いつもは奥多摩の自然にはぐくまれているしゃけちゃん。
今日は休みなのに都内でお仕事が一つ。早めに終わって遊びに行こうっと・・・
そうだ!どうせ東京駅にいるなら三菱一号館に行こう!
三菱一号館は、文明開化の象徴鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルにより設計された、当時の世界の最新流行の
クイーン・アン様式の三菱最初のオフィスビルだ。昭和43年には老朽化で解体されるが、昨年、原設計通りに、
『三菱一号館美術館』として再建された。
明治の文化の継承として、ちょん髷の時代から、たった27年で、世界の最先端を後進国の劣等感など微塵も無く
まっ直ぐに目指した日本人の心意気の記念碑として、誠に意義深い建造物であると思う。
美術館では『カンディンスキーと青騎士展』(2月6日まで)という絵画展をやっていた。
絵画はちょっと苦手だし抽象画はよくわからんのが本心。しかも1400円で今日の昼飯より高い。
だけど、今日は、ちょっと文化人を気取ってみたいような気分だったのだよ・・・
ヴァシリー・カンディンスキーは第一次大戦前夜のミュンヘンで、青騎士の名のもとに、最新現代美術に連なる
ムーブメントを起こした中心の画家だ。当時大変異端視されいじめられたようだ。
人工物は見たままの形に近く、山とか雲とか自然のものは直線を多用してて、全体にこのちらしの絵のように
青・黄色・黒・赤が基調になってる絵が多い。ドイツの国旗みたいだね。
カンディンスキーは目に見えるものの形にとらわれず心に映ったものを表現することに情熱を燃やし続けた。
つまり、抽象絵画の先駆けとなったのだ。これを『ドイツ表現主義』と言うんだそうだ。
直に始まる第一次世界大戦で主要メンバーのフランツ・マルクやアウグスト・マッケ等が従軍・戦死し、直系の
『ドイツ表現主義』は短期間で途切れた様だ・・・
正直に言うと今日ここに来て良かったと思う。
生まれて初めて抽象画に感動したからだ。持ってる鞄が小さくて写真のチラシを皺にしてしまったが
此処に描かれている絵は忘れられない。確か『音楽会』という題だと思う。
現物の絵は衝撃的だった・・・交響曲がバッと聞こえた気がしたのだった・・
人の形らしきもの、劇場の影もしくはピアノの黒、ロイヤルボックス?躍動感、圧倒的な何か・・・
わからんが、そう思ったのだ。色が音?音が色?音楽会なのだ・・・すげえ!
この歳になっても初体験ってあるんだね
庭にもいいものが転がっていた。『午睡』という題でむっちりした女が白鳳の座布団みたいなところで寝てる。
もちろんいいと思うが・・・これを真面目腐って男女で論評しちゃってる芸大出身の先生たちってよくわからない。
おれはよだれ垂らして見るけれど、女性と一緒にこれを見つめる勇気はない。
スケベもアートも俺は区別がつかない。
しゃけ 『なんでこの彫刻、顔がのっぺらぼうなの?』
専門家 『ああ・・それは表現をする必要がないからですよ。』
しゃけ 『そうか・・・俺と一緒の考えだ。お尻とおっぱいが有れば多少醜女でも問題ないもんね?』
専門家 『・・・・(君とはお話したくない・・)』
しばらくウロウロするが人通りが途切れたのを見計らって、お尻に肉迫。
ああ・・好きだよ
急に何故か某大手食品卸会社D社の知人、H女史を想い出した・・・どうしてるだろ会いたいなあ
そう言えば、D社のスジ肉、うめ~んだよなあ。安〇さん・・宜しくお願いしま~す♪(知人ネタですいません
)
ボリューム満点のヒップで却って腹が減った。
美術館では岩崎邸建築展もやっていて、三菱創始者の岩崎彌之助の所蔵していた国宝級美術品のいくつかを
画像で見ることが出来たが、国宝の窯変天目を30年ぶりくらいで見て久々の友に会った気分。
美術館のショップでは天目茶碗の絵ハガキやカンディンスキーの図録でも買えばよさそうなもんだが、
ゼンマイで動くロボットを買ってしまった。
腰を痛めたしゃけ君のような歩き方が、何ともいじらしい。可愛いなあ。
昔お祭りでこんなブリキのロボットを買ってもらったような気がして懐かしかったのだ。
三菱一号館に隣接してパークビルという美しいビルが有った。
UKAIさんのステーキレストランや高級店も多かったが、1000円くらいで食べられるところも有った。
桜の樹を透かして見ると・・・・なんと!桜が咲いている。
今日はいい日なのかもしれない
家に帰って麻屋(勝沼)のワインで一杯。知人に頂戴した旨い赤だ。
グラスは小樽の『北一硝子』のクリスタル。店の感想文を書いたらその月の一等賞で賞品にもらった思い出の品。
愛用の革製のブックカバーに入ってる文庫は白洲正子の『西行』。
至福の時間だよ。
うふふ・・・今日の俺って文化人?♪
今日、こんな一日が過ごせたのも岩崎彌之助(三菱創始者)のおかげかな?
写真を見てくださってありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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