観客は俳優に配られたマッチを自由に擦って「見る」ことができる。
だが、マッチを擦らないでも「見る」ことができれば、一段と劇を共有できる。
(なぜなら、灯りは個人的だが、闇は集団的だからである)
「盲人書簡」寺山修司ノートより
◎
風が吹いても消えないマッチはあるだろうか?
電子ライターは?…「見る」ための道具ではなかった。(笑)
マッチにこだわる。
◎
明日11/25(水)
スタジオ撮影にとりかかる。
場面は闇。
ある意味、共有することは幻想的で美しい。
大きな声では言わないが、「国家」のことではない。
11/23(月) 撮影現場一景
ホームグラウンドと化した
◎山鹿市天聽の蔵
登場人物
◎監禁された男
あるいは医者…ミシェル
◎消毒する男たち
保健所の男…本田浩隆
学ラン少年…アッキー
◎白壁を旅する女
女1(現在)…夢現
女2(過去)…サキ
◎カメラ 山南
◎音声 坂本真里
テラヤマプロジェクト
実験映画
「あたしはあなたの病気です」
■
昼はポカポカ陽気。
夜は冷え込む。
今日の見学者は下田眞一郎先生(美術家)だった。
いきなり撮影中に
「そこで見ているあなた、国家について、それは宇宙で栽培できますか?」
と質問をしようと思っていた。
残念ながら、次回にします。(笑)
じわじわと山鹿市で人間関係が広がりつつあり、この現象は「疫病流行記」(寺山修司)の時空を超えた「感染力」だと認識しております。