総合診療医からの健康アドバイス

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画像診断以外でAIが狙う診療科とは?

2018-09-27 10:36:24 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は曇り時々雨。相変わらずの真夏日です。しかし、ワイドショーは貴乃花親方の話題で持ちきりですね。確かに今後どうなるのか気にはなります。気になるといえば、台風24号。沖縄本島直撃の可能性も出てきました。被害が出ないことを祈るばかりです。では、本題へ。
 
 
 
 まず、病理診断科です。
 
 
 顕微鏡で組織をくまなく観察する作業もたいへんです。
 
 
 これに対してもAI がかなりの正確度と速度で行うことができるソフトが開発されてきています。
 
 
 
 がんの診断などで重要な役割を果たしている病理診断医ですが、日本国内では病理診断医不足が問題となっています。
 
 
 
 ある地域では、検査技師による病理検査で代替されていることからみて、これも自動化される可能性があると考えます。
 
 
 
 そして、眼科健診。
 
 
 中でも特に、糖尿病性網膜症は失明の原因としてとても深刻な病気です。
 
 
 症状が出てから治療を開始するのでは手遅れなので、糖尿病の患者は定期的に眼の診察を受ける必要があります。
 
 
 
 最近、眼底写真を撮りディープラーニングで学習したAIのソフトに判断してもらうという研究結果が発表されました。
 
 
 その正確度はかなり高いものでした。
 
 
 
 ディープラーニングですので、網膜症の病態生理学の知識は抜きで、何十万枚という画像データを入力して学習させた結果、かなりの正確度と速度で判断できるというところまで到達したのです。

 

 

伊江島

 

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