しゃけの携帯写真

携帯写真で景色撮るのが好きなのです。見てください。

K先生

2012-11-19 21:51:37 | 携帯写真 クラフト 革工芸


障害者となってから3人のK先生と知り合った。

それぞれ違う名前だけれど頭文字はK。

作業療法士K先生。
革工芸K先生。
色鉛筆K先生。

健常な時には全く縁遠かった世界の扉を開き、
障害による絶望から救ってくれた。




革工芸K先生から打刻が弱いという指摘。
打刻を強くするためには右手で馬力をハンマーに加えなければならない。
そうすると刻印を麻痺のある左手で支えなくてはならず、正確に打てない。

『もう越えられない壁かも知れない・・・』
と、リハビリ中に作業療法士のK先生につぶやいた。
『これでやってみたら?』と写真の方法。
これだと指先だけでなく手のひらも使って刻印が支えられる。

もともとこの先生が革工芸をリハビリのプログラムに組み入れてくれた恩人。




革に花を彫りこみ、作業療法士K先生へ革製の手紙を作る。

恵み豊かな作業療法を感謝したラブレター。
あ、このブログ大家さん(妻)も見るんだっけ・・




作業療法士K先生への革手紙のほか、端革を使い本番と同じ図案を使い練習。
染色も打刻の深さ強さもまあまあだと思う。
この小さな三角形だけでほぼ一日かかる。
本番のフルサイズで作るためには結構根性が必要。



越えられないレベルに届いたかどうか、明日革工芸のK先生から判定が出る。
左側のナイフだけで模様をつけるカットワークもたぶん『可』の評価は出るだろう。
次の工程は着色し図柄と図柄の地の部分を一個だけ三日月型に切りぬいたように
透かし彫りにする『フィディグリー』という技法に入る。

このK先生は業界の有名人で笑顔の素晴らしい先生だが、営業的なお世辞はおっしゃらない。
教えてもらうより見て、やってみろという俺むきな指導方法。
先生というより親方が正しいかも知れない。

来年の今頃は、何に挑戦していることだろうか・・




絵を描けるようになることは、いつか果たしたい夢であった。

色鉛筆K先生とはまだ2カ月の付き合い。
一緒の時期に始めた同期がいるのも嬉しいことだ。
この先生はお教えるのもほめるのも上手。
5年~10年続いてる生徒さんが多いのもうなづける。


まだブログに載せられる状態じゃないんだけどね。
革の恥の上塗りみたいなものとお笑いくださいませ。

ほんとに遊んで暮らしててすみません。

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大家さんのブックカバー

2012-10-18 18:02:34 | 携帯写真 クラフト 革工芸


大家さん(妻)の誕生日が近付いている。
本を読むのが好きな人なので、ブックカバーを作成。




図柄を鉄筆で写し取り、強弱をつけて切り込んでいく。



中央のカゴメを打ち込み、花から順に刻印を入れていく。



打刻を終了。
この時点でいろいろ致命的なミスもあるが、無視して作りきることにした。
ニートフットオイルを刷り込むが、左面の作図を大幅に修正したりしているためか、
左面にオイルがしみこみすぎて失敗が大きくなりかけている。




それをリカバーするために、アンティックダイ(靴墨のようなもの)を
右面にやや多めに刷り込んだら、今度は右が濃い。
事前の色止めがかなり足りないようだ。

レザーライトという仕上げ剤を使い、全体を濃い目に仕上げるしかない。




ディバイダーで印をつけてから、螺旋捻りという道具で手縫いの縫い線をつける。



外側の革に合わせて接着し、ヘリをそろえ、コバを叩き磨く。
内張りの白い革は、先輩からもらったゴート(ヤギ?)、内側は飴色の豚。
牛・ヤギ・豚の三種盛りだ。(^^




一周84cm、200針以上の手縫いが終了。

麻糸は7回ロウ引きし強化してある。




中央を叩きのばし、縫い台に固定し型をつける。



どうやら無事ではないが完成。
出来は良くなく、自分の目で見ても改善点がたくさんある。

だが、だれも持っていないブックカバーで個性的ではある。
喜んでもらいたいものだ。


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コスモス

2012-10-11 21:39:36 | 携帯写真 クラフト 革工芸




国立昭和記念公園で歩行訓練。



ここには沼や島もあり、かなりの広さがある。
一周歩くことは無理。




幸い汽車?が走っていて、歩きは半周チャレンジにする。



彼岸花。黄色はあまり見かけない。



ブドウの玩具のような紫式部。



コスモス。



ホトトギス。
暑いようでも、やはり秋。






空も水も秋が深まる。
でも、紅葉は遅そうだ・・・




ここのコスモスは、定評があるが・・・・
今日の写真はどうもいかん・・・・・・・




又しても後悔のなかで時が過ぎていく・・





俺の体の負担を心配する大家さん(妻)。
強情に歩き通そうとする俺。

ついに夫婦衝突。
肉体の苦痛をせめて心の満足にと期した妻。
せっかくの大切な時間を不快にする馬鹿夫。


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ダリア(続編)

2012-09-30 00:12:31 | 携帯写真 クラフト 革工芸


小鹿野町ダリア園の続編です。(^^

















左の肩が、がっちり固まってしまい
自由の効かない日でした。
逆境にも負けず、好きな逆光ぎみな写真を撮り続けたいと思います。(^^


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ダリアは太陽の花

2012-09-28 16:22:01 | 携帯写真 クラフト 革工芸


レザークラフトの通信講座、目指す評価が取れず無言になった私を、
大家さんが小鹿野町のダリア園に連れて行ってくれた。

ダリアは太陽のような情熱の花。
しかしずいぶん可愛らしく小さいものもあり
造形の極致が表現されていると思った。




















続きます。

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時間の力

2012-09-27 23:07:41 | 携帯写真 クラフト 革工芸




愛用の時計が停まった。
二年ほど前、青いバイクに合わせて買った。
単に電池が切れたのだと思う。

バイクを電池が切れる前に降りるとは考えもしなかった。
革でカードホルダーを作れる様になるとは知らなかった。

出来る様に成った事は当たり前と感じ、
出来なく成った事だけ悲しがる。
それは少しずるいのではと反省した。

過去も未来も人生そのものであるのに
過去は戻らず、未来は窺い知れない。
それを悲観するのは、何か人格が拙い。

停まった時計を見て、過ぎ去った時間は宝であり
現在起きてることも、そのまま宝として受け入れ
ようと考えた。

未来は見えなくとも、過去も現在も奇跡なのだ。

なぜかわからないが、この時計を動かすことは
もうないだろう。


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展覧会

2012-09-21 11:53:05 | 携帯写真 クラフト 革工芸


展覧会など、何年振りだろう。
小学校で一回出展しただけだ。
習い始めの色鉛筆、『あなたも出しなさい』
と、きめつけられてしまった。




展示を、皆で準備する。
3年前ならば自分が真っ先に足場のてっぺんに登る所だが
何も出来ることがなく、見守るだけ。




色鉛筆のほか、初動、油絵、クロッキー、ステンドグラス、リトグラフ等、市の文化祭だ。
これは、動物のお雛様?東北で観た『おしらさま』の伝統を感じる。




押し花。時計草を使うところがすごい。
押し花教師の母が観たらどう評価するのだろうか。




チョークアートというものらしい。人魚はいつか描いてみたい。



ステンドグラス。プロっぽい仕上がりだ。

以下が色鉛筆画。
色鉛筆の表現力のすごさに圧倒される。(しゃけ画は例外)




油絵のような質感。



夕日に輝く海。すばらしい!



会場が暗く、カメラも携帯で、蛍光灯まで映ってしまったが、
この色鉛筆画はほんとにすごい。
盆踊り会場のフラメンコを描いたものだが、闇の深さに負けないスカートの黒や、
踊る女性の表情、提灯の遠近、音が聞こえてくる躍動感、しばらく飽きずに見入ってしまった。




いよいよ我々のグループ。



ああ、恥ずかしい。全作品最拙劣な作品。
しゃけ画。『最初の友人』と名付けた。
作者の写真と並べたら、可愛さのギャップが出て評価が出たかも




夕陽を見ていると、いろんな能力、喜び、苦痛がそれぞれの人生にあると感じる。
展覧会が終わりキャップを目深にかぶり、破れジーンズなどはいて画材袋を肩から掛けて
他の出店者たちと出てくると、中身は『クマ公』ときずかれず画家の気分になれます。


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同時に二作品(完工編)

2012-09-18 17:04:31 | 携帯写真 クラフト 革工芸


多少、手際も進歩したのか、二作品ほぼ同時に完成しました。



札入れ部分の末端を接着。



一番難しいところを4か所縫う。




両端を縫い、コバを仕上げ、ベルトが通せることも確認。
札20枚・コイン20枚・カード2枚が入る設計どおり。

一応、ベストは尽くしました。
愛用していただければ嬉しいです。




ショルダーバッグ、側面と底部になる革を仕上げ外郭線から5ミリの位置に16ミリごとに
4ミリの革レースを通す穴を72穴あけて、水気を加え折癖をつける。




ベルトを仕上げてカシメを打ち連結。
なんだか、ギターのストラップなども作れそうだ。



バッグ側にも穴をあける。ここを間違えると作品が仕立てられない。
緊張するが、一ダースあけると『穴の数さえあってりゃなんとかなるだろう』
と思えるから不思議だ。



革レースのコバも良く仕上げ、先端を斜めに細く切り、内側にネジの切ってある丸針に捩じ込む。



縫いながら締め、整形しながら仕立てる。急に鞄作ってる実感がする。




よし出来た!
なかなか良いのでは?
誰か買ってよ・・・・・




大家さん(しゃけ妻)が、こじゃれたレストランでケーキで
完成を祝ってくれた。


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同時に二作品(着工編)

2012-09-13 20:26:26 | 携帯写真 クラフト 革工芸


同時に二作品手がけると、接着剤の乾く間に
他の作業ができて効率が良くなる。

暇は有り余るほどあり、効率あげる理由はない。
Sさんから依頼のあったコインケースと、クラフト学園
の製作課題のショルダーバッグを作ることにした。




メンフィス・ミニーをご存じだろうか・・・俺は知らなかった。
元祖アメリカンブルースの女王で大変素晴らしく有名らしい。
1890年代の生まれで南北戦争もそう遠くない時代だ。

レザークラフトを始めたのは、子供のころカウボーイやインディアンに
浪漫を
感じたからだろうと彼女の歌声を聴いて気がついた。




Sさんのコインケースは10か所以上を縫合し、もっとも厚い部分は5枚の革を重ね縫いする。
革の端の接着する部分は丸カンナで薄く削ぐ。
今回はTANカラーに染色されたピアノ・レザーという牛革を使う。しなやかだが縫うとしっかりコシがガ出る。

M・ミニーの曲は、くりかえし聞いていると、馬糞と牛糞のにおいが嗅ぎ分けられる気分になる。




牛の脛油に樹脂を配合したオイルで保革する。



革がよいのか、腕がよいのか・・・・・・?
1.5mm幅で一気に手縫いする。



コインケース部分の内側のバックスキンに硬化剤を刷り込み、桜材のスリッカーでこすって仕上げる。



スナップボタンを取り付け、合わせを確認。



小ぶりのショルダーバッグだが、模様は大柄。
のびやかなカッティングが要求される。



いまどき、こんなバッグを使う女性がいるとも思えないが、初級Bクラスの最終課題。
写真のカッター一本で強弱をつけながらカッティング。




十数種の刻印を使い模様に陰影をつける。
形が女性のお尻っぽく見えて、刺青彫ってる気分。

これも修行が進んだ結果??




刻印を終了し、花弁や茎にデコレーションカットを入れて、
バックグラウンドに色をさす。


今回はここまで・・・

今迄レザークラフトはリハビリのK先生に習った意外は時計作りで
一回スクーリングを受けただけ。
口数少ないその師匠の金言。

『どうすればよいか習うのではなく、
どうすれば良いかわかるように自分を鍛えるのだ。』

次回も、奮闘記(完成編)です。



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腕を磨き刃を研ぐ

2012-09-03 09:05:35 | 携帯写真 クラフト 革工芸




腕があがった等とは思わないが、刃物の砥ぎは少し巧くなったと思う。
以前は大きな革から、作品パーツを切り離すとき、切り間違えないように、
怪我をしないようにおっかなびっくりやっていたが、最近は豆腐を切るように革が切れる。




今回は、前作に比べさらに細かい図案を使い挑戦。



レザークラフトは通信教育のみなので、レザークラフト仲間はいない。
でも、先輩の中でレザークラフトをやってる人が見つかった。
バッグなどを自在に作れるレベルの人で、道具や革を最近いただいた。
その中に、写真右側のキーホルダーの内側パーツを自作されたものがあった。

感謝のしるしに、そのキーホルダーに合わせ、外側の革を作り完成させようと思った。




表側をカービング(彫刻)し、アンティック風の仕上げをする。



先輩の作品(内側パーツ)と接着。



手縫いして(ミシン買えないからです)、スナップボタンをつけて完成。



二つ折りにして出来上がり。



来週、先輩に会える予定なのでプレゼント。


何年かぶりで作品に命が吹き込まれた・・なんて思いあがっても、
先輩の愛犬の歯磨きになっちゃうのかもねえ・・・


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