《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てほしい)
鎌倉市に接する横浜市栄区に「公田町」の地名がある。
公田(くでん)とは、時代背景によって多少意味を異にするが、おおよそのところは、私田に対する公の所有になる田のこと。
公が国であったり朝廷であったり、幕府であったりと、時代によって変わる。
栄区の公田町は、江戸時代に村民が共同で耕し、その収穫物を税として納めたことによるということからの地名だ。
近年、この辺りも開発が進んで古い地形が遺されていない。
山の上は平地とされて宅地化。山の斜面も崩落防止のコンクリート。
岩瀬村の白山神社の背後の山を歩いたことを、過去に紹介したことがある。
その延長にある山道を横浜側の公田町に降りてみた。
公田町は開発のさなかにある状況で、道路工事が複雑に進んでいる。
その一角の山際にヤグラが遺されているところがある。
ヤグラは寺や武家屋敷の背後に設けられた墓地であることから、単なる農家の蔵や物置が置かれていたところではなさそうだ。
風景としては、山崎辺りの里山のようだが・・・。