とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

南伊豆へ4

2021-07-22 23:12:00 | 日記
2泊の予定の離れにご案内いただく。
離れはいくつかあって、それぞれ生垣で囲われている。
一番奥の離れらしい。ちょっとした小道を進んで入り口に立つ。
どうぞと女性が引き戸のカギを開けてくれた。


小さなタタキにすぐ障子。開けると10畳ほどのリビング、障子を開けると大きな窓、ウッドデッキに芝生、生垣の向こうに山に挟まれた中に海。
部屋は清潔で黒く塗られた床板の上に、薄いクリーム色で葦の敷物、天板がなくて黒塗りの梁がむきだしの天井、ふすまなど建具は床板や梁と合わせた黒塗りで、壁は白く塗られている。
いずれも古くはない、ごく新しい、古民家っぽくした、といった感じ。


家具は天然木一枚板を天板にしたテーブルがまず目を惹く。部屋の隅に置かれた火鉢も古いもの。

洗面所が広めで、タオルなど収納されているアンティーク家具もいい雰囲気。
使い込まれた木製の深い色のチェストの上に敷かれた白い和紙がおもてなし感をだしているじゃないか。
ひっそりとアジサイが生けられている、一輪挿しが可愛い。
トイレにも、とても小さいが、別のオレンジの花が生けてある。可愛い。


お風呂は石造りで椅子や桶が木製。センスいい。
後で入浴した際に夫が喜んだのが、シャワーの圧の強さ。
最初に「出しっぱなしにすると、安全のためですが、お湯の温度が下がってしまうので」と言われたが、よほど出しっぱなしにしなければ大丈夫なようだ。

小さい小部屋がキッチンになっていて、リビングに向かって小窓とそのすぐ下ちょっと張り出した板がまるで対面キッチンを思わせる。
小さな冷蔵庫の中にペットボトルの水、見えるところにお茶・コーヒーのセット。


荷物を置いたらひとまず海に向かう。
泳ぐわけではなく、二人ともぼんやり海ですごすのが好きなのだ。


そして誰も通らない。何よりもこれがポイントだ。


振り返っても誰もいない。
海に近いところにログハウスがみえるけど、そこへ行く道も草ぼうぼう、とても近くまで行こうと思わない。遠目で見ても人が住んでいないと分かる。


道の傍らの電信柱は新しい。電信柱につけられた表示も新しい。


5分も歩かず海に行ける道の両側は、もともと田んぼだったとすぐ分かるが、アロエが群生している?以外は勝手に生えてる草で、とても足を踏み入れられない。


アロエの群生、これは植えているもので、後に宿の人に尋ねて村の収入源になっていると分かる。
見る限りではアロエの葉は定期的に刈り取られている様子。伸び放題に大きくなってはいない。


風が強かったが、海へ行って小さな海岸を端から端まで歩く。防波堤が田んぼを守っていたに違いない。


宿の前の小川は、海へ注いでいる。
小川の水が防波堤の下をくぐって海へ注ぐよう、きちんと整備されている。


波打ち際から防波堤までは砂ではなく、小石だ。風が強いせいもあるのか、波が荒めで海水浴には向いていない感じ。絶壁と言っていい山に沿ってボートや小舟を引き上げられるところがあり、火を起こした跡がある。


下田駅から1時間ほど、バスで西へ移動したので、伊豆半島の位置や入り江の向きからして、海に入ってちょっとでも油断したら波にさらわれて、外海まですぐ流されてしまいそうだ。


小石の色が様々で、例のジオパークの説明書きが実感できる。

宿の離れに戻ってドリップコーヒーで一休み。インディアとグァテマラ。

雨上がり後のむっとした空気、潮風に吹かれた後なのでさっとシャワーを浴びてさっぱりする。


ふとんは自分たちで敷いてください、と言われていて、リビングの隣の畳部屋にさっさとセッティング。敷布団はすでにシーツが掛けられているし、掛布団も夏掛けなので軽いもの。そんなに時間はかからない。

夕食や朝食はおおよその時間を告げられており、支度ができたら電話でお知らせいただける。

シャワーを浴びてさっぱりしたところにコール音。19時半。
落ち着いた女性の声だった。

さぁ、お楽しみの夕食。

つづく。

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