* with Knight *

愛犬ナイトとの暮らしを綴ります。
日々の出来事、手作りおやつなどなど・・・

先々月の事

2010-12-07 | 犬*健康

12月だというのにここ数日は暖かいと言うか、お昼はちょっと動くと暑いくらいでした。
日中は半袖で歩いている人も!

こんなに暖かいと、12月だという事をすっかり忘れてしまいます~。


そうそう、ブログ放置期間中のでき事・・・

今はもう元気にしていますが、先々月にジョンが胃捻転になってしまいました


致死率がとても高い胃捻転ですが、休診にも関わらず、かかりつけの先生に
緊急手術をして頂く事ができ、早急に処置をして頂いたので、命が助かった上に
内臓の壊死も
全くなく、摘出しなければならない臓器はありませんでした。

ジョンは高齢で、そのうえ癲癇(てんかん)もあるので、麻酔の心配もありましたが、
その問題も全くなく無事手術は終了。
術後の回復も高齢犬とは思えないほど早く、今は何事もなかったかのように元気に
しています。


術後1ヵ月頃のジョンのお腹。
今はこの写真よりも傷が目立たなくなってきて、毛もだいぶ生えてきています。

 
 


胃捻転は、ナイトを迎えた時からずっと恐れていた病気です。
ゴルは亡くなるとしたら、癌か胃捻転の可能性が大きいと、いつも気にかけていました。

胃捻転になる原因は正確には分からないとされていますが、リスクはいくつかあり、
ナイトの頃はもちろん、ジョンもそのリスクはしっかりと避けさせていたのですが・・・
リスクなどについては、別の記事胃捻転に書きました。

突然の胃捻転。
「気をつけていたのになんで・・・」とかなりショックでした。

先生
はそんな私を気遣って、リスクはあるものの現在は正確な原因は分かっていないとのお話と、
「(ナイト家は)捻転のリスクになるような事はしていないと分かっていますから。」と。

私は胃捻転で亡くなった知人、友人の犬達を何頭も知っているだけに、もうダメなのでは・・・と、
その時は心配でたまりませんでした。



今回ジョンが助かったのは、運が良い事がいくつか重なったおかげだと思います。


運が良かった事の1つめは・・・。
「胃捻転を起こした時、人間(私、夫)がいた事。」

もしも人間達が留守にしていたら、帰宅後、亡くなっていた可能性もあります。
平日、夫は朝から深夜まで留守ですし、基本的に家にいる私でもお買い物に出かけたり、
何か用事で留守にする事はあります。
留守中に胃捻転になったら・・・考えるだけでも恐ろしい・・・
ですから超心配性の私は、犬と暮らし始めてから犬を家に置いて出掛けるのがとても苦手なのです!

この日は休日でずっと一緒にいたのが、運が良い事のひとつでした。



そして2つめ。
「すぐに胃捻転だと思い、先生に連絡した事。」

ナイトがいた頃、通っていたドッグランでいろんな方とよくおしゃべりをしました。
その時に大型犬や超大型犬の飼い主さん達から、愛犬が胃捻転になった話をいろいろ
聞いていました。
そのおかげでジョンの様子を見てすぐに「胃捻転」が浮かび、先生に連絡をしました。
ジョンを連れて行った時も、先生から「こんなに早く連れてくる飼い主さんは、なかなか、と言うよりまずいません
。」と・・・。
(これはドッグランで私にいろいろ教えてくれた飼い主さん達のおかげです。)

胃捻転という病気は本で読んで知っていましたが、本で読んだ事よりもその時に
教えてもらった事がとても役に立ちました。
経験者のお話は本よりも強く印象に残る気がします。



そして3つめ。
「診療時間外だったのもかかわらず、かかりつけの先生に緊急手術をして頂けた事。」

胃捻転を起こしたのは休日の夕方。
かかりつけの先生も、そしてほとんどの病院も休診です。

最初にかかりつけの先生に連絡したものの、休診なので当然、先生は不在。
運良くいたスタッフに伝言だけお願いしましたが、(休診なので)診て頂けるか分からない
先生のお返事を待つ時間はありません。


自宅近くの休診日でも診てもらえる他の病院にいくつか電話すると「すぐ連れて来て
下さい!」と言ってもらえるのですが、念のために「間違いなく胃捻転だと思うのですが、
手術はして頂けますか?」と聞くと「スタッフの人数がいないので手術はできない。」との答え。

胃捻転は必ず手術をしないといけないので、それでは困る・・・。

応急処置だけしてもらって、そこから手術をしてもらえる病院へ搬送となると、
時間のロスが大きい。
その上、その病院から手術をしてもらえる病院の紹介はできないとの事で、
結局は自分で病院を探さなければいけないのです。


一刻も早い処置が必要なので、できるだけ近い病院でと思いましたが、4つの病院に
電話をしても同じ答えだったため、片道1時間半位かかる緊急動物病院に連れて行こうと
思っていた所、かかりつけの先生が外出先から電話を下さり、緊急手術をして頂ける事になりました。



胃捻転の手術は難しいと聞きます。
手術中も細心の注意が必要で、胃の捻転を治した後、急に大量の血液が流れ始めた事で
ショック死してしまう事もあります。
知人の話で、手術が無事終わりましたと連絡をもらったのに、その後に亡くなってしまったと
聞いた事があります。

どれだけ完璧な手術をしても、不幸な結果になる事もあるとは思いますが・・・
やはり信頼している先生にお願いしたいものです。
世の中、え???という感じの獣医さんが少なからず(いや、結構な数かも…)いますから…



胃捻転の死亡率は50%前後と数字にばらつきがありますが、
実際はもっと多いのでは?という気がします。

私の周りで胃捻転になった犬のその後はと言うと・・・不幸な事に、ほとんどの子が
亡くなっています。助かった犬は2割いるかいないか・・・そんな感じです。

胃捻転で愛犬を亡くした飼い主さんは、中には胃捻転を知らなかった人もいますが、
私より気をつけていた方も多いのです。
それでも亡くなってしまうなんて・・・とても怖い病気です。



ジョンは本当に運が良かったと思います。

最近よく思うのですが、「今こうして生きている事」は、ほんのちょっとちょっとのラッキーな
出来事の積み重ねなのかも・・・と感じます。


胃捻転について↓の記事「胃捻転」に書きましたので「胃捻転って何?」と思っていらっしゃる
(特に)大型犬のオーナーさんは読んで頂けたらと思います。

下手な文章と説明、さらに長文でうんざりするかもしれませんので、読んで下さる方は
覚悟して読んで下さい(笑。




死を目前にしたとは思えないほど今は元気なジョンです♪
助けて下さった先生と神様に、心から感謝です・・・