ホントは昨日から、走友の童子さんと一泊二日で『笹川流れ』『蔵王』『磐梯山』『奥只見』
と無謀かつ欲深な計画を実行する予定だった。
台風で中止。
ホントに中止???と自問自答し、日帰りで磐梯山に向かっちゃったのだ。
走りは磐梯山に絞って、お楽しみは会津の先の雑誌で見た大内宿と言う計画。
12時間半765Km。日帰りでは少しキツイかもね
今日は超長距離ソロ。
体力温存のため高速移動中、4500回転以上まわさない等と心に決めた。
守れたのは那須まで・・・そっから先は気がつきゃ6000回転。
ノジマ管もタンクと同色に色気づいてきやがったぜ
福島西ICを出て『磐梯吾妻スカイライン』へ直行。
スペシャルコースに乗った途端に雨。300Kmも走ってきてここで雨。
視界は10m。これじゃスカイライン抜けるだけで1時間か。忌々しい。
ここは、『卵湯』という所。10人がかりの卵の屁をかがされたような火山ガスの悪臭。
ところがところが・・・
標高1600mくらいまで上がると、雲の上に出た。
わづか数十メーター後ろが雨。雨と言うか雲だ。雨と晴れの境を撮ったのは初めてだ。
磐梯山は男っぽい山だ。空には秋の気配が漂う。
今、俺は磐梯山を走っている・・・本当に幸せなことだ。
地球は生きている。しかも若々しい。
ひたすらそのことに感動。
景色最高。バイク最高。乗り手も最高。(言うのは自由だもんね
)
『磐梯吾妻スカイライン』から『磐梯レークライン』へは、裏磐梯と書かれている方へ
向かうと間違いなく行かれる。
入口は『秋元湖』の眺望が開けている。
引き続きR459から3本目の有料道路『磐梯山ゴールドライン』に入る。
3本の中では一番印象が薄いが、所々猪苗代湖が見える。
小学校以来二回目だが、なぜか湖畔に降りる気にはならなかった。
たぶん、でかすぎて河童が出そうな雰囲気がないからだと思う。
会津に着いた。会津藩、鶴ヶ城、飯盛山、会津塗、白虎隊など興味は尽きないが時間がない。
高さ57mの観音様のある『会津村』に寄ってみたが、あまり面白くなかった。
俺は、大きな女はあまり好きじゃないし・・
風にそよぐコスモス。ようやく秋の花。まだ数が少ない。
公園からの遠望。古民家の復元や庭園など60,000坪の敷地があるが、時間がないので
上から見るだけ。
会津市内からK72・K131と乗り継いで大内ダム経由で大内宿へ。
このK131が約20kmくらいあるが、有料道路のゴールドラインよりかなり楽しい道だった。
会津方面ではここは欠かせないと思う。
大内宿はメインストリートが土のままで、信州の白川郷や五霞村よりさらにタイムマシン
で来た感じの集落だ。
気のせいか、売れればいいというようなつまらない土産物は少なく、地場の手作りの
良い品が沢山売られていた。
何も食べずに走ってきてもう3時半。何を食べようかと物色するが迷ってしまう。
『鳥せいろ飯』という看板を見て行ってみるがこの時間、閉まっていた。
ふと前のほうを見ると丹精したダリアが咲いていた。
そして、下の写真の奥さんと目が合った。
『あの花をお育てに成ったのですか?』と聞こうと思ったが、なぜか『何か食べるものはありますか?』と聞いてしまった。
『餅焼いてるあたしに何んで食べ物あるかと聞くのよ?』と思ったはずだが、この女性は
そういう表情を顔に出さなかった。それを見てダリアはこの人が育てたと何故か確信した。
『お蕎麦や御餅があります。奥の入り口からおあがりになってください。』
古い友達のご家族に、会っているような気がしてきた。
あがってみると古民家の居間そのものの広い座敷だった。
蕎麦のほかに、岩魚の塩焼きと、会津料理の『こづゆ』という煮物、つけものと
『ずんだもち』という枝豆を餡子にした餅がついて1500円ぐらいだった。
こづゆは、薄味なのだが食材のうまみを引き出している。
調べてみたら貝柱やコブでだしを出すようだ。蕎麦は信州の名店に匹敵するものだ。
岩魚は養殖の鮎とは違い身がしっかりしてコクがある。
餅は良くつかれていてボリュームもある。
食器も高級品ではないがよく使われた良いものである。
蕎麦の笊を受けているのは、手彫りの木皿だし、『こづゆ』の鉢は古い会津塗りではと
思われる(違ったらごめんね)。
聞いてみたら、ただのお得セットではなく、伝統の祝い膳の形式を踏んだ料理と食器の
ようだった。それを聞いてすっかりうれしくなってしまった。
敬意を表してお店の紹介。
【こめ屋】(屋号)
南会津郡下郷町大字大内字山本16-3
電話:0241-68-2926
URL:http://komeyasoba.com/ リンク貼り付ける技術なく申し訳ない。
ここから白河ICまではわづか40km足らず。家までは300kmくらいかな?
全行程765km。今回も爺の割りにがんばりました。
写真を見てくださってありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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