「俺に言うなよ」

こんばんは。


今日聞いた話です。

混雑した電車の中の、「触らないでください」という女性の声。ドキッとするね。



最近、女性が強くなったのは、喜ばしい。
強く、ってどんな風に？

社会へどんどん進出していく、ということもあるけれど、特に自分の意見をはっきりいうようになったということかと思う。

どうだろうか、時折、若い女性の発言に、ムッときたこと、あるのでは。私だけかしら？
…それは、瞬間的に、「私はそんなこと、言いたくても言わずに我慢してきたのに！」とか「そんなこと言うものではない！」との気持ちが渦巻くからではないだろうか。

でも、聞いてスカッとすることもある。
「そうそう、この場合、言っちゃっていいよ！」という内容の時。

例えば、混雑した電車で、触ってくる手があったら、どうするだろうか。
もう今はそんなこともないけどさ。
最近の若い女性は、痴漢にあっても、泣き寝入りせず、割と多くの人がハッキリ「やめてください」っていうんじゃなかろうか。

ある男性が、帰りの電車がかなり混雑していて、密着するほどすぐ近くで、自分の後ろのほうに若い女性がいることに気付いていたので、両手の位置に気を遣っていたのだそうだ。痴漢冤罪となってもつまらないしね。
その女性が自分の耳のすぐうしろで、「触らないでください！」って言うんだって。
ドッキーン、でもその男性の両手は上に挙げられているし、触れる状態じゃないのは明確なのだ。
若い女性のすぐ後ろにいた若い男性が触っていたらしいが、もう一人の男性、年齢は多少上らしいが、「お前が触ってるのか！」と手を掴んだようだ。若い男性の声が「すみません」と答えたらしい。

「俺に言うなよ」「す、すみません」　ぷっ、なんか可笑しい。

女性が電車を降りるようで、その年上の男性が「どうする、こいつ突き出すか？」というと、女性は「やや急いでいるので、いいです」、という。
またも年若い男は「すみません」という。

「だから、俺にいうなよ！」

なんか、ほのぼのする。