Star Sounds / Jackie And Roy
サミーデイビスJr.とカーメンマクレーのように大物歌手同士のDUOアルバムは時々あるが、Duo Vocalのレギュラーグループとなるとあまりない。その中でも、おしどり夫婦のジャッキー&ロイは有名だ。チャーリーベンチュラのグループに2人で参加していたのが2人の出会い。その後、2人は結婚してデュオグループを編成するが、1996年には結成50年周年を祝った。時代に合わせて新たな取り組みをしながらこれだけ長く続いたグループも珍しい。もっとも円満夫婦であれば当たり前かもしれないが。
このJackie & Royのグループがコンコルドに登場だ。それもボサノバに正面から取り組んだアルバムで、丁度スタートしたPicanteレーベルかと思ったら、従来からのConcord Jazzのシリーズで。
ヴァイブの加わった6人編成は一曲目からボサノバの強烈なリズムを繰り出す。13年前のアルバムLove Sickもボサノバを取り上げたアルバムだったが、自作の曲からジョビンの曲まで今回の方が本格的。
この2人のコンビJackie & Roy節は特徴がある。バップスキャットからボサノバ、8ビートリズム感は違っても2人のデュオであることはすぐ分かる。2人のコンビは50年の歴史に裏打ちされたワン&オンリーのDuoなのかもしれない。彼らの特徴はジャッキーのVocalのリード、「婦唱夫隋」が長続きの秘訣かも。これは男女の仲と同じ。
このアルバムもニューヨーク録音。ジャッキーアンドロイの新たな参加もあり、コンコルドは西海岸のプライベートレーベルから全国区に着実に進化していった。
1. Just A Little Time 04:01
2. Dindi 05:33
3. Samba Do Avi?o 04:54
4. So Many Stars 05:46
5. Star Sounds 04:07
6. Seven Hills 04:49
7. Wheelers And Dealers 05:03
8. Crystal Illusions 05:56
Jackie Cain (vo)
Roy Kral (vo,p)
Paul Johnson (vib)
Joe Beck (g)
Brian Torff (b)
Warren Odze (ds)
Angel Allende (perc)
Recorded at Soundmixers, New York Cityin October, 1979
Concord CJ-115