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廊下の美術品の脇には部屋に入るドア。確かに普通のお宅です。
ドアを開けて部屋の中に入ってみます。
「おー」
猫さんの置物、猫さんの食器、猫さんの肖像画、猫さんの・・・etc.
「ヨーロッパにはこんなに古くから猫グッズがあったのね」
「驚きですね。 これほどの猫グッズ。」
「きゃー 日本の招き猫さんですよー
」
大きいもの、小さなものがずらっと並んでいます。
ヨーロッパの博物館にこんなにたくさんの招き猫たち。なんだか嬉しくなっちゃいますね。
窓の前にはちょっと怖いマネキン。これは猫の毛皮を着ているマネキンらしい。
毛皮でこんな衣装を作ってしまう文化もあったんだ。
日本も三味線は猫の皮を利用していたんですよね。そんな事実も思い出されます。
シャンデリアや古い調度品で囲まれた部屋。
これらの猫をかたどった調度品の数々には、猫が愛されていた様子をとても感じることが出来ます。
彫刻や絵画やソファーなど、立派なものが多いことにもビックリ
「そうなんです 中に入ってみるととても大きなお屋敷なんです
」
「でもです。 私はまだここで飼われている本物の猫さんに出会ってな~い」
がっかりな気持ちのままふっとソファーに目を移すと何か丸くなって寝ていますよ
「最初の猫さんに会えました」
白とキャラメルと黒の毛色。
「この子は三毛猫さんみたいね」
「逃げちゃわないで」そっと近寄って手を差し伸べてみます。
「嬉しい」
観光客の方々が出入りしている博物館の猫さんだけありますね。
初めて出会った私が撫でても堂々としています。
「しかも人懐っこい」
あまりの可愛らしさに、そのまま撫で撫でタイム突入
「オー この子もゴロゴロ言ってるよ
」
この子の耳の端には切れ目。日本では野良猫さんの去勢や避妊済みの目印ですよね。
「この目印って万国共通 この子も以前は野良猫さんだったのかもね」
こんなことを感じても、スタッフの方に尋ねることも出来ない私。
英会話が出来たら旅はもっと充実するのにね。
「たまには反省」
こんな時にはやっぱり言葉の壁に寂しさを感じてしまいます。
「でもね、皆さん猫さんたちとは言葉の壁はない
」
「撫でられて気持ちいい場所も共通みたい」
続く