A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

「定職」も「アルバイト」もいつも同じメンバーで・・

2011-08-18 | CONCORD
The Concord All Stars / Ross Tompkins


このロストンプキンスもConcordレーベル設立以来の常連だ。ソロもあれば、色々なメンバーとの共演も多い。今回のフロントラインのスヌーキーヤングとマーシャルロイヤルとのアルバムも過去に出している。
お互い手の内が分かっているメンバーが集まり、1979年のコンコルドジャズフェスティバルでのライブのアルバムだ。この年のライブも先日紹介したマリアンマクパートランドのアルバムですでに5枚出ているので、これが6枚目になる。
という訳で、ALL STARSという看板を掲げているが、このフェスティバルのためにだけに集まった面々ではない。気心を知り合っている仲間なので、ライブ物といっても実にコンビネーションがいい。ビッグバンドではリードをとることが多いスヌーキーも、じっくりソロをとっているし、マーシャルの輝くアルトも健在だ。そして、最後のパビリオンブルースの盛り上がりはライブならではだ。

西海岸に居を移してからのトンプキンス活動はConcordの活動以外でも多忙だった。ルイベルソンのビッグバンドにも加わっていたし、何と言っても仕事の中心を占めていたのはドックセベリンセンのバンドだ。
昔はテレビの歌番組でもバックは生オーケストラ。番組にレギュラー出演していたBig bandは多い。日本では先日紹介した岡本章生もそうだったが、豊岡豊、スマイリー小原などもお馴染みであった。本場アメリカはというと、何といってもドックセベリンセン率いるTonight Show Big Bandだ。彼の普段の活躍の場所(仕事場)で、スヌーキーも一緒にこのオーケストラのレギュラーメンバーだった。

多彩なゲストを迎えて何でもこなさなければならないのがテレビのレギュラーバンド。ソロからビッグバンドまで何でもこなすロスにはうってつけの仕事だったかもしれない。このバンドにロスは88年まで在籍することになる。居心地が良かったのだろう。
JATPのお祭り騒ぎのジャムセッションとは違って、オールスターとはいってもレギュラーバンドと変わらない一体感を生んでいるのは、フェスティバルの大舞台といっても、トンプキンスにとっては日頃の活動の延長だったからだろう。

このTonight Showのリラックスした雰囲気を日頃から楽しんでいたら、何処に行ってもいい演奏ができそうだ。



1. Moten Swing
2. Don't Get Around Much Anymore
3. Willow Weep For Me
4. I Want A Little Girl
5. Sleeping Bee
6. Summer Wind
7. Exactly Like You
8. Pavilion Blues

Snooky Young(tp)
Marshall Royal(as)
Ross Tompkins(p)
Cal Collins(g)
Ray Brown(b)
Jake Hanna(ds)

Phil Edwards Engineer, Remixing
Carl Jefferson Producer
Recorded live at Concord Jazz Festival 1979
Concord CJ-117
コメント
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