報道番組のアナウンサーも口にするようになった「自分事」について考察を加えてみたい。
考察というより所感に近いものになる、と思われるけれど・・・。
なぜマスメディアで「自分事」という表現を耳にするようになったのか。
ことばの市民権がすでに獲得されている、ということに起因しているはず。
どのような経緯から誕生した表現なのか。
理路を辿れば、漢字表記「他人事」を「ひとごと」と読むことなく、漢字表記に従って素直に「たにんごと」と認知し、口にするひとたちが殖えたことが原因だ、と思われる。
次の段階は、「他人」対「自分」ということばの対照、対比が「自分事」という表現を惹き起こしたのだ、と考えられる。
「ひとごと」が「わがこと」ではなく、「個我」意識の強固な現代人の意識が「じぶんごと」という表現をもっぱら自然に選び取ったもの、と言えるのではないか。
「自分事」とは漢字表記が惹き起こした典型的な現代語といえる。
ことばとは時代とともに変化を余儀なくされるものであり、ことばの死活は社会性をもつひとともにある、と言い換えることもできようか。
考察というより所感に近いものになる、と思われるけれど・・・。
なぜマスメディアで「自分事」という表現を耳にするようになったのか。
ことばの市民権がすでに獲得されている、ということに起因しているはず。
どのような経緯から誕生した表現なのか。
理路を辿れば、漢字表記「他人事」を「ひとごと」と読むことなく、漢字表記に従って素直に「たにんごと」と認知し、口にするひとたちが殖えたことが原因だ、と思われる。
次の段階は、「他人」対「自分」ということばの対照、対比が「自分事」という表現を惹き起こしたのだ、と考えられる。
「ひとごと」が「わがこと」ではなく、「個我」意識の強固な現代人の意識が「じぶんごと」という表現をもっぱら自然に選び取ったもの、と言えるのではないか。
「自分事」とは漢字表記が惹き起こした典型的な現代語といえる。
ことばとは時代とともに変化を余儀なくされるものであり、ことばの死活は社会性をもつひとともにある、と言い換えることもできようか。
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