Live in Montreux / Mel Lewis & The Jazz Orchestra
サドメル時代からこのオーケストラはヨーロッパを良く訪れていた。後期の演奏はスタジオ録音より、このヨーロッパツアーのライブの演奏が多い。2人が揃った演奏も、ポーランドのライブだったと思う。
サドジョーンズが去った後も、残されたリーダーのMel Lewisを引き継いだ。子沢山の家族の一家を切り盛りしていた亭主が突然失踪したようなものだ。亭主であるサドジョーンのアレンジが多かったし、バンドカラーも最後は完全にサドジョーンズの味付けになっていただけに、残されたメルの苦労は大変だったと思う。バンド自体が当初は毎週月曜にヴィレッジバンガードに集まるニューヨークのスタジオミュージシャンの集まりだったので、皆で役割を分担しながら気楽にやっていたのが、人気が出ると共にレギュラーバンドになり、メンバーも若返っていた。メルが語るには、一家の屋台骨のサドが抜けてもメンバーの結束は固く、メンバー相互の信頼関係は増し、バンド自体も、束縛から解かれたようなゆとりができた反面、一体感が増したとのことである。面子の問題か、あるいは権利の問題か。サドの曲はやらなかったので、古いメンバーのボブブルックマイヤーのアレンジなどを良く取り上げていた。
こんな状況のバンドが1980年のモントルーに招かれた。マネージャーをやっていた、Sherman Darbyがアイディアを出した。ハンコックの曲をやってはどうかと。このダービーはシカゴでハンコックと一緒にプレーをした関係、よくクリフォードブラウンのスコアを書き取ってもらった仲だったそうだ。早速このアイディアをモントルーでのお披露目に採り上げることとし、アレンジは昔のメンバー若手のボブミンツァーが担当した。
ハンコックの曲想に良くあったアレンジで、リハーサルにどのくらいかけたか分からないが、モントルーという大きな舞台のライブで、実にまとまりのある演奏を聴かせてくれる。サドジョーンズ同様、木管の使い方が綺麗だ。スピークライクアチャイルドは絶品だ。それに続くハリケーンの目では、今までに無いダイナミズムを炸裂させている。
残された「家族」もメルの元にメンバー全員新たな門出を確信したライブだったであろう。
今のＶＪＯの核となるメンバーは、この時から30年経ったが、不動のメンバーになっている。
ほぼ同じ時期の演奏。皆、若い。
モントルーでの演奏。実際よりは少し短いが。
1. One Finger Snap
2. Dolphin Dance
3. Wiggle Waggle
4. Speak Like a Child
5. The Eye of the Hurricane
Soloists:
One Finger Snap: John Marshall, Lee Robertson, Jim McNeely
Dolphin Dance: Dick Oatts, John Mosca
Wiggle Waggle: Richard Perry, Earl Gardner, Jim McNeely
Speak Like a Child: Dick Oatts
The Eye of the Hurricane: Gary Pribek, Joe Lovano, Mel Lewis
Earl Gardner, John Marshall, Simo Salminen, Joe Mosello (trumpets)
John Mosca, Lee Robertson, Douglas Purviance, Earl McIntyre (trombones)
Stephanie Fauber (french horn)
Dick Oatts, Steve Coleman, Richard Perry, Joe Lovano, Gary Pribek (reeds)
Jim McNeely (piano)
John Lockwood (bass)
Mel Lewis (drums)
All Compositions by Herbie Hancock
Arrangedment by Bob Mintzer
Management : Sherman Darby
Produced by Mike Hennessey
Recorded July, 16th, 1980 live at The Montreux Jazz Festival, Montreux, Switzerland
Pausa 7115
サドメル時代からこのオーケストラはヨーロッパを良く訪れていた。後期の演奏はスタジオ録音より、このヨーロッパツアーのライブの演奏が多い。2人が揃った演奏も、ポーランドのライブだったと思う。
サドジョーンズが去った後も、残されたリーダーのMel Lewisを引き継いだ。子沢山の家族の一家を切り盛りしていた亭主が突然失踪したようなものだ。亭主であるサドジョーンのアレンジが多かったし、バンドカラーも最後は完全にサドジョーンズの味付けになっていただけに、残されたメルの苦労は大変だったと思う。バンド自体が当初は毎週月曜にヴィレッジバンガードに集まるニューヨークのスタジオミュージシャンの集まりだったので、皆で役割を分担しながら気楽にやっていたのが、人気が出ると共にレギュラーバンドになり、メンバーも若返っていた。メルが語るには、一家の屋台骨のサドが抜けてもメンバーの結束は固く、メンバー相互の信頼関係は増し、バンド自体も、束縛から解かれたようなゆとりができた反面、一体感が増したとのことである。面子の問題か、あるいは権利の問題か。サドの曲はやらなかったので、古いメンバーのボブブルックマイヤーのアレンジなどを良く取り上げていた。
こんな状況のバンドが1980年のモントルーに招かれた。マネージャーをやっていた、Sherman Darbyがアイディアを出した。ハンコックの曲をやってはどうかと。このダービーはシカゴでハンコックと一緒にプレーをした関係、よくクリフォードブラウンのスコアを書き取ってもらった仲だったそうだ。早速このアイディアをモントルーでのお披露目に採り上げることとし、アレンジは昔のメンバー若手のボブミンツァーが担当した。
ハンコックの曲想に良くあったアレンジで、リハーサルにどのくらいかけたか分からないが、モントルーという大きな舞台のライブで、実にまとまりのある演奏を聴かせてくれる。サドジョーンズ同様、木管の使い方が綺麗だ。スピークライクアチャイルドは絶品だ。それに続くハリケーンの目では、今までに無いダイナミズムを炸裂させている。
残された「家族」もメルの元にメンバー全員新たな門出を確信したライブだったであろう。
今のＶＪＯの核となるメンバーは、この時から30年経ったが、不動のメンバーになっている。
ほぼ同じ時期の演奏。皆、若い。
モントルーでの演奏。実際よりは少し短いが。
1. One Finger Snap
2. Dolphin Dance
3. Wiggle Waggle
4. Speak Like a Child
5. The Eye of the Hurricane
Soloists:
One Finger Snap: John Marshall, Lee Robertson, Jim McNeely
Dolphin Dance: Dick Oatts, John Mosca
Wiggle Waggle: Richard Perry, Earl Gardner, Jim McNeely
Speak Like a Child: Dick Oatts
The Eye of the Hurricane: Gary Pribek, Joe Lovano, Mel Lewis
Earl Gardner, John Marshall, Simo Salminen, Joe Mosello (trumpets)
John Mosca, Lee Robertson, Douglas Purviance, Earl McIntyre (trombones)
Stephanie Fauber (french horn)
Dick Oatts, Steve Coleman, Richard Perry, Joe Lovano, Gary Pribek (reeds)
Jim McNeely (piano)
John Lockwood (bass)
Mel Lewis (drums)
All Compositions by Herbie Hancock
Arrangedment by Bob Mintzer
Management : Sherman Darby
Produced by Mike Hennessey
Recorded July, 16th, 1980 live at The Montreux Jazz Festival, Montreux, Switzerland
Pausa 7115
