たんぽぽ
舐めると その味は 舌に苦かった
もう白い乳液が にじむこともない
紅を差した美しい死化粧で
その茎は 天(そら)に向かって 冠を掲げていた
優しいエンタシスの柱頭で
宇宙は 爆発している
たんぽぽのビッグバンは
信じられない質量の軽さと 明るさに満ちて
無数の星を生み 成長させている
宇宙の殻が 今 壊れる!
恵(めぐみ)が 息を吹いて
星の子供たちが
春風の中に 飛んだ
たんぽぽ
舐めると その味は 舌に苦かった
もう白い乳液が にじむこともない
紅を差した美しい死化粧で
その茎は 天(そら)に向かって 冠を掲げていた
優しいエンタシスの柱頭で
宇宙は 爆発している
たんぽぽのビッグバンは
信じられない質量の軽さと 明るさに満ちて
無数の星を生み 成長させている
宇宙の殻が 今 壊れる!
恵(めぐみ)が 息を吹いて
星の子供たちが
春風の中に 飛んだ