@yumesajiki 週刊月曜日
https://yumesajiki.jimdofree.com/
〈第3号 2022.01.24〉
★
【はじめの雑言】
劇団夢桟敷「週刊月曜日」第3号となります。まだまだ試行錯誤は続きます。
どうすれば面白いか?刺激を送り出せるか?
公演活動の停滞、隙間を狙って映像製作に取りかかったものの、テクニカル難題に襲われて沼に沈む。
編集しているとその不安定が反映されているように見えます。
どんぐりコロコロの劇団の今。
お池にハマってサァ大変!
隙間を狙って!…否、隙間にハマってサァ大変です。
テラヤマプロジェクトは現実の大きな諸問題に対して壁抜けになり得るか?
実験、実験、演劇実験は続きます。
劇団の現状が週のハジメの「月曜日」にボッチャン(池に落ちる音)、一緒に遊びましょう。
ドジョウが出てきて「こんにちわ」となっています。
どうぞ宜しくお付き合いお願いいたします。
(編集委員 S)
★
■連載特集(3)訪問劇
根本豊レポートより
劇団夢桟敷の市街劇に向けて大いなる助言を参考にしたく「市街劇ノック」メモ(覚書)を連載しています。
演劇実験室天井桟敷「市街劇ノック」は1975年4月19日午後3時から4月20日午後9時まで、30時間連続で行われました。
東京都杉並区阿佐ヶ谷・高円寺一帯で18カ所以上の場所で同時多発的に上演されました。
根本さんからの実践されたレポートです。
「市街劇教程」
(以下、根本豊氏より引用「 」部分)
「上演場所は杉並区阿佐ヶ谷一帯と既に決定されていた。
なぜ杉並区だったのか。当時東京都では、ゴミ処理工場の新たな建設地を探していた。
下町荒川区のゴミ処理施設が一杯になったからだが、その候補地だった杉並区では、他の候補地域よりも数倍激しい反対運動が展開されていた。いわゆる山の手、高級住宅地、ホワイトカラーの住民達は、そんな汚いモノは下町あたりに作るのが当然だとばかりに住民エゴの大合唱だった。
そんな杉並区の住民に、市街劇というゴミ以上の異物を持ち込もうとしたわけだ。」
さて、異物とは何でしょう?
演劇は日常の延長だと考えるリアリズムもあるでしょう。
ゴミは日常生活の消費の産物。
演劇が日常の異物とは?
日常とは異なるモノになるのでしょうか。
日常と非日常の比較論があります。
言い換えれば、現実と非現実。
非現実は想像力の産物か?理想か?
市街、町の中で行われる演劇とは…。
「観客は19日午後1時に新宿のとある不動産屋で、チケットを住民票と取り替え転入届けをする、そして一枚の地図が渡されて観客は初めて上演場所が杉並区阿佐ヶ谷一帯ということを知ることになり、地図を手に劇を探し回っていく。
市街劇の概念ですが、寺山さん曰く
『それは、単に市街を私たちの演劇のための舞台とする、ということではなく、市街の日常の現実原則を、丸ごと演劇として抱え込むこと』
野外劇や街頭劇と圧倒的な違いはそこにある」
と言っています。
(第4号1.31へつづく)
★
■遊戯療法(1)
山南純平
遊戯療法(play therapy)
プレイセラピー
遊びを通して行なう子どもを対象とする心理療法。
これを大人向けに演劇にする。
あるいは映像化か?
その方針を劇団製作会議で検討しています。
「あたしはあなたの病気です」穴埋めと新たな構成を試みています。
新型コロナ禍、オミクロン感染拡大中につき、熊本もまん延防止が宣告されました。
制限が長引き、こころがまいっている人はいませんか?
良いクスリ💊があります。
疫病万能薬。
遊戯療法では「新興宗教」として悩める人を騙して一儲けしようとする悪戯です。
役者と乞食は3日やったら辞められない。特に悪役は演劇麻薬のように落ち入り易くなります。
俳優業として、菌に例えれば悪玉菌を殺す善玉菌と言うべきか。免疫が強くなりますね。
劇です。
テラヤマプロジェクト第3弾!
訪問劇
あたしはあなたの病気です👉遊戯療法。
テキストは寺山修司「疫病流行記」👉「レミング」
3月末までには脚本アップ。
(注)只今出演者募集中。
登場人物たちは全て記憶喪失者。
記憶の遊戯療法がテーマです。
自分が何者であるのか?何者であったのか?…自分探しとは違います。
女優俳優が他人に刷り込まれて新世界に生きようとする療法とも言えます。
名付けて俳優術。
「私」を空っぽにする術は大変でありますが、空っぽだと「私」の中に他人が入り易くなります。
(つづく。…以降「2」は屋根裏の怪人」として独白モノローグを綴ります。)
★
■ロケハン幻視行
オミクロンの演劇
まん延防止◎編集後記
演劇実験編集委員TNS
ロケハンとして熊本の町を観察しよう。
標的は上乃裏通り。
2月より開始する予定です。
あくまでもロケハンである限り、本番ではありません。
但し、登場人物の設定や景色を資料として記録するための撮影は実験的に行ないます。
期日2月5日(土)〜13日(日)。
その結果報告は後日のSNSや週刊月曜日で仮発表とさせていただきます。
興味お有りの方はお申込みください。
尚、次回第4号では座長 夢現(さかもとまり)の投稿があります。
待ってました!
楽しみにしてください。
劇団夢桟敷に興味ある方、ワークショップなどに参加された方々の寄稿も歓迎しています。
400字〜800字まで、メールなどでお願いします。
送り先
yumesajiki@ybb.ne.jp