久し振りの更新です。
その間に、J君が我が家の家族になりました!
J君、酷い発作を起こし、とても状態が悪くなってしまって
これ以上あの環境に置いておくのは無理と判断。
我が家に迎える事となりました。
発作・・・発作が起きたと聞いた時は、とても嫌な憶測をしてしまいました。
J君は、以前に肥満細胞腫の手術をし、でもまた手術をした所とは別の場所に
腫瘍ができてしまいましたが、悪性度やその他いろいろな理由から手術はせず
薬で治療しているので、(そちらの経過は良好なのですが)、もしかして脳に転移か
まさか脳腫瘍か・・・と勝手に思ってしまったのです。
でも、それらとは全く関係なく起こったようです。
発作は獣医さんも驚くほど、かなり酷い発作だったらしく(夫も私も見ていない)、
それ以外に明らかに発作が起きた(と思われる)のは2日間で3回。
ずっとひとりでお外にいるJ君は、その他に発作が起きていたとしても誰にも気づいて
もらえないので、本当はもっと多くの発作が起きていたのかもしれません。
発作が初めて起きたのはいつなのかも分かりません。
J君の本当の飼い主(おばあさんではなく、おばあさんの孫と曾孫)は、癌の時と
同様、そんな状態でも病院に連れて行く気は全くナシ。
そんな状態の子を、この先とてもひとりでは置いておけません。。。
J君を引き取るにあたって一番気がかりだったのは、J君を可愛がっていらっしゃった
おばあさん。
でも、離れる寂しさよりも、J君の事は今までもずっと可哀想だと思っていたので
これからは安心です・・・と、涙ぐみながらおっしゃって下さいました。
J君の本当の飼い主親子とは、何も話はしていません。
こちらとしては、きちんと話がしたかったのですが、結局できませんでした。
前にも書きましたが、J君はおばあさんの犬ではありません。
おばあさんと同居する孫と曾孫(親子)の犬なのに、その親子が飼育放棄をし、
保健所に連れて行くだの何だので、結局は外に繋ぎっぱなしにし、何ひとつ世話も
せず、おばあさんに押しつけたのです。
そのおばあさんはJ君をとっても可愛がっていらっしゃいましたが、お歳が90歳位
なので、世話と言っても大型犬のJ君に食事をあげる事が精一杯なのは当然です。
恐らくJ君は、生後半年頃からお外に繋ぎっぱなしだったと思われます。
夫がJ君の存在に気づき、散歩に連れて行くようになるまでの約7〜8年間で
飼い主に散歩に連れて行ってもらったのは、2,3度あるかないかだそう・・・。
シャンプーも1度もありません。
成長途中で繋ぎっぱなしにされたため、成長と共に首輪が首に食い込んだらしく
首が締まった状態だったのに、誰にも気づいてもらえませんでした。
夫が首輪を替えるまで、何年間もその状態だったため、J君の首には今でも
その痕があります。
粗悪なドッグフードを与えられていたので、毎日下痢。
ゴルは後ろ脚の飾り毛が長いので、その汚れが毛につき、不衛生な状態が
長く続いたため、お尻から脚にかけて広範囲で皮膚が酷くただれていました。
毛玉はテニスボールくらいの大きさの真っ黒な毛玉が、ゴロゴロと体中にいくつも。。。
J君を撫でると、ひと撫でしただけで、撫でた手は真っ黒になり、一度や二度
手を洗っただけでは取れない強烈な悪臭がしていました。
脚に一部、変な形を見つけたので獣医さんに診ていただいたところ、
過去に脚を骨折した形跡があり、そのまま治療してもらえなかったために
本来の骨の形とは違う状態で固まってしまったそう。
怪我で骨折した仕方ではなく、おそらく、何か硬いもので脚を強く殴られて骨折したのでは?とのお話しでした。
犬小屋は、大型犬の成犬ではとてもじゃないけど横になれない、とても小さなもので、中は真っ黒でドロドロ。
どんなに暑い日も、寒い日も、何もしてもらえず、ひたすら我慢するしかなかった事
でしょう・・・・・
そんな環境でも、こんなに一生懸命、頑張ってきたJ君。
これからは、J君が心地よく暮らせるように、我が家でできる限りの事をしてあげたい
と思っています。
まず、発作の原因を知るため、CT検査とMRI検査をしました。
首から下の検査は今まで何度もしているため、残るは頭の検査のみだったのです。
このような状態と年齢から、麻酔のリスクがとても高いと言われ、先生ともよく
相談したものの、検査をするかどうか・・・実は、かなり迷いました。
でも夫と私は「J君は今まで酷い飼い主のせいで、ずーっと辛い思いをしてきた。
(犬の幸せは100%飼い主で決まるのですから!)
悪い運は全部使い切ったはず。だからJ君!アタナにはもう良い運しかないよっ!」
と信じて、検査をお願いしました。
CT検査、MRI検査は順調に進み、無事終了。
(脳骨髄液の採取と検査は必要がなかったそうで、しませんでした。)
その結果、脳に先天的な異常がある事が分かりました。
でも、その異常については治療する方法がなく、今後はお薬で発作をコントロール
していくしかないそうです。
その先天的な異常のせいで、今後どのような事が起こるのかとか、寿命にどう関係
するかなどは、先生方も分からないとの事。
犬がCTやMRI検査をできるようになったのが、まだ数年前(7年位前?)だそうで、
しかもJ君と同じ状態でもっと若い犬の飼い主さんや、検査をした方が良いと言える
場合でさえも、CTやMRIの検査をさせる飼い主さんはとても少ないそうです。
費用が高額なのがその理由だそう。
(ちなみにジョンは17万近くでしたが、小型犬や中型犬はそれよりも低額だそうです。)
そのため、データーがほとんどなく、先天的なその異常が今後どのような影響を
与えるのかとか、また、寿命にどう影響するのかなどは、症例が少なすぎて分から
ないのだそうです。
ただ、その異常が発作の原因にはなっているであろう・・・と言うことでした。
それでも、腫瘍や他のもっと深刻な病気ではないと分かり、発作のコントロール
さえして行けば大丈夫でしょうと言われ、安心しました。
今は、発作が起きないように、毎日お薬を飲ませています。
定期的に検査をしつつお薬の量を調整し、一生飲み続ける事になりそうです。
肝臓への影響が心配ですが、それ以上にJ君の場合は、発作を起こしたら深刻な
状態になってしまう可能性がとても大きいので。。。
普通は発作が治まった後や、その後の数分間、体が硬直した後はケロっとして
いる子が多いらしいのですが、J君の場合は発作でかなりのダメージが体にあった
らしく、数週間ずっとぐったりと横になったままで、歩くのはもちろん、座っているのも、
立ち上がるのも大変な状態で、一時はもうダメかも・・・と思ってしまうくらい深刻な状態でした。
でも、今はだいぶ元気になってきて、だいぶ安定した状態になってきました。
まだ立ち上がるのも大変ですし、フラフラしているので転びそうになったり、歩くのもすご~くゆっくりですが
お散歩もゆっくりゆっくり、そして短時間ですが毎日しています。
排泄の時はそのポーズが保てないので支えたり、お風呂は立っていられないので、ネンネさせた状態でシャンプーしています。
J君が来て、一番喜んでいるのは我が家のベイビーちゃん(笑)ジェット!
実はジョンを自宅に入れたらどうなるか心配していましたが、遊びに誘ったり、J君にくっついてネンネしたり、本当にすごく嬉しそうにしています。
J君は高齢犬(いろいろな先生に診ていただいたところ、8~9歳らしいです)ですし、
ガンもあるし、発作も起こしているしで、わがままジェットの相手は体力的にも精神的にも大変だとは思いますが・・・
J君が疲れないように気をつけて、これからは家で楽しく&のんびりと過ごしてくれたらいいなーと
思っています。
そんな訳で、バタバタしていてPCを開く余裕もなかったので、ご心配を頂いた方々、
ご報告が遅くなってしまってすみませんでした。
(まだ暫く落ち着きそうにありませんので、更新はゆーーーっくりになると思います。)
そうそう、J君、今までイニシャルで書いていましたが、本当の名前は「ジョン」です。
これからはジョンも宜しくお願い致します♪
ジョン、ふらふらしていて立ち上がるのもお座りも大変な状態ですが、
伏せの状態のまま ジェットが持って来るおもちゃで遊んでくれます。
力が全く入らなかったジョン、今は力もだいぶ戻ってきました。
「ベビーシッターは大変ですぅ。」 by じょん
「ボクはたのちいでしゅ~♪」 by じぇっと