堕落天使の詩
その一
誰が、何を言ったって、
それは、半分正しくて、
半分は、間違っている
神さまが、何を言ったって、
それは、半分正しくて、
半分は、間違っている
神さまが、何をしたって、
それは、半分正しくて、
半分は、間違っている
どちらを選択するか
それが、我々の生きることだ
それが、我々の意思だ
悪魔などは、存在しない
神さまが、いるだけだ
悪魔のような、神さまがいるだけだ
その二
神は、自ら罪を犯す者
神は、自ら怠惰を犯す者
神は、自ら姦淫を犯す者
神は、自ら飽食を犯す者
神は、自ら誅盗を犯す者
神は、自ら欺瞞を犯す者
神は、自ら殺戮を犯す者
神は、自らの神の名の元に、不正義を犯す
神は、自らの神の名の元に、真実を欺く
神は、自らの神の名の元に、律法を犯す
神は、自らの神の名の元に、神を犯す
神は、自らの神の名の元に、神を殺す
神は、悪人に手を貸す
神は、悪魔に化ける
神は、人に罪をなすり付ける
神は、人を殺す
神は、 神は、 神は、
私は、神の存在を信じる
私は、神の存在を信じる
私は、呪うべき神の存在を信じる
神は、子供に爆弾を持たせて、
天国の門を指差す
神は、これが、天国の鍵だと、
子供に鉄砲を握らせる
呪わしい神は、存在する