不倒翁(ふとうおう)

澄心書道教室 作品創作活動 学習中文 アクセサリー製作に奮闘中

第40回 墨光書展 in銀座

2009-10-23 10:06:40 | 書道教室
今回の墨光書道院展in銀座!!

光栄にも2×6作品を書く6人に指名されましたので、頑張らねば!! 

墨光書道院第40回の記念展でもありますので、40にちなんだ課題を選ばないと・・・

当初は、「不惑」にしようとか色々考えていましたが、“笑”
陶淵明の不惑を題材にした詩を選びました。

西暦404年陶淵明は、不惑の年を迎えました。
陶淵明は、母親の喪が明けたこの年不惑の年を迎えた感想を一篇の詩にしています。
「榮木」と題する四言詩です。

「榮木」は、3節に分かれている四言詩です。

一節目は、むくげと言う木と同じで、人の一生もはかなく、この世に一時的に寄寓するのと同じだと歌っています。

二節目は、人生ははかないからこそ、善をつむことが大事だと歌い、

三節目は、少年の頃抱いた高いこころざしに反して、40歳を迎えた今の自分のふがいなさを嘆き、

「先師」は孔子の事・・・孔子の言葉を訓とし、40歳にして名を残すことの出来ないものは、誰にも相手にされないだろうと、今からでは遅いかもしれないが頑張って勉強しようと歌っています。

「四十」の入った第三節目を課題としました。

先師遺訓 先師遺訓あり
余豈云墜 余れ豈に云に墜さんや
四十無聞 四十にして聞ゆる無くんば
斯不足畏 斯れ畏るるに足らずと
脂我名車 我が名車に脂をさし
策我名驥 我が名驥に策うたん
千里雖遥 千里は遥かなりと雖も
孰敢不至 孰か敢へて至らざらん

いろいろ、調べた事を書き並べましたが、結局のところ「四十」と言う字を書きたかったのでした。

あとで、「四十」を見れば、何時書いたかすぐ解るでしょう?