それは、叫び、であった。。
離れへ戻ろうとして、「ご馳走さまでした」と玄関から出ようとしたとき、先に出た夫が「うわぁっ」と声をあげたのだ。
キリリとした女性も、あれ、という表情に。
羽蟻の大群が玄関の引き戸と、出てすぐの敷石に群がっていた。
引き戸には、びっしりと言ってもいいくらいの数がひしめいていた。
早々に離れへと退散、と言った感じになってしまったが、離れとて同じこと。
羽蟻は夏の初めのある日、一斉に飛び立つ。そして、短時間のうちに羽を落とし、ここぞと見定めた場所で新たに巣作りをする、と聞いている。
一斉に飛び立つタイミングは彼らにとってとても重要なようで、決死の覚悟で臨むらしい。
雨が上がってすぐではなく、もわっと水蒸気が立つタイミングらしい。
ここでは、日の落ちた夜だったとは。。
実は、前日はなんともなかったと宿の女性は明かしてくれた。そして、おっしゃるとおり、翌日はなんともなかったのだ。
食事を終えた私たちは、その後、離れに戻り、数はさほどでもないものの、玄関で母屋同様羽蟻が群れているのを、なるべく踏まないようにして入り、まずはきっちりと、戸も障子もぴったりと締めた。
(でも絶対に何匹か踏みつけてる汗)
お風呂にゆっくりと入ったけれど、湯上りには、一枚板の細長いテーブルに置かれていた本を読んだり、たわいもない会話の合間に羽蟻退治することに。
置かれていた本は、ジオパークのことを大きな写真入りで紹介したものと、神社ムック本。
テレビもなく、パソコンもなく、Wifiもない。夫のスマホはかろうじて電波を拾うらしい(ソフトバンクやるぅ!)
いつものゲーム(エボニー)が出来ないので、風の音を聞き、暗い中にぼうっと見える山やまの影、うっすら明るい海のほうを目を凝らしてみたり。
夫は宿を選んだ手前、羽蟻をとても気にして、はたくやら掃除機を見つけ出してきて吸い取るやら。
「あ!ここ空いてるんだ!」
ぴったりと閉めたつもりの、玄関のタタキとを区切る障子の上は風通しのためだろう、数センチ空いているのが分かって、だから少したつと1匹、また1匹と現れるのか!と合点がゆく。
つれづれと話をしているうち、翌日の予定はまだ何も決まっていなくて、昼食をどう調達すべきかに思い至る。
ここまで来た経緯を振り返れば、近くのバス停まで行くにしても、ミニバンで10分以上かかった、曲がりくねった山道を戻らねばどこへも行けないことはすぐ分かる。
頼めば何か用意してくれそうじゃない?との結論に達すると、周囲の風の音やカエルの声に耳をそばだてつつ、本を読んで過ごす。
ないなぁ、東京ではこんなこと。
景色のせいか、目の調子がいい。焦点が合いにくくなってきていて、疲れるとぼやけが顕著なのだが、すっきりくっきり、クリアな視界だ。
まだ、つづく。
離れへ戻ろうとして、「ご馳走さまでした」と玄関から出ようとしたとき、先に出た夫が「うわぁっ」と声をあげたのだ。
キリリとした女性も、あれ、という表情に。
羽蟻の大群が玄関の引き戸と、出てすぐの敷石に群がっていた。
引き戸には、びっしりと言ってもいいくらいの数がひしめいていた。
早々に離れへと退散、と言った感じになってしまったが、離れとて同じこと。
羽蟻は夏の初めのある日、一斉に飛び立つ。そして、短時間のうちに羽を落とし、ここぞと見定めた場所で新たに巣作りをする、と聞いている。
一斉に飛び立つタイミングは彼らにとってとても重要なようで、決死の覚悟で臨むらしい。
雨が上がってすぐではなく、もわっと水蒸気が立つタイミングらしい。
ここでは、日の落ちた夜だったとは。。
実は、前日はなんともなかったと宿の女性は明かしてくれた。そして、おっしゃるとおり、翌日はなんともなかったのだ。
食事を終えた私たちは、その後、離れに戻り、数はさほどでもないものの、玄関で母屋同様羽蟻が群れているのを、なるべく踏まないようにして入り、まずはきっちりと、戸も障子もぴったりと締めた。
(でも絶対に何匹か踏みつけてる汗)
お風呂にゆっくりと入ったけれど、湯上りには、一枚板の細長いテーブルに置かれていた本を読んだり、たわいもない会話の合間に羽蟻退治することに。
置かれていた本は、ジオパークのことを大きな写真入りで紹介したものと、神社ムック本。
テレビもなく、パソコンもなく、Wifiもない。夫のスマホはかろうじて電波を拾うらしい(ソフトバンクやるぅ!)
いつものゲーム(エボニー)が出来ないので、風の音を聞き、暗い中にぼうっと見える山やまの影、うっすら明るい海のほうを目を凝らしてみたり。
夫は宿を選んだ手前、羽蟻をとても気にして、はたくやら掃除機を見つけ出してきて吸い取るやら。
「あ!ここ空いてるんだ!」
ぴったりと閉めたつもりの、玄関のタタキとを区切る障子の上は風通しのためだろう、数センチ空いているのが分かって、だから少したつと1匹、また1匹と現れるのか!と合点がゆく。
つれづれと話をしているうち、翌日の予定はまだ何も決まっていなくて、昼食をどう調達すべきかに思い至る。
ここまで来た経緯を振り返れば、近くのバス停まで行くにしても、ミニバンで10分以上かかった、曲がりくねった山道を戻らねばどこへも行けないことはすぐ分かる。
頼めば何か用意してくれそうじゃない?との結論に達すると、周囲の風の音やカエルの声に耳をそばだてつつ、本を読んで過ごす。
ないなぁ、東京ではこんなこと。
景色のせいか、目の調子がいい。焦点が合いにくくなってきていて、疲れるとぼやけが顕著なのだが、すっきりくっきり、クリアな視界だ。
まだ、つづく。
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