梅雨明け宣言もされていないのに、連日のこの晴天はどうだ!
な旅行三日目。
天気予報では、九州地方は午後から嵐なくらい雨が降る!といっているが
この空を見る限り、当てにならんな、と思うくらい、晴!天!です。
この三日間の写真では、「いや、結構雲が多いんじゃね?」って感じかもですが
雲があるのは側面360度のみ!
頭上は、雲ひとつない快晴!つまり影が一切できない!!
台風の目?台風の目なのここ?と勘違いするくらい雲を寄せ付けない晴れ男。
台風の目と行動を共にしているんだから、降らないのも道理ですよ。
な三日目の始まり。
さて、最終日は福岡城址と大濠公園(の中の福岡市立美術館)。
なんですかね、この、教育委員会にでも提出するんですか?ってな感じの
旅行計画。
今日も、遠足のしおりを作ってるのかと錯覚しそうな優等生コース。
地下鉄に乗って、大濠公園に到着。
初っ端からスワンボートがお出迎え。
乗りたかったけど、乗り場がどこか解りませんでした。
七咲、子供の頃から手でこぐボートにしか乗せてもらえなかったので(教育方針?)
良い歳になった今でも、ボートを足でこぐ「間抜けさ」に憧れがあります。
もう良い大人なので、「多分、面白いものじゃなかろう」と理性が告げるんですが、
唯一、機会があればぜひとも乗りたい乗りものです。
そんな池をぐるりと回って、まず福岡城址へ。
おお!城の門が前はさすがに立派だなあ!と写真を撮っていましたが、
後に、これは公園の出入り口と判明。
肝心の城址は、公園から半端に外れているので、最初どこにあるか解らず
無意味にうろつきましたが、無事到着。
色々写真を撮っても、あとから見返すと何を取りたかったんだか
サッパリ解りません。
そこがまあ、旅行ガイドブックにはない味といいましょうか。
老後にこの写真を見て、「近所のあの公園、こんなだったかのう?」とか勘違いしそうだ。
そうなるともう、旅行の思い出なんだか、思い出の撹乱なんだか、わかりゃーしない。
一応、「二人で行ったぞ」という証明に、屋外でも携帯をセットして記念撮影。
しかしこれだって、老後に見て、「そういや二人で行ったよねー」とか云える写真じゃない。
「誰だねこの人たち?」「通りすがりの近所の人じゃないかね?」とか言ってそうだ。
まあ倦怠期の起爆剤にでもなればいいか、と思わないでもないので良しとする。
(あまり着火しそうにもないが)
貸し切り状態ではあったものの、ただただ暑いだけの福岡城址を早々に退散して、
公園に戻ってきまして。
自販機のイラストに、暑さをブッ飛ばされる。
福岡県(だったかな?)リサイクルのマスコットキャラ、グリッピ。
可愛いな!!ぬるキャラとして売り出してないのかな!と思ったんですが
あいにく、そういうグッズは見つけられず。
惜しい。
地方の人たちはあまり商売っ気がないんでしょうか。
なんでもかんでも金儲けに繋がる関西に住んでいると、不思議でしかたないです。
(単に七咲が見つけられなかっただけかもですが)
そして、城址に引き続き、炎天下の公園を楽しむ余裕もすでになく、
灼熱地獄から救いを求めるため、美術館へ駆け込みます。
(もう屋内でクーラーが効いていればどこでもいい、って具合)
博物館と違って美術館は美術の分野なので、好みがモノをいうのですが
色々と変わった絵(やら彫刻やら制作物)が見られて、面白かったです。
写真を撮れないのが残念。
まあ撮ったとしても、芸術への挑戦か、もしくは挑発か、と
余計な議論を呼びそうな写真にしかならないのは重々承知しているので、
それは置いておいて。
美術館でお昼を済ませて、今度は日本庭園に。
入口に亀だ!亀がいる!!(そりゃ亀くらいいるだろう)
こんな一滴の水気もない所にいて干からびないのかな。と見守っていたものの、
というか干からびる寸前なのかな。と不安になったので、そばのでっかい池に
投げ込んでやろうかと身動きすると、マッハの早さで逃げられました。
くわねーよ。
と、ちょっと御気分を害しましたよ?
しかし、亀も何らかの意地で干からびようと頑張っているところを無にするがごとく、
適当な池に投げ込まれては、気分を害するどころじゃなかったと思われます。
というか、どこにでもいる亀でこんなに無駄に字数を稼いでる場合じゃないんですよ。
さくっと、日本庭園に入ります。
滝だー!滝がある!(それは庭園のものだろう)
鯉だー!鯉がいる!(それはどこにでもいるだろう)
鳥だー!鳥がいる!(それには逃げられたんだが)
というテンションだけ!で、無駄に、無数に、写真を撮りまくりましたが(これ以上)、
これが会心の一枚。
池に写った空を撮りたかったのです!
(と説明文を入れている辺りで、会心も会心だかどうだか疑わしいというもの)
そんな写真の数々でもお分かりかと思われますが、灼熱の日本庭園も貸し切り状態。
しかし、せっかく貸し切りにしていただいても、ウチの庭も広くなったものよのう。
とか云って殿ごっこをしていられないくらい暑い!!
退避退避!屋内退避!亀の心配してる場合じゃないぞ、自分ら!
と、日本庭園を出るものの、出た先も公園なので、太陽からは逃れられず。
事態はなんら変わらず。なんですけども。
鳥だー!いつも、こいつは彫刻だ!と信じて疑わない鳥がいる!!(瞬間、飛んで逃げる)
おお、生きてたぜ!
じゃあ近所で見るあの鳥も、彫刻じゃなかったんだな!と暑さで興奮状態。
さらに、興奮状態は続く。
オシドリ発見!
道発見!
なんかこういうの発見!!
っていうか、もう限界!!!
(何しに公園に行ってるんだか…)
そういうわけで、大濠公園も早々に撤退。
決して冷めることのない暑い思い出。私はいつでもこの日の気温を思い出すことができる。
42℃くらいあったね。
(ないから!)
と書きつづってしまうくらい、ハッキリ言ってこの炎天下が堪えたのは、
七咲だけではありますまい。
あの天下無敵のソーラー男である旦那様が、
「もうやることないから新幹線の時間早めて帰ろうや」
って言った程です。
否応なく、賛成しましたけども。
賛成しましたけども、パック旅行で切符を取っていたので
時間変更ができませんでした。
帰りの新幹線は18時。
今14時。
4時間もなにするだ!
正直何もしたくない。カラオケボックスとかで寝ていたい。と思ったものの、
カラオケボックスが乱立している大阪と違って、博多はオシャレだ。
(梅田だと360度見渡せば、5~6件はゆうに見つかるというのに)
どうせオシャレなら、天神に行こう!(博多界隈は1,2日目で遊びまわった)
ということで、天神行きのバスに乗る。(もう乗り物酔いがとかいうレベルを超えた)
キャナルシティ博多。
そこは、魅惑の大型ショッピングモード!
旦那様が、「好きな店入ってええで」と言ってくれたので、ディズニーストアへ。
そこでスティッチのぬいぐるみが半額になっていたので、自分の土産に購入。
大丈夫。暑さでやられたわけではありません。かなり冷静な買い物です。
地元大阪で、梅田のディズニーストアに行くことはまず、ない七咲。
勿論、本場東京ディズニーランドに行くなんて、もってのほかと言える。
ということは、今ここで買わなかったら、一生買えない!!(冷静?)
という思考回路を経て、6000円のスティッチを3000円で買いました―♪
旦那様の白い目もなんのその。
片っ端から店に突入していると、「好きなとこ行ってきーや」と早々に旦那様がリタイヤ。
興味のない店を連れ回すのもかわいそうかな、と思ったので
旦那様には荷物番をしていてもらって、一人、ショッピングフロアを徘徊する。
ああ涼しいって素晴らしい!(そこ?!)
人類最大の発明はクーラーである!とキャナルシティの最上階から夏を叫ぶ!!
はー、文明社会って、天国。
と十分(体が冷えて)満足したので、じゃあ博多に帰るべ。そうするべ。
と、徒歩で帰る。
完璧、徒歩圏やんけ!!
(頭も冷えたのでなんかこう…)
暑さは人の何もかもを狂わせるようです。
節電も大事ですが、人間性が失われない程度に節度を重視したいと学んだ博多。
ようやく新幹線の時間が来て、無事、帰路につく。
言わずもがな、ですが。
昼から大荒れ予報はどこへ行ってしまったのでしょうね?
帰りの新幹線。19時ですよ、19時。何この美しい空。とカメラを出す。
昼から大荒れ、だから帰りは悲惨だろうな、と覚悟していたんですが。
(家に着くまで一切、悪天候にはみまわれず。雲が蒸発したのか)
いつもは薬飲んで寝て、行き帰りをやり過ごすんですが、
もう暑さで色んなところがやられっぱなしなのか興奮状態が続いていて、
ずっと窓の外に目を奪われっぱなし。
途中、広島球場でナイターをやってるのまで見ることが出来ました。
それどころか、なんと七咲、新幹線に乗りながら漫画が読めましたよ!
(酔う人にとって、乗り物で本を読むことはHP0に値する)
今なら、弁当も食べられるかもしれん!と、夕飯にも果敢にチャレンジ!
(酔う人にとって、乗り物でモノを食べることは以下同文)
読めるー!食べれるー!これなら、長年の夢も叶うかもしれない!と
旦那様に「長年の夢」を打ち明ける。
「そんなことが長年の夢って…」
と呆れられたものの、一応、叶えてくれる旦那様。
即座に車内販売を呼びとめて、ホットコーヒーを注文!
長年の夢、新幹線の車内販売でほかほかコーヒーを飲む!
これです。読む食う飲む!三大拷問を制した今の七咲に、
もはや隙なし!!
あーあ、あー♪新幹線ってたのしーい♪
40年近くも生きてきて、生まれて初めて、
旅行って楽しいな。
と実感した次第です。
ハイ。
これが、後世にまで語り継ぎたい(とくに最後の三時間)、
今年のスーパーミラクルハイテンションな福岡旅行二泊三日の巻、でした。
福岡に何をしにったんだかは、聞かないでください。
多分、暑さにやられに行ったんだと思います。