「まぐろ解体ショー」と
「まぐろのおふるまい」の間に
サムライアパートメントのライブが
ありました。
サムライアパートメントも
東日本大震災の時
kyoくんが
雄勝中学校の生徒さんたちに
何とか元気になり
前を向いて歩いてほしいとの思いから
「『総合的な学習の時間』に太鼓を教えに通っていた」
という経緯があり
その事がご縁で
雄勝の皆さんや鯖戸さんたちと
知り合ったのだそうです。
三重から
たくさんの支援を運んできてくださった事への
感謝の気持ちを込めて
サムアパから
鯖戸さんたちへの
お返しの贈り物もありました。
*
そしてこの日
サムライアパートメントは
カバー曲2曲と
(「木蓮の涙」と「ハナミズキ」)
オリジナル曲を織り交ぜて
思い入れのある雄勝の地で
およそ1時間の演奏を聞かせてくれました。
サムアパの事を何も知らず
道の駅に用事があったり
まぐろを楽しみに集まって来られた人たちも
大勢いたと思うのですが
演奏をしている間に
たくさんの人たちがステージ近くに集まり
サムアパの音楽に
耳を傾けていました。
私は
ステージ前の椅子に座っていたのですが
左側のやや後ろの方にいた
漁師さん風の男性が
「やぁ。うまいっちゃなゃ!」と
隣の席の男性に笑顔で言っていたことや
私より先輩?と思える女性の方が
「ここ、いいですか?」
と空席だった私の隣の席に途中から座ってきて
一生懸命
拍手をしたり
ハンカチを振ったりして
にこにこと
ライブを楽しんでおられたことなどが
印象に残りました。😊
そして
一番心を動かされたのは
ちょっと離れた
イートインスペースの椅子に座っていた
お母さんが
ある曲の時に
白いハンカチを出して
静かに涙をふいていた姿です。
*
…雄勝は あの震災で
大きな被害をこうむってしまった漁場の
1つでした。
「硯(すずり)の町」でもあり
私も硯職人さんたちのお話が聞きたくて
2.3度訪れた事があるのですが
震災から半年後くらいに
「海辺の町はどうなっているだろう」
と沿岸部をまわった時
気付かないうちに雄勝を通り越してしまい
自分自身
とても衝撃を受けたことを思い出します。
平和な日常が戻ってきたように見える
今だけれど
時が過ぎても
決して忘れる事のできない
辛く悲しい出来事が
あのお母さんにも
きっと幾つもあったのでしょう……(😿)
そのお母さんの心に
しもちゃんの歌声とサムアパの演奏が
優しく寄り添って
「泣いていいですよ」
と語りかけているかのようでした。
あの日
多くのものを吞み込んでしまった海は
この日
青い空の下で
きらきらと穏やかに光っていました。
*
今日は
そのお母さんがそっと涙していた曲を
ご紹介します。
「通い慣れた帰り道で思わず溢れだした涙」
という
ちょっと長いタイトルのこの曲
「それが大事」の
「大事マンブラザース」の立川俊之さんが
サムアパに提供してくださった楽曲です。
興味のある方は
▶をクリックして聞いてくださいね。
無料で視聴する事ができます。