総合診療医からの健康アドバイス

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副鼻腔炎での説明

2019-10-25 11:02:38 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は28度です。アメリカNBAのシーズンが始まりました。そして、何と日本人がルーキーなのに先発出場しました。快挙です。しかも、得点とアシストを二桁以上獲得する、「ダブルダブル」も取りました。チームは敗れたものの、その存在感は大きかったと思います。ファンの評価を聞いてみたいですね。頑張れ八村!では、本題へ。



 今回は副鼻腔炎。


 軽症なら原則、抗菌薬は不要。



 では、説明例を以下に示す。



 今日、診察したところ、あなたの風邪は鼻の症状の強い急性の副鼻腔炎のようです。



 今のところ、抗菌薬が必要な状態ではなさそうです。


 抗菌薬を飲んだとき、吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用も起きることがあります。



 今のところ、抗菌薬を使う利点が少なく、利点よりも副作用のリスクが上回ります。


 ですので、今の状態ですと、使わないほうがよいと思います。



 そのかわり、症状を和らげるようなお薬を出しておきます。


 通常は、最初の2から3日が症状のピークで、あとは1週間から10日間かけてだんだんと良くなっていくと思います。



 でも、副鼻腔炎の症状がとても強いときや長引いているときには、抗菌薬を飲んだほうがよいことがあります。



 今後、目の下やおでこの辺りの痛みが強くなってきたり、高い熱が出てきたり、いったん治りかけた症状が再度悪化するようなときには抗菌薬を飲んだ方がよい場合があります。


 そのようなときにはまたぜひ受診してください。

 

 

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