山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

マチナカレッジ

2011-08-21 23:45:23 | ワークショップ
第5回マチナカレッジ カリキュラム



時間 8月28日(日)16時30分~18時00分
場所 Fresco 熊本市花畑町11-14 KOHENビル2F
講師 劇団夢桟敷
受講料 1,000円(1ドリンク込) 定員 10名

●担当キュレーターからのメッセージ前田翔吾

演劇実験32年の劇団夢桟敷が教える表現講座
劇団の表現って恥ずかしい・・・
なんだか不安・・・
そう思っていらっしゃる方も多いと思います。
今回の表現講座はそのような方のために
劇団員があなたに合ったペースで講座を行います。
32年の経験があるからこそのあなたに合った表現術です。
参加してくださった皆様に笑顔で帰って頂けるような
そんな明るい講座です。皆さんのご参加お待ちしております。

http://www.machikare.net/index.htmlより。



今回のテーマは「心と体を繋げよう」となっております。
なになになに?・・・私らしくないテーマ?劇団夢桟敷らしくない?
そうです。らしくありません。
だって、劇団夢桟敷をご存知の方は想像できると思いますが、演劇のテーマの一つに「狂気」を置いている劇団です。
「心と体が離れている」劇を作り続けていたのです。
「離れている。」ことに現代のヤマイ、事件、闇を感じているからです。

演劇作り、役者の身体作りの方法として演劇の稽古では即興を問うことをします。
これはいち早く脳内でイメージしたことを体現する訓練です。
スピードが問われます。それに対応できる身体を作る訓練でもあります。
考え過ぎると身体が動かなくなる。何も考えないと身体が固まります。

一体、心とは何でしょうか。私は脳だと考えているのです。
脳を肉体の一部だと考えると、その訓練の方法は筋肉を使うことと同じになります。
筋肉は緊張と弛緩の連続で動きます。脳も同じだと思っております。

現代のストレス社会では弛緩することが如何に困難かを痛感するようになりました。
息があがる、あがり症、緊張が続くと色々な症状が表れてきます。
そして演劇の現場では「あがる」ことを避けます。自信がなかったり、不安だと自由に動けない、表情も硬くなります。
そんなものを見ても面白くも感動もありません。

豊かな表情を送り出すための訓練をおこないます。
このワークショップでは演劇の現場(訓練)を日常に公開するものです。



◎豊かな表情について・・・

通常、感情の表現として「喜怒哀楽」という概念で語られます。
もう一つ、これに付け加えると「無」があります。
一人でいる時、大半の人は「無」、つまり無表情で過ごしているのではないでしょうか。
あるいは対面する人の前で感情を悟られないために「無」で対応することもあるでしょう。冷静に見えます。しかし、それも無意識に演じている行為です。

日常でも無意識に演じていることは多くあります。
「私」はどういう人間でこういう立場、どんな風に見られたいか無意識の内に作っているのです。
そう考えると、人間本来の表情や感情も演劇で言われる「演技」と共通するものがあります。

自然でありたい?!・・・逆にそれを意識するとギクシャクなり不自然になってしまう。つまり、自然であろうとしても意識すると「演技」になってしまうからです。

今回の講座ワークショップでは、意識することを積極的におこないます。意識する、それは脳内でイメージすることです。
そのイメージされたことを顔、身体、仕草、言葉で表現します。
又、音楽BGMなどを使って一定の振りを繰り返して行きます。一見、オドリのようにも見えます。
演劇でなければ新興宗教と間違われることもありますが、そうではありません。
脳も身体の一部と言った通り、筋肉を動かして脳に刺激を返していくのです。テンションを上げたり下げたりします。
それは息を吐いたり吸ったりする「呼吸」と同じことです。ある意味、「呼吸」に合致する身体の在り方を追求します。
人間、無意識に呼吸をしています。これを辞めたら死にます。

豊かな表情は「喜怒哀楽」と「無」をコントロールすることだと考えています。
そういう身体作り(演劇では役者体と言います。)を講座でご紹介できればと思っています。

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