昨日は築地の国立がんセンターへ往診しにいった。膵臓がんで腹水がたまった方からの依頼で、生姜湿布、里芋パスタをしに。
昼間に五人診たあとの夕方、6時半くらいに病院に着き、1時間半かけてお手当をして家族の方に覚えて頂いた。
里いもをゆっくりと陶器のおろしで擦りながら、病気の意味や価値、輪廻転生のことなどについてもお話をした。4人部屋だったので会話が他の入院患者さんの邪魔になってはいけないので声を落としてゆっくりと語った。患者さんは一つ一つ頷かれ、あるいは涙ぐまれ喜んでくださって、付き添いの旦那さんと息子さんに「あなたたちもよく先生のお話を聞いておいて」と言ってくださった。
身体を治すことも大事だけど、根本の心や感情のケアのほうがもっと大事だと思う。それが僕のしたいことであり、していること。