

所沢市の多聞院は牡丹で有名。(ん?これは芍薬?)

閑静な清掃の行きとどいたたたずまいの御寺。

手入れのいい石楠花が玄関先に見える。

奥にも色違いの南国的な石楠花。

目指す牡丹はこれらしい・・

こっちの方が牡丹っぽいが熟女な芍薬の様だ。
蜂が気持ちよさそうだ・・・・

この時期の赤い若葉も情緒があって宜しい。






このお寺の狛犬は一対の見事な虎である。
『身代わり虎』ということでこのお寺は有名。
病気や災難を虎が身代わりに背負ってくれるらしい。
病気が治ったから、手元においていた小虎を親虎の足元に返すのか、
可愛い小虎を親虎の足元において私の病気の身代わりに痛みに耐えさせるのか・・・
健気な虎の姿を見て、買おうとした手が止まった。
『身代わりにならなくて良いよ・・耐える力を花や日傘や地蔵さんから貰ったから』
写真を見てくださってありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。





時計を作った。

デザイン図面をトレースペーパー写し取る。

湿らせた革にトレスペーパーを乗せてデザインを鉄筆でなぞる。
その線をスーベルカッターという特殊なナイフを操り線に強弱を付けカットワーク。

定められた刻印を10数種類程使いこなし、陰影を出す。
バックグラウンドを黒く染め、廻りをインテリアに合わせローズウッド風の色に染める。

時計の中心の針と支柱を入れる方法を考えるが、結局この為だけに10㎜径の穴開けを買う。
写真上部のハンマーでトンと一発で穴が開く。
こんな穴あけ、このことにしか使えない。しかも一瞬だけ・・・これで割引で2,600円!!
スウェーデン鋼か何かなのだろうがあまりにも高い。

木でできた丸い台の側面に革を張り同色に染める。
ムーブメントと針を中央に通し完成。
書けばこれだけだが、何時間かかったことか・・・(多分20時間位)
自分が作った時計が動き出すのが不思議。
一年前はまだレザークラフトをするなど思いもしなかった。

あらためて刻一刻と過ぎる時間の不思議を感じる。
○十年前の写真・・・
フィールドアスレチックで知らぬ間に友人が撮ってくれた。
あの頃の彼女は、つけまつげ無しでもバサバサと音のするほどの美人だった。
いや、過去形は良くない・・・
今では俺に大家さんと呼ばれ、一緒に暮らしている。
写真を見てくださってありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。






暇が取りとめも無いほどある。
大家さん(しゃけ妻)の靴底を修理。
何か役立たないと追い出されるといかんからね。

それでも、掃除の邪魔になりそうで外に行く。
おかげで隣家のクレマチスが美しいことに気づく。
奥さんにお願いし撮らせて頂く。

隣家の奥様1人の家に上がり込む訳には行かない・・・
そこで筋向かいの床屋さんに行く。
『邪魔でなけりゃ居させてもらうよ。頭刈らないけどさ・・』
『いいよ~♪』と奥さんが先に返事。
30年来の友人でもあり、お互いにお客様でもある。
有難いことだ。
・・・ところが、『家に居場所ねえからいいかなあ?』と頭刈らないオヤジが来店・・・
似たような境遇の奴だ・・・
悪いから退散。


車でいつもの公園に避難。
身障者祭りみたいなのをやっていた。
輪になって踊ってるおばさんが妙になまめかしく感じる。
成長しねえなあ・・・俺という奴は・・・


プロファンド(Profhand)という名の『足こぎ車椅子』を売っていた。
試乗したところ、右足一本で充分な歩行力があり素晴らしいものだった。
価格は何と30万・・・・
今日乗ってきた車(軽中古)より高い。


メインスタンドをかけたまま、右側から乗りこむ。
変則的だが、一年数カ月ぶりに無理やりとはいえ
バイクをまたぐ事が出来た。
股間に感じるバイクの鼓動は最高!!
やっぱり俺にはこいつだよ!!

写真を見てくださってありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。





一年五カ月、変わらぬ痛みと痺れを見かねて、家族からはかなり前から退職勧告が有った。
四月の契約更改を機会に有給消化し、傷病手当申請を決意した。

充分戦ったと他の人に言ってもらいたいのであろう。
虹のようにすがすがしいとは言えない。
こんなに大きな虹は娘が生まれた日以来だな・・・

酒が飲めなくなり、夜痛みが増加する俺を気遣ってくれて、
ケーキやお茶で送別会を開いてくれた。

何故か熊本土産のクマ公も登場。

手紙、ご自身の撮った山岳写真の乗ってる写真集、地場産、東日本大震災復興支援ブレスレットなど
それぞれの方が、それぞれの人らしい品で別れを告げてくれる。



泣きながら別れの挨拶をして下さる方。
葬式でも貰えそうもないほどの豪華な花。
全て心に響く。
痛みも別れの悲しさもこれからが忍耐の本番となるだろう。
覚悟して人生を明るく生きなければ申し訳が立たない。
この日の別れは一生忘れないと思う。
写真を見てくださってありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。



