山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

演出ノート【19】

2015-12-03 18:38:17 | 声優A子の犯罪
「声優A子の犯罪」演出ノート【19】12月3日(木)-2

 人物列伝も今回で全員記載したことになります。本人に記事の了解も取らずに進めており、結果オーライなのか、待った!なのか、スリリングに書いています。クレームがつけば、公開で問題を浮き彫りにすればいいさ。劇団ではプライバシーは丸裸になります。なんちゃって!

 人物列伝(10)
 坂本咲希

 今回は宣伝美術で太郎MPとタッグを組んで関わった。チラシ表の手書きデザインは彼女が作った。
 私的都合により、前回の「ねじ式」札幌ー熊本公演で身を潜めることになり残念ではあるが、おめでたいこともありそうなので心情複雑である。フツー、親ならば生活と身体大事!というだろうが。家庭を顧みない私はホンモノのクソオヤジである。
 幼い頃より演劇生活にどっぷり浸かり、座長=夢現の二番手の存在になっていた。まあ、3年後のブラジル公演に向けて復帰を期待したい。

 人物列伝(11)
 タカハシユウジ

 バンド出身の彼はナマで電子ドラムを叩く。何度も夢桟敷では音楽で協演している。
 現在、会社を育児休暇中。先日はテレビでパパの育児で紹介された。これもロックだぜぃ。
 正式な団員ではないが、関係としては家族も同然。
 劇では美術も音楽も入り乱れるので、彼はなくてはならない関係です。サキと職場が同じでそこで知り合って劇団に巻き込んだのである。
 舞台慣れしているので何も心配がない。うっかりすると、タレント養成所で勉強している者たちよりもバンドの連中の方が演劇に向いているのではないかと思うことがある。否、確実に役者よりも役者に適合する。
 自分のスタイルが決まっている。そして、カッコイイではないか。
 音楽は既成のものをサンプルにしているが、それを編曲してオリジナル化する。

 人物列伝(12)
 KAREN

 小学6年生の時にキッズミュージカルの公民館講座で夢桟敷に関わってきた。
 只今、高校2年生。セヴンティーンである。
 家族ぐるみの付き合い。かわいい、かわいい。はい、かわいい。くるくる爺さんだよ。
 しかし、月日が流れると、知らぬ間に大人になったなーと感じる時がある。

 ■■■■■■■■■■■■■■■

 劇団夢桟敷公演No.68「声優A子の犯罪」
   作:さかもとまり//演出:山南純平
 【出演スタッフ】
 夢現//工藤慎平//海幸大介//太郎ピーチマンション//東田まなみ//賀久秀乃助+大谷豪(劇団仮面工房)//タカハシユウジ//肥後丸.//坂本咲希(宣伝美術)//KAREN//山南純平
 2016年1月29(金)19:00//30日(土)15:00/19:00//31日(日)15:00
 ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
 前売 2000円・当日 2500円 学割1500円・当日学割2000円
 ■問・予約 yumesajiki@ybb.ne.jp/090-4581-5190(制作)
 (会場が狭いため混雑は必至です。予約はお早めにお願いします。売り切れ御免)

演出ノート【18】

2015-12-03 13:35:28 | 声優A子の犯罪
「声優A子の犯罪」演出ノート【18】12月3日(木)

 劇団仮面工房(福岡市)さんには大変お世話になっております。客演さんとして怪優お二人を迎えました。この劇団メンバーは個性豊かです。一人ひとりに「癖」がにじみ出ます。メンバーに共通項がある。それは「汗」だ。台詞が汗となって飛び散ります。
 一昨年(2013年)より協力関係は定番化しています。「レミング」では劇団まるごと参加してくれました。以降、出演や道具を借りたり、松茸をプレゼントされたり、いやぁー!お世話になりっぱなしです。
 夢桟敷ファンの方だったら、ご存知の豪さんと賀久さんです。ゴーとカクで合格(ごうかく)です。(ダジャレですか?)
 劇団仮面工房は1981年に下松勝人さんを中心に福岡市で結成される。1996年より佐野元一さんが代表となっています。1991年から1997年まで月光シアターなる小劇場を運営していました。2011年より熊本市ADOで毎年公演を行っており、出会いと交流はその時からのハジマリでした。
 2016年秋には九州「劇」派と銘打ち、仮面工房+夢桟敷+エックスの連合による「少女都市からの呼び声」(作:唐十郎)を東京はスペース早稲田演劇フェスティバル2016に参加する予定です。現在、それに向けて月2回の公開ワークショップもおこなっています。
 仮面工房さんのオフィシャルサイト  http://kamenkoubou.web.fc2.com/

 人物列伝(8)
 賀久秀之助

 仮面工房は福岡の劇団ですが、熊本市在住。何かある度にこちらの稽古場に顔を出してくれます。彼のアパートに夢桟敷のメンバーが押し寄せ宴会をしたこともあります。そんな仲です。
 中年男子、劇に邁進する。仕事と劇の両立をうまくやっている。これは職場での信頼関係と仕事ができる!ことを評価されてのことでしょう。
 次回公演では「脅迫犯A」となっていますが、冒頭より事件を説明する役になっています。ところが、解説が解説になっていない。否、劇では事実が死んでしまいます。会場では押入れが住まいだ。押入れの闇の中で彼の見た夢までも死んでしまいます。

 人物列伝(9)
 大谷豪

 存在感あり。在るだけで何かを仕出かしそうな予感があり、人をワクワクさせたり人間としての概念が変わります。
 人間は自分の意思に関わらず共謀することがある。
 劇中劇の隙間に「おまんこ」が割り込んできます。もう、頭の中は「おまんこ」で一杯だ。照明係でありながら「おまんこ」の専門家であります。
 おまんこ返りの物語がある。これは「事件」と密接な関係がある。つまり、「生」と「性」は密接に関係しているのです。  敢えて言います。怪物のようではありますが、彼は今流行りの人間として「ゆるキャラ」で在るのです。

 ■

   連日の稽古が続いています。人物列伝は残すところ3名です。

 ■■■■■■■■■■■■■■■

 劇団夢桟敷公演No.68「声優A子の犯罪」
   作:さかもとまり//演出:山南純平
 【出演スタッフ】  夢現//工藤慎平//海幸大介//太郎ピーチマンション//東田まなみ//賀久秀乃助+大谷豪(劇団仮面工房)//タカハシユウジ//肥後丸.//坂本咲希(宣伝美術)//KAREN//山南純平
 2016年1月29(金)19:00//30日(土)15:00/19:00//31日(日)15:00
 ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
 前売 2000円・当日 2500円 学割1500円・当日学割2000円
 ■問・予約 yumesajiki@ybb.ne.jp/090-4581-5190(制作)
 (会場が狭いため混雑は必至です。予約はお早めにお願いします。売り切れ御免)


演出ノート【17】

2015-12-02 12:31:13 | 声優A子の犯罪
「声優A子の犯罪」演出ノート【17】12月2日(水)

 気づけば師走に入っていた。毎日の日付と曜日、「私は誰なのか。」確認は必要不可欠です。劇で不明になるのは良いが、日常生活では不憫な人になってしまう。そうならないように点検と確認を怠らないようにしなければならない、と自分に言い聞かせている。
 右よし、左よし。前へススム。

 人物列伝(6)
 夢現(さかもとまり)

 「声優A子の犯罪」の脚本を担当している。1979年からの旗揚げメンバーであり、今年2015年6月15日より主宰を私から彼女へ渡した。劇団夢桟敷二代目主宰である。以前より座長(ざっちょさん)と言われていたので全く違和感はない。
 今回の台本は寺山修司「レミング」と唐十郎「少女都市からの呼び声」を接着剤で貼り合わせたような構成になっている。・・・接着剤は「事件」である。その事件とは!

 「昨年から今年(2015年)にかけ、昏睡強盗など5件の事件で逮捕された「声優のアイコ」こと、神(じん)いっき。女として生まれたものの普段は男として暮らしている性同一性障害者が、「女装」して犯行に及んだ。逮捕後には妊娠が発覚、神被告は獄中出産した。
 さらに裁判では多重人格であるとも主張する。・・・(略)
 「別人格出廷! 日本発“多重人格裁判”となった『声優のアイコ事件』」として「新潮45」9月号に掲載されている。・・・(略) 神いっき被告はそれまでとまったく違う様子で現れたという。神被告は、明らかに挙動不審。冒頭、裁判長から名前を尋ねられたが、自身の名前さえうまく答えられない。しばらくしてようやく小さな幼児のような声で、「人間、僕ゲンキ」、そして「お兄ちゃん、神いっき」という言葉を絞り出したのだという。・・・(略)
 裁判長は尋常でない様子にわずか5分で審理を打ち切った。だが、その閉廷を告げる声と同時に、再び「お兄ちゃんは悪くありません」との幼い声が響いたのだった。・・・(略)
 第8回公判では男であろうとする神被告に戻り、それまで否認してきた容疑をすべて認めた。そして自身は「多重人格者」であり、事件は他の人格が犯したと主張するに至った。その詳細は、第9回、第10回の被告人質問で語られ、ゲンキの他にもコウジという人格がいることが明らかにされた――。
 神被告は出産についてこう語ったという。「男のケジメとして産みました。自分は父親になったんだなぁと思いました」 神被告は、乳房切除手術を受けているが、下半身は手術していない。だから産めたわけだが、なんと母親ではなく父親という認識なのである。
 弁護士の前でゲンキの人格になった神被告は、さまざまなことをしゃべったらしい。だが、別人格になっている間は一切の記憶がないという。・・・(略)
 現在、裁判では責任能力の有無が焦点となり、9月に精神鑑定が始まった。多重人格と診断されるのか。」
 (デイリー新潮より記事抜粋)

 劇はその事件を説明し井戸端会議のように「いやねえ、こんなこと。」と解釈するものではない。「公判中であり、犯罪評論することが劇の目的ではない。」これを書いている夢現(さかもとまり)は言う。
 事件の現実をたたき台にしながら、劇は迷宮する。迷宮は「防犯カメラ」と「多重人格」に集約される。更に、劇は劇中劇として何度もドラマが壊れていく。

 歌有りオドリ有り。役者スタッフに全て犯罪名がついており匿名Aたちとして描く。

 人物列伝(7)
 山南純平

 自分で自分のことを書くのは辞めます。名前を入れたかったのです。(笑)

 ■
 
 連日の稽古が続いています。これまでは稽古が終わってメモを残すつもりで「演出ノート」を書いておりましたが、夜はガス欠で力が出ません。
 人物列伝は残すところ5名です。のんびりススメます。

 ■■■■■■■■■■■■■■■

 劇団夢桟敷公演No.68「声優A子の犯罪」
   作:さかもとまり//演出:山南純平
 【出演スタッフ】
 夢現//工藤慎平//海幸大介//太郎ピーチマンション//東田まなみ
 賀久秀乃助+大谷豪(劇団仮面工房)//タカハシユウジ//肥後丸.//坂本咲希(宣伝美術)//KAREN//山南純平
 2016年1月29(金)19:00//30日(土)15:00/19:00//31日(日)15:00
 ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
 前売 2000円・当日 2500円 学割1500円・当日学割2000円
 ■問・予約 yumesajiki@ybb.ne.jp/090-4581-5190(制作)
 (会場が狭いため混雑は必至です。予約はお早めにお願いします。売り切れ御免)

演出ノート【16】

2015-12-01 23:24:22 | 声優A子の犯罪
「声優A子の犯罪」演出ノート【16】12月1日(火)

 人物列伝(4)
 肥後丸.

 仮面を制作する美術担当の猥褻犯である。
 猥褻?どこが猥褻なのだろう。猥褻が何故わるい?
 たかが劇ではないか。彼女には色気で観客を引き寄せる力がある。
 その色気は「女」としてではなく「人間」としてである。女性ファンも多い。
 人間として? そうだ! 彼女の中に男気を感じるからである。
 生活感がない。これは良いことだと思うのだ。

 人物列伝(5)
 東田まなみ

 「大きい声を出しているが怒っているのではないからね。」
 これが私の彼女に対する口癖である。必ず注釈をつける。
 今、彼女の大噴火(注:噴火ではなく変化である。)を求めて、病弱な私は奮闘中です。
 公演では私とまなみで一人前の仕事をする。照明係である。裏方ではない。
 照明スタッフも表舞台脇に位置している。舞台に割り込む出演者という訳だ。
 待てよ、彼女は天然ではないだろうか。口が滑った。注釈は稽古場でつける。
 天然?悪くないよ。これを探そう。

 ■■■■■■■■■■■■■■■

 劇団夢桟敷公演No.68「声優A子の犯罪」
   作:さかもとまり//演出:山南純平
 【出演スタッフ】
 夢現//工藤慎平//海幸大介//太郎ピーチマンション//東田まなみ
 賀久秀乃助+大谷豪(劇団仮面工房)
 タカハシユウジ//肥後丸.//坂本咲希(宣伝美術)//KAREN//山南純平
 2016年1月29(金)30日(土)31日(日)
 ギャラリーADO
熊本市中央区河原町2
 前売 2000円・当日 2500円 学割1500円・当日学割2000円
 ■問・予約 yumesajiki@ybb.ne.jp/090-4581-5190(制作)