山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

ひょっとこ

2016-02-05 09:27:23 | モノローグ【エトセトラ】
昨日、国会中継を見ていたら日本国首相が「日本国憲法を変えようとしない人は思考停止だ。」と罵った。
人間、怒りを通り過ぎると ひょっとこ になる。
呆れかえってモノも言えなくなった。
ひょっとこオドリで今日を生きよう。

立春

2016-02-04 16:04:40 | モノローグ【エトセトラ】
2月4日(木) お多福

お多福は丸顔で平安の笑顔です。どんなブスでも笑顔は美しく丸顔で和みます。笑うととんがった顔も丸く見えますね。尊敬します。辛い時でも笑っているお多福を。
我が家では鬼とお多福が共存している。鬼がお多福の尻に敷かれております。鬼はお尻にエロスを感じる。平和であるためにはこの関係が一番です。
さて、そろそろ次に向かって動きましょう。
理不尽な社会情勢を笑い飛ばそう。これが劇だ。
(国会中継を眺めながら、茶番劇だと思う。)

鬼の日

2016-02-03 13:12:59 | モノローグ【エトセトラ】
2月3日(水) 邪気祓い

節分の日。豆を撒いて鬼を追い払う、或いは 「鬼退治」をする日。
この日は国民的桃太郎になります。鬼を敵と決めつけなければならない。おとなしい鬼でもやっつけなければならない。
「この家から出て行け~!」
そう言われなくても家出を考えたことがある。高校生の頃だった。親から自立する。親への反抗期は成長期の表れである。
家出。そのためには資金がいる。その資金がないために家出は実現しなかった。要するに家出は切羽詰まったものではなかったのだ。実は家族が好きだったのだろう。親兄姉から愛されていた。
我が娘息子たちはみんな結婚して自立した。今は座長と狭い昭和レトロアパートで二人暮らしである。淋しいもんだ。
「鬼は外。」これは日本古来からの邪気祓いの風習である。
私は歯が弱いため豆を撒かない、食べない。
ここに居てもいいよ、鬼さんたち。
鬼を難民にすべきではない。

公演を終えて

2016-02-02 08:46:31 | 声優A子の犯罪
2月2日(火)早朝

公演の10日前から睡眠は3時間が続いていた。睡眠不足には慣れているつもりだったが、やっぱり身体は悲鳴をあげていた。それが精神まで及んだのか、公演が明けた昨日はウツ状態になってしまった。
目が覚めても身体が動かず。トイレに駆け込むのに時間がかかる。ベッドから起き上がるのも苦痛である。
窓を開けて「痔が痛いよー!」と叫びたくなる。
2日目の朝、まともに公演を顧みる余裕ができる。精神状態が安定した。10時間以上寝ていたからだろう。身体を休ませることは良い。怠けることは健康に良い。頭が軽くなった。

今回の台本は夢現(さかもとまり)が書いた。自分で書くと読み返しもしないのだが、他人の書いたものは百回は読むようにしている。悪く言えば粗探し。良く言えば天才探しである。
彼女は努力の人だと読み取ることができた。これまでに5本の台本を書いて上演してきたが、一貫して緻密である。
私だったら「あ~面倒くさい、革命だ!」になるところが、劇中劇を持って「カット」で区切り、一息つかせるドラマになった。その方法を用いたが劇の最後で「カット!」はなかった。
これが醍醐味だ。
ドラマはお客さんの想像力によって再構築される。信念を曲げない気骨を頼もしく思った。

私はこの劇を短編小説に代えてみたくなった。
多重人格の物語を記憶喪失に代えたい。テーマは犯罪から戦争に置き換える。
しばらくは稽古のない日が続く。その間に構想を練ることにします。

(写真提供:大谷豪)

千秋楽

2016-02-01 09:41:26 | 声優A子の犯罪
1月31日(日)
劇団夢桟敷「声優A子の犯罪」千秋楽

無事に幕を閉じました。
ご来場頂いた皆様に感謝申し上げます。
暖房を点けなくても舞台と客席の温度は汗ばむほどでした。
役者の汗がこんなに美しいと思ったのは久しぶり!
照明に照らされて光る汗は宝石のようでした。

▪️

感謝!
これまでになく、演劇の有難さを味わった。生きているという実感が湧いた日々だった。人との繋がり、人は一人では生きていけないものだとつくづく思えた。
支えられている。

公演終了後、あくる日の朝。
寝違えたのか、ストレスの結果か、首筋から肩が強張って目が覚めた。
ストレスと言えば、搬入仕込みー公演ーバラシ搬出に至る5日間、切れ痔で尻が痛くて思うように身体が動かず、とても歯がゆい思いだった。
個人的に言えば、やるべきことはやったという満足感はなかった。
劇はやるべきことはやった。狙い通りだった。
ある意味、「不完全なる屍体」とはこのことなのだと思った。
支えられている。
感謝!

お客さんの感想は上々だった。出演者スタッフの充実感も以前に比べるとレベルアップしたかも知れない。
いやいや待てよ。
公演が終わっても、「これでおしまい。」とは思えないのだ。
次へ向かおう!