こんにちは。
GW。うちは例年どこへも行かない。
せいぜいが、夫と二人で日帰りできる温泉とか、どこか静かなカフェでランチして終わる。
毎年、私の勤めている会社が繁忙期で部署も制作だったから、以前は必ずどこか出勤で2連休あればラッキーだった。営業部へ異動して、カレンダー通りに休めるようになったことは有り難く、またかつての部署の同僚には申し訳なく思う。
制作部だった時、新入社員が3月に入社前アルバイトとしてやってくる。
5月6月の忙しい時までに、作業で貢献できるよう、指導社員が研修プランを作成する。
私は少なくとも3年は指導社員を経験したし、中途採用者の指導も担当したものだ。
さて。
バイトするようになった大学2年の息子、本来休みだったところを急きょ勤務となり、ややおかんむりだ。しかも、その後、自分が受けた内容ではないのに、あたかも連絡不足のように問いただされたのだという。
それに大学のお友達の中で、センター試験を受けずに入学した子がいるのだが、
「ちゃんと自分で考えないで、なんでも人に聞けばいいと思ってる」ようで、
ほかの優しい子が時間を割いて答えてやるのを、良くないと思っている。
息子自身にも尋ねてくるそうだ。そこに怒るとは、真面目な奴。
バイト先で出会う高校生たちは真摯に自分の頭で考えているのに、
と思う彼の気持ちはよく分かる。
嫌なタイプと付き合っていくのは、私もしんどい時があるし。
「そういう事実を伝えてあげることでもいいし、ボクの時間を使うってことは
僕は貴方からお金をもらったっていいんだと主張してもいいかもね」
答えを教えるのがその人のためにならないから嫌だというのであれば、答えを導く方法を教える、もしくはヒントしか伝えないとかいう意味でコンサル的なセリフを投下してみる。
「お腹が空いた人に魚をあげるだけなら、
毎回手を(「魚頂戴」って)出してくるけれど、それは一回目だけだよ、
二回目以降は、魚が食べたいならこうすると釣れるよとか、
こうすると魚が増えるよとか教えるってことだよ」
息子は頷いている。
しかして、よくよく聴いていると、そのなんでも人に聞いて済ませようとする子は、
みんなに「教えて」と軽く聞いて回るらしい。
この軽く聞いてくるということは、息子にはとてもできないことだと私にはすぐわかった。
そこが一番ムカつくところなんだろう。
「お金のかかわりのない大学時代にしか、出来ないことがあるんだよね。
社会に出てからお金が絡むと腹を割って話すということは難しくなるし。
今の大学の友達は将来も価値があるかもしれない。」
「使い捨てカメラは使い終わったら捨てるよね?」
…息子はこの先貴重な存在である対等な友人を下に見て捨てようとしている。
「ヒトとモノは違うよ」
私は彼に言わなければ。
「私も先輩社員として新人に教えてくださいと言われれば教える。
でもそれは本人のために最初の一回目だけだ。同じ質問はするなと先に言う。
私の時間だって貴重な時間つまりカネだから。
後は、自分はどうすべきなのか自分で考えたうえで、それで合ってますか?
という確認なら受けるけど、ずっとどうしたらいいですかって聞いていたら
いつまでたっても一人でできない社員になる。
でも考えるように促すことでヒトは変わっていくんだよ
それに、ヒトは凸凹があっても、その人にしか出来ないことがあるんだよね。
例えばその聞いて済ませようとする子は、
貴方に出来ない、『気軽に聞ける、気軽に話せる』ということができる、
それが得意ってことじゃん」
「ああ、確かに、僕はそういう、簡単にこれ教えて、なんて聞けないね」
「自分の苦手な部分をその人に頼めばいいんだよ、
高校の文化祭の準備で、みんなに言いたくても言えなかった時とか、
そういうときに。代わりにみんなに、そう言って、伝えてくれるか?って。
自分に出来ないことが簡単に出来る人に対して、羨ましい気持ちがあるんだよ。
自分は出来ないと思っているけど、ヤだなって思う人が出来ることを自分もやっても
いいんだと思えばいいじゃん」
「…うん、人に質問するってことは、僕はかなり準備して、考えてから質問したり、
だからな、あんなに簡単には… ああ、そうだな、奴には、
今の、友達と話せるようになったのは奴のおかげだから、
役に立っているといえるなぁ。」
『使い捨てカメラ』から少しは視点が変化したかもしれない。
友達は大切だよ。友達のいいところを見てやってくれよね。
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