヤマトクズのようだ。中国産は畑で栽培しているらしいから残留農薬が心配だ。
市販されているものは、他の植物のデンプンを混ぜて本葛と表示していることも多いらしいけど消費者は分からない。葛よお前もか!中国産の葛がツルを日本にどんどん伸ばして覆いつくすのか?
今回見つけた葛専門店のような信頼できるお店は貴重だ。
そして、私がいつも買う和菓子屋さんも信頼がおけるから頼もしい。
そして、私がいつも買う和菓子屋さんも信頼がおけるから頼もしい。
マメ科の種はイソフラボンを多く含む。大豆とともに葛も多く含有する。