ニコニコと愛想のいい人がいる。
「はぁい」といつも笑顔で応じている人で、ひとつ言えば勘所よく対応する。
雑用には嫌な顔する時もあるが、あしらいも巧い。パソコンの打鍵の音がうるさくて、偉い人にはひときわの作り笑顔で素早く応対する。
その人が偉い人の肝いりで始まった業務改善プロジェクトの一環で、入手した制作部からの手配不備リストをメールで一斉に配信し、手配不備のワースト5位を発表していた。
その不備リストを元に、先日その人からヒヤリングをうけた。私は1件身に覚えのない指摘があったのでそれを伝えた。
しかもそれは不備ではなく、制作部の思い込みによるものだ。手配者は私の名前になっていたが、私が不在の折、隣の席の課長が手配したもの。手配方法は誰もがよく行う方法。不備ではない。
私は不名誉にもワースト5位の中に入っていた。
2件の不備があったので、5位だとのことだった。2件のうち1件は私ではない手配案件だ。
それを偉い人も含め、全員に送っている。
その人に尋ねた。「私の手配ではないものがあったけど、それは修正されている?」「…あの、外線が入っているので、対応が終わってからでもいいですか?」
電話対応を終えて、「すみません、なんですか?」という。
再度同じように尋ねる。すると。
「そうなんですよぉ、他にも間違いがいっぱいあってぇ」
いつもの笑顔が少しひきつっているようだ。
…間違いがいっぱいあってもそのリストを元にワースト順位を発表するのか。
「誰に言えば修正してもらえるんですか?」
空気が張り詰めた。
「…どうしても、直したいのであればこちらから言います」
「…直してもらいたいですね」
以前にも、他のリストの内容が欠けていて、ボーナスの査定の評価が低かった際に、査定の結果が出てから評価の元になったリストを検めると、作業時間が多い案件がカウントされていないことが分かったが、後から申し立てても、偉い人からは「こらえろ」と言われたのみ。
適当でいい加減なリストであると分かっているのに、公表するのだ。
わざとだろうか。
そういう手なのだろうか。
その人は最近「主任職」に命じられたばかりだ。
あれが「普通」のやり方なのだ。
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