山之上もぐらの詩集

山之上もぐらの詩集

山之上もぐらの詩集

2024年01月21日 | 日記

寒い朝

 

寒い朝は 死んだ人の夢で 目が覚める

夢の中で 流した涙が 

頬に冷たくて 目が覚める

 

母さんの骨を拾って 帰り道

菜の花の土手の上 白い満月が出ていたね

もうすぐ父さんも 逝くんだね

 

寒い朝は 明け方の夢を 思い出す

夢の中の やさしい人たちを

布団にもぐって 思い出す

 

寒い朝は 暖かい猫を 抱きしめる

やさしかった人たちに ありがとうを 

つぶやきながら 抱きしめる

 

寒い朝は 猫たちの夢で 目が覚める

やさしかった猫たちの 手触りを

布団にもぐって 思い出す

 

寒い朝は 死んだ人の夢で 目が覚める

夢の中の なつかしい者たちに

もうすぐ みんなに 会えるね