今日、知り合いの議員が質問に立つから一寸傍聴と思って議場に行って来た。
どうも最近の疲れが出ていた所為か、緩い言葉の流れを聞いていると知らない間にうとうとしてしまっていたみたいだ。
もし私が議場にいる立場だったらきついおしかりを受けていたことだろう。
隣でまだ中学生と思える少女も傍聴していたが、こちらも頑張っておやすみしていた。
時々寝屁が出る位熟睡していたなあ。
さて、意識が遠くなったり近くなったりして、何がなんだかさっぱり判らないうちに聞こうと思っていた本命のやり取りが終わってしまった。
”あ、しもた。何言うとったん?”
みたいな・・・。
議員さん達が居眠りするって良く叱られているけど、あれ絶対にあると思う。
あれだけ低調なやり取りを聞いていたら、誰でも寝てしまうと私は思う。
寝ない方が不思議だよ、あれでは。
緊張感が全然ないもの。
当局は楽だろうなあ。
あんな質問ばかりなら。
そんなことを思いながら、休憩中ストレートのコーヒーをごちそうになり、取り敢えず目をしゃきっとして次の質問も聞いていくことにした。
どうせ、似たようなものなんだろうけど・・・そう思って高をくくっていたら、質問内容を聞いていて目が覚めた。
出てきたときにはまだ若い感じで頼り無さそうだったんだけど、質問していることはなかなかどうして、大したものじゃないか。
思わず目が身を乗り出した。
質問の内容は公契約について、全国学力テストについて、消防力の向上について、雇用促進住宅の動向について等であったが、突いているところがなかなか鋭い。
当局はどんな答を用意したんだろうと耳を澄ませて聞いていると、それなりにそつのない答をしている。
しかし、自分には2,3点引っかかる箇所があった。
身を乗り出して聞き始めたのは二次質問からである。
私が引っかかったところを見事に突いているではないか。
これは面白い。
そう思って当局側の答弁に聞き入ったが、気になっていた部分の答弁は最初の素晴らしい弁舌に比較するとまるで精気のないしどろもどろの状態に聞こえた。
答弁は恐らく誰かが作ったものであろうと思われるが、それをあそこまで自信を持ってしゃべれるのは大したものだと思ったものだが、彼についてはその後がいけなかった。
馬脚を現したと言う言葉がピッタリなくらいその狼狽ぶりが見て取れた。
この男、若いけど面白い。
そう思ったから、議会終了後、会いに行ってみた。
ロビーで、色々話を聞いた。
彼はある党に所属していたが、そこからの質問の指示は無いという。
年はまだ40半ば。
質問内容は全て自分で組み立てたものらしい。
その資料もかなりのファイルの量になっていた。
質問の切っ掛けになった新聞記事や、色々な資料を見せて貰って、こんな人間も田辺にいたのかと出身を聞いてみた。
合併前の周辺町村であったが、実はI(あい)ターン組で、出身は大阪だという。
「ああ、それで・・・。」
奥さんの里で、農業をしていて、友達が近くにいたからと言うそれだけの理由でこちらに来て牛などを飼っていたらしい。
今は専業議員だと言っていた。
最初は大阪で医療事務をしていたと言うことで奥さんとは病院で知り合ったらしい。
それにしてもこれだけの男が何故ここに。
世の中は解らないものだ。
この男なら恐らく何をやっても生きていけるはず。
何もこんな田舎で市会議員などやらなくても、と思うのだが、田辺市にしてみれば本当に有り難い話だ。
これなら良い刺激になる。
途中議長が来たのでその場を辞してある部屋に行った。
其処にはある部長も来ていた。
色々話を聞いたのだが、考えていることの視点が違う。
先ずこの時点で負けていると感じた。
行政の一部にはまだ学習能力が備わっていない。
これではいつまで経っても彼は目の上のたんこぶでしかないだろうな、と思われた。
その後、ある部署に行った。
そこはほぼ無難に切り抜けていた。
話を聞くと、彼には皆いつもきりきり舞させられているらしい。
帰りにいつも寄る商店街の一角に行った。
そこで話をしたのだが、其処でも又面白い話を聞いた。
喩えそれがどのようなことであるにせよ、一芸に秀でたものはそれなりに対処できるものだ、今日の答弁を聞き、最後の話を聞いてそう思った。
表面だけの人間か、奥のある人間かは極限の場ではよく判る。
化けの皮が剥がれて恥をかかないよう、不断の勉強に努めなければならない、そう思った一日でありました。
どうも最近の疲れが出ていた所為か、緩い言葉の流れを聞いていると知らない間にうとうとしてしまっていたみたいだ。
もし私が議場にいる立場だったらきついおしかりを受けていたことだろう。
隣でまだ中学生と思える少女も傍聴していたが、こちらも頑張っておやすみしていた。
時々寝屁が出る位熟睡していたなあ。
さて、意識が遠くなったり近くなったりして、何がなんだかさっぱり判らないうちに聞こうと思っていた本命のやり取りが終わってしまった。
”あ、しもた。何言うとったん?”
みたいな・・・。
議員さん達が居眠りするって良く叱られているけど、あれ絶対にあると思う。
あれだけ低調なやり取りを聞いていたら、誰でも寝てしまうと私は思う。
寝ない方が不思議だよ、あれでは。
緊張感が全然ないもの。
当局は楽だろうなあ。
あんな質問ばかりなら。
そんなことを思いながら、休憩中ストレートのコーヒーをごちそうになり、取り敢えず目をしゃきっとして次の質問も聞いていくことにした。
どうせ、似たようなものなんだろうけど・・・そう思って高をくくっていたら、質問内容を聞いていて目が覚めた。
出てきたときにはまだ若い感じで頼り無さそうだったんだけど、質問していることはなかなかどうして、大したものじゃないか。
思わず目が身を乗り出した。
質問の内容は公契約について、全国学力テストについて、消防力の向上について、雇用促進住宅の動向について等であったが、突いているところがなかなか鋭い。
当局はどんな答を用意したんだろうと耳を澄ませて聞いていると、それなりにそつのない答をしている。
しかし、自分には2,3点引っかかる箇所があった。
身を乗り出して聞き始めたのは二次質問からである。
私が引っかかったところを見事に突いているではないか。
これは面白い。
そう思って当局側の答弁に聞き入ったが、気になっていた部分の答弁は最初の素晴らしい弁舌に比較するとまるで精気のないしどろもどろの状態に聞こえた。
答弁は恐らく誰かが作ったものであろうと思われるが、それをあそこまで自信を持ってしゃべれるのは大したものだと思ったものだが、彼についてはその後がいけなかった。
馬脚を現したと言う言葉がピッタリなくらいその狼狽ぶりが見て取れた。
この男、若いけど面白い。
そう思ったから、議会終了後、会いに行ってみた。
ロビーで、色々話を聞いた。
彼はある党に所属していたが、そこからの質問の指示は無いという。
年はまだ40半ば。
質問内容は全て自分で組み立てたものらしい。
その資料もかなりのファイルの量になっていた。
質問の切っ掛けになった新聞記事や、色々な資料を見せて貰って、こんな人間も田辺にいたのかと出身を聞いてみた。
合併前の周辺町村であったが、実はI(あい)ターン組で、出身は大阪だという。
「ああ、それで・・・。」
奥さんの里で、農業をしていて、友達が近くにいたからと言うそれだけの理由でこちらに来て牛などを飼っていたらしい。
今は専業議員だと言っていた。
最初は大阪で医療事務をしていたと言うことで奥さんとは病院で知り合ったらしい。
それにしてもこれだけの男が何故ここに。
世の中は解らないものだ。
この男なら恐らく何をやっても生きていけるはず。
何もこんな田舎で市会議員などやらなくても、と思うのだが、田辺市にしてみれば本当に有り難い話だ。
これなら良い刺激になる。
途中議長が来たのでその場を辞してある部屋に行った。
其処にはある部長も来ていた。
色々話を聞いたのだが、考えていることの視点が違う。
先ずこの時点で負けていると感じた。
行政の一部にはまだ学習能力が備わっていない。
これではいつまで経っても彼は目の上のたんこぶでしかないだろうな、と思われた。
その後、ある部署に行った。
そこはほぼ無難に切り抜けていた。
話を聞くと、彼には皆いつもきりきり舞させられているらしい。
帰りにいつも寄る商店街の一角に行った。
そこで話をしたのだが、其処でも又面白い話を聞いた。
喩えそれがどのようなことであるにせよ、一芸に秀でたものはそれなりに対処できるものだ、今日の答弁を聞き、最後の話を聞いてそう思った。
表面だけの人間か、奥のある人間かは極限の場ではよく判る。
化けの皮が剥がれて恥をかかないよう、不断の勉強に努めなければならない、そう思った一日でありました。