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最終日は京都に行こうと思っていた。
でも、この二日間ですっかり奈良が気に入ってしまった。
斑鳩の地に赴き、最古の木造建築法隆寺と中宮寺のたおやかな如意輪観音様に会いにいくことにした。
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奈良で唯一気に入らなかったのが『せんとくん』。
鹿と仏像の合体したこの怪物は、仏像を侮辱し鹿も怒っているだろうと思う。
奈良の人の心意気を表しているとは思えないし、美しくも可愛くも感じない。
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法隆寺山門の金剛力士像も、怒っちゃったかな?
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45年ぶりの法隆寺。
時は流れなかったような錯覚に陥る。
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御釈迦様の仏舎利塔(卒塔婆)である五重の塔。
北面には石窟内での釈迦涅槃像がある。日本的といいうより大陸的な仏教美術だ。
五重塔は、戦艦大和の艦橋の様に聳えていた。
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用明天皇の請願、推古天皇、聖徳太子の努力によってこの地に開山した法隆寺。
飛鳥時代から今日まで1,400年、しゃけと同じ気持ちでこの金堂を仰ぎ見たものは数多居ることだろう。
本尊は釈迦三尊像。見慣れた丸顔の仏像とは違い、飛鳥時代の面長なお顔で威厳を感じる仏様だった。
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『柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺』
有名な正岡子規の句である。『法隆寺の茶店に憩ひて』とある。
写真で見た子規の横顔と昨年行った東京根岸の子規の住まいを想い出し、古い知り合いにで会った気分。
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平成10年(去年!)建立の百済観音堂。
よく教科書でみるすらりとした日本離れした観音様が此処におられます。
飛鳥時代の作と言われているが、どの仏像にも似ていない八頭身の仏様だ。
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これほどの仏様でありながら17世紀まで文献にものらず定まったお堂も無かったのだから
大変謎深い仏様だ。立派なお住まいが定まって本当に良かった。
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東大門から四脚門へ向かう。
法隆寺は今日は人出が少ない。
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夢殿を過ぎ、更に東進すると中宮寺に出る。
中宮寺は門跡寺院(皇族ゆかりの御寺)であり尼寺である。その所為か、椿の下の句碑には宮内庁元女官長の句があった。
中学の時、ここの庵主さまの御案内で本堂の如意輪観音様に対面させていただいた時の感動が思い出され、早く会いたい
思いで気持ちが焦った。
昔とちがい、耐震耐火のお堂(昭和43年落慶)に入っておられた。
中は座敷になっていて、そばまでよって拝むことが出来た。御姿はこの記事の最後の写真をご覧ください
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『心配することはないわよ。安心していってらっしゃい。』
と、来月手術を受けるしゃけ君におしゃって下さった。
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最後の目的地中宮寺を後に徒歩で駅に向かった。2km以上あり今のしゃけには相当な距離。
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しゃけ妻は心配したが、この旅の余韻を感じたくて歩いてみたかったのだ。
ある民家の前に素朴な古い地蔵様があり、一輪の花が活けられていた。斑鳩の里は仏様とともに生きる地なのだ
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京都で新幹線に乗り継いだ。京都も20年ぶりぐらいだ。
駅前が未来都市の様でびっくり。
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何も買ってなかったことを思いだし、記念にループ・タイを買った。
よろよろ歩いて爺らしくなったし、ネクタイがしんどくなったのが買う動機だ。
身につけたら、妙に似会って年寄りっぽくなった。
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しゃけ妻が『時間あるから清水寺でも行く?』と言うが奈良の余韻を壊さぬためお茶を飲むことにした。
ケーキも珈琲も器も満足できるものだった。
右の写真は京都駅の駅弁。上げ底になっておらずに充分な量があってとても美味しかった。
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帰りの新幹線が間もなくやってくる。
なんと印象深い旅で会ったことか・・・なんと心の救われる旅であったことか・・・
手足のしびれがきつく、行かれないんじゃないかと思った時もあった。
仏様としゃけ妻の、お導きに感謝したい。
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写真は絵ハガキから撮らせていただいた中宮寺の如意輪観音菩薩様です。
旅を通じて色々な仏様に会った。
大仏様や薬師如来様の無限の慈悲、金剛力士や十二神将の力強さ、法隆寺のお釈迦様の威厳に満ちたまなざし、
薬師寺法主様のお言葉、沢山勇気をいただいた。
旅の最後に中宮寺の如意輪観音菩薩様にお会いできたことは、格別な喜びだった。
如意輪観音と言うと、ふっくらと艶っぽいお姿を連想するが、清楚な美しさの仏様であり、それでいて
躍動する直前の力強いお姿を秘めている。
アルカイックスマイルといって、世界的にたたえられている微笑とパフレットには書かれている。
また、スフィンクス、モナリザと並んで『世界の三つの微笑像』という表現もあるらしい。
しかし、それらの比喩を超越した無限の優しさは、新薬師寺の薬師如来様のまなざし同様に、目の前で
参拝した者にしか分からない感動がある。
忘れられない奈良の旅だった。
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写真を見てくださってありがとうございます。
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今後ともよろしくお願いいたします。
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それでもやっぱり『せんとくん』は嫌いです。
しゃけはしつこいねえ・・・(^^