山之上もぐらの詩集

山之上もぐらの詩集

山之上もぐらの詩集

2024年01月23日 | 日記

わたしの七夕

 

夕べの風 サラサラサヤ ささの葉ゆれる

短冊に 点字でかいた わたしの願いごと

神様の指は 読んでくださるかしら

クチナシの あまい香りが ながれてくるよ

天ノ川の ほとりから

 

わたしの目は 生まれつき きれいなお星さま

見たことはないけど 母さんが話してくれた

下駄の歯音 カタコトカタ 路地を駆けてゆく

風呂上がりの シャボンの香が 匂ってくるよ

天ノ川の ほとりから

 

夕べの風 ヒラヒラヒラ お飾りゆれる

短冊に 点字で書いた わたしの願いごと

神さまの指が なぞっているのかしら

織り姫さま 機織る音 聞こえてくるよ

天ノ川の ほとりから