到着が遅かったので、夕食のスタートは7時~。
こちらの料理は全て「手作り」、部屋食が基本なのもとてもうれしい。
宿のホームページの最初と方針で謳われているように(以下、抜粋)
当旅館では御食事を1番に考えております。
御料理を最重要に思います。
当旅館では美味しい物を召し上がって頂きたい という気持ちで、お客様を
もてなして行こうと思います。
さあ、今日は何を食べられるかな?
お品書きはないので、適当に名づけています。
食前酒
ミックスベリー酒
前菜
にんじんのサラダ
豆のサラダ 玉ねぎ、マスタード、くこ
長岡産のチーズ 梅ソース
自家製スモークサーモン
底にはゆで卵とタルタルソース ヘビーリーフ他
炊き合わせ
いんげん、海老、ひろうす、主役はゼンマイの一本煮。
2人分盛られていたものを、1人分ずつ取り分けました。
「一本ゼンマイの煮しめ」は、大湯温泉朝ごはんプロジェクトの共通メニュー。
今回は夕食でいただきました。
雪深い魚沼では、太くハリのあるぜんまいが育ちます。
長いものは30~40cmの長さ。
近隣の山で春に収穫されたゼンマイを、一本そのまま煮込んだものは、
昔から冠婚葬祭に欠かせない郷土料理。
言い伝えでは、ぜんまいが「血をきれいにする」「血を作る」として、お産の
時に食べる習慣もあります。
春に収穫されたものを、茹でて、天日干しし、手もみして・・・と多くの手間
と時間をかけて、地元の名物の干しぜんまいは作られています。
コツは、朝の10時くらいまでに干してしまう事。
だからみんな早朝に、採りに行くそうです。
友屋ホテルさんでは、平成23年産は水害で一部流れてしまったので、春まで
持つか少し心配。
なめこ鍋
秋の定番・なめこ鍋に使われているのは、銀山のなめこと彩りに三つ葉。
きのこの単品鍋は定番のようで、他に舞茸などもあるようです。
おだしと黒こしょうが効いていました。
舞茸のバター焼き
最初にここまでがテーブルに並びます。
続いて、2品。
お刺身
これ、魯山人の蟹皿の写しかな?
平目、新潟らしく南蛮海老、ホッキ貝、舌切り。
ツマは、大根、青シソ、菊、他
バカ貝(アオヤギ)のむき身の多くは、舌に見える足の部分を食べ、
これを「舌切り」と言います。
寿司、刺身、ぬた等に使う「アオヤギ」の名前は、市原市青柳(あおやぎ)に
由来。
昔の青柳地区は豊富な漁場の海が広がる漁村で、大量の「バカ貝」がとれ、
青柳港から江戸・東京へと盛ん積出されました。
その地名をとり、これが全国的に広がったものです。
「バカ貝」の名の由来は、
・バカ見たいに沢山とれるから
・潮の満ち引き、砂地の変化に敏感で、一夜にして棲む場所を替えてしまう
ので「場替」が転訛したもの。
・東京千葉県などで「ばか」もしくは「ばかげ」という。
・長い舌をダラとだしてバカみたく見えるから
・砂浜でお日様に向かい口をポケッと開けてバカみたく見えるから
・家である貝が壊れやすい事から「破家貝(はかがい)」とも言われた。
と諸説あります。
一見「蛤」に似ていますが、大きな違いは貝殻の厚さ。
「蛤」は厚く丈夫な殻ですが、「バカ貝」は薄く壊れ易い殻をしています。
「バカ貝」には二つの貝柱がありこれを「小柱」「あられ」とよび、すし種
・酢の物・和え物やみつばとのかき揚げ、サラダ等加熱しても美味しく
「アオヤギ」より応用が利くので俗に「親まさり」とも呼ばれています。
「アオヤギ」の鮮やかなオレンジ色はカロチン(ビタミンA)で,ガン予防
や皮膚・粘膜・骨・歯を丈夫にする等の効果があると言われています。
天ぷら
大きな松茸、牡蠣、栗、ムカゴの天ぷら
のっぺ
にんじん、しいたけ、銀杏、ちくわ、里芋、ゴボウ、きくらげ、
貝柱、いんげん、たけのこ
ずっとのっぺい汁と思っていましたが・・・微妙に違うらしい。
新潟県の「のっぺ」は、「汁」でも「澄まし汁」でもなく「煮物」であり、
残った野菜を使うわけでもなく、ごま油で炒めるようなことはしないため、
「のっぺい汁」とは異なる。
とウィキにありました。
新潟のお正月に欠かせない1品で、温かくても冷まして食べても美味しい。
冷たくして食べる新潟など下越地方では、具はやや小さめの薄切り、温め
直す中越地方では煮くずれしないように大きめに切ると言われています。
また、普段の祝い事では材料を短冊切りにし、不祝儀には乱切り又は三角
切り、油揚げを入れるなど、材料の切り方や、入れる具材も変わる地域が
あるそうです。
新潟の「のっぺ汁」はサトイモのぬめりでとろみをつけるのが特徴。
新潟には長野から伝わったらしく、もともとは、濃餅(のうべい)=濃厚
でもちもちした汁をかけた料理だったようです。
一番古い文献には、野菜や鴨の肉などを鍋で煮て濃餅にしたそうです。
それがのっぺ煮や、のっぺ汁へと変化していったようです。
せりやきという新潟の一部でたべる料理も長野から伝わったらしい。
昔は、新潟から舟が信濃川(千曲川)をのぼり、長野の小諸のあたり
まで往来していたからでしょう。
ここから後はできたてが1~2品ずつ運ばれてきました。
焼物
鰈(かれい)の炭焼き、ずいき
もってのほか(菊)のお浸し
ご飯、塩昆布、野沢菜漬、山菜のおみそ汁
地元の契約農家さんに作ってもらっていて、炊き方にも各宿のこだわりが
あるそうです。
炊き方もですが、産地の水で炊くのも美味しいごはんの秘訣だとか。
そして必要な分だけ精米。
器では、お刺身用の醤油の小皿に続いて魯山人デザインが続きます。
日月椀(じつげつわん)
魯山人がデザインした漆器で、日月椀(じつげつわん)という金と銀の丸い模様を
あしらった有名なお椀。
桃山時代以前の日月屏風などをヒントにしたと思われるが、魯山人オリジナル。
以降、多くの人が日月椀を写して作っています
一閑張とは生地の表面に和紙を張り漆を塗る技法。
金箔が太陽、銀箔が月を表している。
デザート
カシスと栗のアイス
酸味のあるカシスとまろやかな栗。
定番のミントとヨーグルトのシャーベットも美味しいけれど、こちらも最後まで
満足感の高い一品でした。
食べ終わったらもう午後9時。
部屋に備え付けのコーヒーをいただいたら、寝ちゃいそうになりましたが、
読みたい本がたくさんあるので、つい夜かし・・・
次回も食の楽しみは続きます。朝食編をお楽しみに。
こちらの料理は全て「手作り」、部屋食が基本なのもとてもうれしい。
宿のホームページの最初と方針で謳われているように(以下、抜粋)
当旅館では御食事を1番に考えております。
御料理を最重要に思います。
当旅館では美味しい物を召し上がって頂きたい という気持ちで、お客様を
もてなして行こうと思います。
さあ、今日は何を食べられるかな?
お品書きはないので、適当に名づけています。
食前酒
ミックスベリー酒
前菜
にんじんのサラダ
豆のサラダ 玉ねぎ、マスタード、くこ
長岡産のチーズ 梅ソース
自家製スモークサーモン
底にはゆで卵とタルタルソース ヘビーリーフ他
炊き合わせ
いんげん、海老、ひろうす、主役はゼンマイの一本煮。
2人分盛られていたものを、1人分ずつ取り分けました。
「一本ゼンマイの煮しめ」は、大湯温泉朝ごはんプロジェクトの共通メニュー。
今回は夕食でいただきました。
雪深い魚沼では、太くハリのあるぜんまいが育ちます。
長いものは30~40cmの長さ。
近隣の山で春に収穫されたゼンマイを、一本そのまま煮込んだものは、
昔から冠婚葬祭に欠かせない郷土料理。
言い伝えでは、ぜんまいが「血をきれいにする」「血を作る」として、お産の
時に食べる習慣もあります。
春に収穫されたものを、茹でて、天日干しし、手もみして・・・と多くの手間
と時間をかけて、地元の名物の干しぜんまいは作られています。
コツは、朝の10時くらいまでに干してしまう事。
だからみんな早朝に、採りに行くそうです。
友屋ホテルさんでは、平成23年産は水害で一部流れてしまったので、春まで
持つか少し心配。
なめこ鍋
秋の定番・なめこ鍋に使われているのは、銀山のなめこと彩りに三つ葉。
きのこの単品鍋は定番のようで、他に舞茸などもあるようです。
おだしと黒こしょうが効いていました。
舞茸のバター焼き
最初にここまでがテーブルに並びます。
続いて、2品。
お刺身
これ、魯山人の蟹皿の写しかな?
平目、新潟らしく南蛮海老、ホッキ貝、舌切り。
ツマは、大根、青シソ、菊、他
バカ貝(アオヤギ)のむき身の多くは、舌に見える足の部分を食べ、
これを「舌切り」と言います。
寿司、刺身、ぬた等に使う「アオヤギ」の名前は、市原市青柳(あおやぎ)に
由来。
昔の青柳地区は豊富な漁場の海が広がる漁村で、大量の「バカ貝」がとれ、
青柳港から江戸・東京へと盛ん積出されました。
その地名をとり、これが全国的に広がったものです。
「バカ貝」の名の由来は、
・バカ見たいに沢山とれるから
・潮の満ち引き、砂地の変化に敏感で、一夜にして棲む場所を替えてしまう
ので「場替」が転訛したもの。
・東京千葉県などで「ばか」もしくは「ばかげ」という。
・長い舌をダラとだしてバカみたく見えるから
・砂浜でお日様に向かい口をポケッと開けてバカみたく見えるから
・家である貝が壊れやすい事から「破家貝(はかがい)」とも言われた。
と諸説あります。
一見「蛤」に似ていますが、大きな違いは貝殻の厚さ。
「蛤」は厚く丈夫な殻ですが、「バカ貝」は薄く壊れ易い殻をしています。
「バカ貝」には二つの貝柱がありこれを「小柱」「あられ」とよび、すし種
・酢の物・和え物やみつばとのかき揚げ、サラダ等加熱しても美味しく
「アオヤギ」より応用が利くので俗に「親まさり」とも呼ばれています。
「アオヤギ」の鮮やかなオレンジ色はカロチン(ビタミンA)で,ガン予防
や皮膚・粘膜・骨・歯を丈夫にする等の効果があると言われています。
天ぷら
大きな松茸、牡蠣、栗、ムカゴの天ぷら
のっぺ
にんじん、しいたけ、銀杏、ちくわ、里芋、ゴボウ、きくらげ、
貝柱、いんげん、たけのこ
ずっとのっぺい汁と思っていましたが・・・微妙に違うらしい。
新潟県の「のっぺ」は、「汁」でも「澄まし汁」でもなく「煮物」であり、
残った野菜を使うわけでもなく、ごま油で炒めるようなことはしないため、
「のっぺい汁」とは異なる。
とウィキにありました。
新潟のお正月に欠かせない1品で、温かくても冷まして食べても美味しい。
冷たくして食べる新潟など下越地方では、具はやや小さめの薄切り、温め
直す中越地方では煮くずれしないように大きめに切ると言われています。
また、普段の祝い事では材料を短冊切りにし、不祝儀には乱切り又は三角
切り、油揚げを入れるなど、材料の切り方や、入れる具材も変わる地域が
あるそうです。
新潟の「のっぺ汁」はサトイモのぬめりでとろみをつけるのが特徴。
新潟には長野から伝わったらしく、もともとは、濃餅(のうべい)=濃厚
でもちもちした汁をかけた料理だったようです。
一番古い文献には、野菜や鴨の肉などを鍋で煮て濃餅にしたそうです。
それがのっぺ煮や、のっぺ汁へと変化していったようです。
せりやきという新潟の一部でたべる料理も長野から伝わったらしい。
昔は、新潟から舟が信濃川(千曲川)をのぼり、長野の小諸のあたり
まで往来していたからでしょう。
ここから後はできたてが1~2品ずつ運ばれてきました。
焼物
鰈(かれい)の炭焼き、ずいき
もってのほか(菊)のお浸し
ご飯、塩昆布、野沢菜漬、山菜のおみそ汁
地元の契約農家さんに作ってもらっていて、炊き方にも各宿のこだわりが
あるそうです。
炊き方もですが、産地の水で炊くのも美味しいごはんの秘訣だとか。
そして必要な分だけ精米。
器では、お刺身用の醤油の小皿に続いて魯山人デザインが続きます。
日月椀(じつげつわん)
魯山人がデザインした漆器で、日月椀(じつげつわん)という金と銀の丸い模様を
あしらった有名なお椀。
桃山時代以前の日月屏風などをヒントにしたと思われるが、魯山人オリジナル。
以降、多くの人が日月椀を写して作っています
一閑張とは生地の表面に和紙を張り漆を塗る技法。
金箔が太陽、銀箔が月を表している。
デザート
カシスと栗のアイス
酸味のあるカシスとまろやかな栗。
定番のミントとヨーグルトのシャーベットも美味しいけれど、こちらも最後まで
満足感の高い一品でした。
食べ終わったらもう午後9時。
部屋に備え付けのコーヒーをいただいたら、寝ちゃいそうになりましたが、
読みたい本がたくさんあるので、つい夜かし・・・
次回も食の楽しみは続きます。朝食編をお楽しみに。