過日は祖母カヨコの誕生日だった。
存命ならば106歳。
施設にいるカヨコを面会で訪れた時、1998年末、ベッドに寝かされ口を動かしつつづける姿を見た。
(口唇ジスキネジアと思われる不随意運動なのだろう、リズミカルにずっともぐもぐと口を動かしている。)
存命ならば106歳。
施設にいるカヨコを面会で訪れた時、1998年末、ベッドに寝かされ口を動かしつつづける姿を見た。
(口唇ジスキネジアと思われる不随意運動なのだろう、リズミカルにずっともぐもぐと口を動かしている。)
姑とこも一緒に来てくれたが、紹介することは叶わなかった。
カヨコとの会話が可能なら、曾孫の誕生を喜んでくれるかもと淡い期待を持っていたが、目を開けるのが精いっぱいの様子。会話どころではなかった。
姑とこは、とこ嫁が出産間近のため、付いてきてくれたのだった。
カヨコは年明け、その生涯を終えた。
寒い朝だった。
継母からは「来なくていい」と云われ、意地悪を言われたのかと思った。
妊婦は葬式には出席しないものなのだそうだ。思わず姑とこに、そういうものなのか尋ねてしまった。
姉は仕事をどうにか調整して遠方から火葬場に駆けつけたが、着替える間もなかったため、周囲のひんしゅくを買ったらしい。
もし出席出来ていたとしたら。
確かに、精神的ダメージのほうが大きかったかもしれない。
幼かったころ、祖母と姉と一緒に銭湯へ行った。アカスリを教えてくれた。帰りにイチゴ牛乳を買ってくれた。
店番で忙しいのに、姉がいる学校へ連れて行ってくれたカヨコ。
カヨコとの会話が可能なら、曾孫の誕生を喜んでくれるかもと淡い期待を持っていたが、目を開けるのが精いっぱいの様子。会話どころではなかった。
姑とこは、とこ嫁が出産間近のため、付いてきてくれたのだった。
カヨコは年明け、その生涯を終えた。
寒い朝だった。
継母からは「来なくていい」と云われ、意地悪を言われたのかと思った。
妊婦は葬式には出席しないものなのだそうだ。思わず姑とこに、そういうものなのか尋ねてしまった。
姉は仕事をどうにか調整して遠方から火葬場に駆けつけたが、着替える間もなかったため、周囲のひんしゅくを買ったらしい。
もし出席出来ていたとしたら。
確かに、精神的ダメージのほうが大きかったかもしれない。
幼かったころ、祖母と姉と一緒に銭湯へ行った。アカスリを教えてくれた。帰りにイチゴ牛乳を買ってくれた。
店番で忙しいのに、姉がいる学校へ連れて行ってくれたカヨコ。
姉とは年子で、幼稚園が休みだと本当にやることもなくただ寂しかったのを共感してくれたのだ。
「おめもいなぐなるのが」
「おめもいなぐなるのが」
成人式に出席しようと、近所の美容室の予約を取ったが、6時と早朝だったため、認知症が進んできた祖母カヨコを不安にさせてしまった。
どうやら朝日や夕日は人の心に影響するらしい。
ただ勘違いの発言としても、その言葉がぐっさりと私を射抜いたのは間違いない。
私にとっては母親以上だった。
感謝してもしきれないのだ。
どうやら朝日や夕日は人の心に影響するらしい。
ただ勘違いの発言としても、その言葉がぐっさりと私を射抜いたのは間違いない。
私にとっては母親以上だった。
感謝してもしきれないのだ。
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