不倒翁(ふとうおう)

澄心書道教室 作品創作活動 学習中文 アクセサリー製作に奮闘中

東方書道展の課題

2015-01-23 09:27:51 | 書道教室
子衿 悠悠我心   

縦我不往 子寧不嗣音
 

青い色をしたそなたの襟 はるかなるわたしの思い

たといこちらから往かなくても なぜにたよりをしてくれないのか


詩経から選んだので、文字数は4言ではありません。
又、詩経から選んだので、作者も不明です。
(ここんとこしっかり言っとかないと「文字数間違えてませんか?」とか「作者がいないなんておかしい!」とか質問してくるから)

課題選びの時に、その瞬間心に刻んだ漢詩をと思っています。

この課題は、唐の時代弘文学院の師範試験に出題された問題です。

路雲霏は運よく試験にパスしましたけれど、私は【青い襟】って何なの?? という訳で、図書館から詩経の本を借りてきたわけであります。

自分の好きな詩が、書の展覧会に出品する課題に利用して作品効果が上がると言う事は難しい。

作品効果のある字面でないことのほうが多い。

でも、わたしは思いの込められる詩を選びたいし書きたい。数年後に作品を見たときに当時の私の思いを振り返りたい。

近代詩の部門では、自分で文章を作ることにこだわる先生もいらっしゃる。
著作権の問題をクリアしながら過去の文芸作品を書く先生もいらっしゃる・・どちらにしても、書きたいものを書く!書きたいものを書きたい紙に書きたい墨で書く喜びを見つけたい。


昔、【今年到底貧・・・】という書き出しの詩を書いたことを思い出しました。
当時は、相当お金に困っていたようだ…子供二人塾に通っていたからなぁぁぁ