むくげ はアオイ科フヨウ属の落葉低木。インド・中国原産 。中国語では
木槿 (ムーチン)という。日本へは万葉の時代に渡来した。 当時
朝顔 と呼ばれていたのが実は
むくげ のことではないかともいわれている。 幹は直立し、高さは3~4メートル程になる。7月から10月頃 淡い紅紫色の花を咲かせる
一日花 。 白色や八重咲きなどもある。 古い時代に朝鮮半島に伝わり
無窮花 (ムグンファ)と呼ばれ、今では
韓国の国花 となっている。
ムグンファ→むくげ になったと言われる。
朝鮮 の語源は、
朝に鮮やかに咲くむくげの花 という説もある。 ひとつひとつの花の寿命は極めて短く、
槿花(きんか)一朝の夢 とか
槿花一朝の栄 等といわれるように、朝開花して夜には花を閉じ落花してしまう花なので、花の短命さと、花弁を閉じてから散る姿の慎ましさ等が、昔から文学や茶の花としてよく取り上げられるゆえんである。 木槿皮(もくきんぴ)は 水虫・たむしに効くといわれる。 解熱・利尿・解毒・痒み止めに効き目がある。