劇団夢桟敷とその仲間たちによる市街劇のタイトルは「ポータル ゲート プロジェクト◎1m四方国家」である。
私は「ポータル」のことを「ポータブル」と間違えて発言したり書き込みをしてしまったことが多々あった。
「ポータル」は聞きなれていない外国語だったからである。勘違い、魑魅魍魎だった。
こういう勘違い、魑魅魍魎は「リアリズム批判」についても言えた。
「リアリズム」を間違えて「リンゴイズム」と解釈・創作したことがある。
高校時代(1968-1971)、「あ~無常」と題して水俣の水銀公害を取り上げて劇を作ったことがある。
社会科の先生から「君の言う、リンゴイズムとは何だね?」と問われたことがある。
「こういうことだ!」と答えて、リンゴを頭に叩き潰してみせた。異常な行動に見えただろう。
社会派演劇とは程遠い行為から始まった。
「ポータル」とは訳して「異界」だと教わる。
ドアの中に異界が広がる。そこへ誘い込む人々がストリートを徘徊している。
但し、異界へ入り込むためにはパスポートが必要である。
市街劇ではパスポート無料であるが、通常、劇場に入場する際にはチケット有料となる。
この世界(日常)とあの世界(非日常)を隔てるゲート(扉)をストリートで現す。
この扉は移動する。無関心な通行人に対して口を開けて誘惑する。
百人か千人に一人は迷い込んだまま、この世界に戻れなくなる。つまり、異界に感動して自身が迷宮入りする。
この世界から見ると、迷宮入りした人間は気が狂ったのではないかと排斥されることもある。
劇は時として危険なものとなる。見ているつもりが参加する羽目になってしまうからだ。
実は反対なのだ。
異界へ入り込んでしまうと<日常>が狂って見えるのである。
狂った日常の中で私たちはどうやって生きていけばいいのだろう。
歌う、オドル、叫ぶ、身体は表現に代わる。
扉の中が外のようにもみえる解放区=1m国家が垣間見える。
現実国家とのせめぎ合いが始まる。日常に対する批判が始まる。
もう一つの世界を築くことになる。それが劇だと思っている。
劇はある意味、麻薬のように痺れさせるのである。
■
STREET ART-PLEX KUMAMOTO
ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家
10月19日(土)18:30-19:45
(注:どこからハジマリかがわからないように仕掛けれています。)
熊本市上通りスイス前ストリートと中庭
私は「ポータル」のことを「ポータブル」と間違えて発言したり書き込みをしてしまったことが多々あった。
「ポータル」は聞きなれていない外国語だったからである。勘違い、魑魅魍魎だった。
こういう勘違い、魑魅魍魎は「リアリズム批判」についても言えた。
「リアリズム」を間違えて「リンゴイズム」と解釈・創作したことがある。
高校時代(1968-1971)、「あ~無常」と題して水俣の水銀公害を取り上げて劇を作ったことがある。
社会科の先生から「君の言う、リンゴイズムとは何だね?」と問われたことがある。
「こういうことだ!」と答えて、リンゴを頭に叩き潰してみせた。異常な行動に見えただろう。
社会派演劇とは程遠い行為から始まった。
「ポータル」とは訳して「異界」だと教わる。
ドアの中に異界が広がる。そこへ誘い込む人々がストリートを徘徊している。
但し、異界へ入り込むためにはパスポートが必要である。
市街劇ではパスポート無料であるが、通常、劇場に入場する際にはチケット有料となる。
この世界(日常)とあの世界(非日常)を隔てるゲート(扉)をストリートで現す。
この扉は移動する。無関心な通行人に対して口を開けて誘惑する。
百人か千人に一人は迷い込んだまま、この世界に戻れなくなる。つまり、異界に感動して自身が迷宮入りする。
この世界から見ると、迷宮入りした人間は気が狂ったのではないかと排斥されることもある。
劇は時として危険なものとなる。見ているつもりが参加する羽目になってしまうからだ。
実は反対なのだ。
異界へ入り込んでしまうと<日常>が狂って見えるのである。
狂った日常の中で私たちはどうやって生きていけばいいのだろう。
歌う、オドル、叫ぶ、身体は表現に代わる。
扉の中が外のようにもみえる解放区=1m国家が垣間見える。
現実国家とのせめぎ合いが始まる。日常に対する批判が始まる。
もう一つの世界を築くことになる。それが劇だと思っている。
劇はある意味、麻薬のように痺れさせるのである。
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STREET ART-PLEX KUMAMOTO
ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家
10月19日(土)18:30-19:45
(注:どこからハジマリかがわからないように仕掛けれています。)
熊本市上通りスイス前ストリートと中庭
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