ただごと

たいくつこそがすばらしい!日常のただごとをただごとでない風に綴るのらくら日記

わが市図書館

2011年03月09日 | 今日の本棚

図書館で予約していた本を取りに行ったついでに

以前から気になっていた本も偶然見つけたので、一気に借りる。

 

*封殺鬼<鵺子ドリ鳴イタ>1~4巻 霜島ケイ

*天国旅行 三浦しをん

*告白 湊かなえ

 

こんなに借りると日常生活に支障が出るんだが、イタシカタナイ。

図書館での本との出会いはいつでも一期一会だからな。

 

 

  

まず、封殺鬼はずっと昔から読んでいた小説。

キャンバス文庫の全28冊で一応の完結をみた、と思っていたので

そのあと、ルルル文庫で続編が出ていたことを知った時は小躍りした。

(ルルル文庫、っていうのもすごいネーミングだが…)

小躍りしたついでに、ネットで図書館の蔵書検索をしてみたら

中央図書館の方に揃っていたのでそのまま予約、そうして待っていたら

近所の小さい図書館に届いたので、それを受け取りに行った次第だ。

なんと便利な世の中になったことか。

 

なんと便利な、といえばこの新シリーズを知ったのも某Amazonのサイトで

「あなたが購入した本を読んだ人は、こんな本も読んでいます」という

いやがうえにも興味をかきたてられる誘導にまんまと引っ掛かり、

どんどんクリックしていったその先でこれを見つけた、という具合。

 

侮れないぜ、Amazonの仕掛け!!

 

微妙に的をはずした「お勧め」なんかの本を、「そんな本は読まん!!」と

ムキになって無視していたりもしたが、

これからは比較的まじめに向き合ってみようかと言うに気なった。

(乗せられてる乗せられてる)

 

まあ、それはともかく。

新シリーズになって、挿絵の絵師さんが変わったのが衝撃的。

挿絵はやっぱり当時の西炯子さんのイメージが強いだけに

勝手に脳内で変換してしまうのが恐ろしいところだ。(←衝撃的)

(新キャラでさえも、西さんの絵ならこう、みたいな具現化を勝手に…脳が…)

 

まあ、たて続けに4冊も読めば、大分、也さんの絵にも慣れようかという所だ。

話は、桐子の少女時代、ということでかなりのめり込んでしまう。

(本気で好きだったからな!幼少時代、老成時代共に)

 

 

『三浦しをん』はもっぱらエッセイのファンなので

小説の方はほぼ読まないんだが、たまたま図書館にあったのでつい。

読後、非情に沈鬱になった。

(わりと沈鬱になる内容の本が多いので読まないようにしてるんだが)

(だから想定内といえば想定内なんだが)

 

『湊かなえ』はテレビで本人出演のインタビューを見たことがあって

その気概が大好きだ!たまらん!!と思ったので

いつか読んでみたいと思っていた。

これも奇跡のように図書館にあったので迷わず借りた。

(彼女の本は、最も多い本で300人からの予約待ちである)

読後、非情に奮起した。

 

どちらも生と死を扱っているのに、読後感のこの違いはなんだろう。

まあそれが作品の性質というものかもしれない。深い。

共に読み物として面白かったが、基本ネガティブな人間なので

どうしても沈殿しているものに同調してしまう癖がある、というだけだ。

どちらが勝ってどちらが劣る、という訳ではない。悪しからず。

 

悪しからず、って何だ、その放り投げ感。

だから感想文とか書くのは苦手なのだ。

そういうわけで、ブログにコメントとか書くのも大いに苦手だったりして。

(ホント、見守るだけでスミマセン、って感じでスミマセン)

 


  

漫画と違って、小説は中断できない。

読みだすと、とにかく最後まで読み進めないと発狂しそうになる。

 

それは、文字だけの世界が持つ特異性とでもいうか。

漫画なら中断したところから読み進めても、その世界に入りこめる。

ところが小説は、読み手の脳内に作り上げた世界を、その作業を

一度中断してしまうと、再構築が容易ではない。

そういう、絵と文字の違いの様なものを強く感じる。

 

強く感じるからといって、家事を中断してまで小説を読むのはどうかと思うので

本当に、最近は小説を読むのを禁じているんだが。

たまに、無性に文字だけを延々と追いかける作業をしたくなる。

今回、結構一気に、3作品の世界の構築をやりとげたので、

またしばらくは安静にしていられそうな気がする。