2022年のインド映画『ブラフマーストラ part.1 Shiva』をWOWOWで見ました。
ネタバレあります!
天から授かったアストラと呼ばれるシャクティ(力)を代々受け継ぐブラフマーシュ達と、最強の力"ブラフマーストラ(宇宙の創造主:ブラフマ神の飛び道具の意味)"を我が物にしようとするデイヴ一味の戦い。
part.1は、シヴァという青年のお話。
現代に生きるシヴァは孤児として育つ。
DJをして自由気ままに過ごしていたが、炎に親和性があったり、予知夢のようなものを見たりすることもあった。
あるお祭りの日、イーシャという美しい娘と運命の出会いをする。その日からヴィジョンがよりはっきりと見えるようになり、有名人が殺されるヴィジョンを見、それが現実になったことを知る。その後二人目が殺されると知っていてもたってもいられなくなったシヴァは、夢に見たバラナシへ行くと言う。イーシャもそれについていく決心をする。
なぜなら、イーシャの名前の由来はシヴァ神の奥さんの名前だから、と。
ここで小話:
インドのタントラ文献には、「シヴァはシャクティがいなければただのシャヴァ」と書かれてあるそうです。「シヴァ神は奥さんがいなければ屍同然」という意味なのですが、それぞれの文字を考えれば分かります、SivaとSavaは一字違い、女神(=i:イーシャの名前の由来と思われます)を借りてSivaになるとされているのです。
そして、もう一つ意味があります。シヴァ教の経典では、我々の中にあるビンドゥ(魂=シヴァ)とシャクティ(女性名詞の"生命力")は元々一つ、でもそれが別れてしまったがために解脱できないと考えられていて、再び一つにするための様々な行法がyogaと呼ばれています。つまり我々一人一人も、シヴァとシャクティを一緒にすることで完全なシヴァ神になれる、とされているのです✨
ナンディン(聖なる白牛)のシャクティを持つ二人目のブラフマーシュに教えてもらったアシュラムに向かう途中、ナンディンも殺されてしまう。
ようやく辿り着いたヒマラヤのアシュラムで、シヴァは自らの出生の秘密を知る。
自分が炎を操るアグニアストラを持っていること。その力で母親を殺してしまったかもしれないと嘆くシヴァ…。
アグニアストラはアストラの中では一番強いシャクティだが、複数のアストラを兼ね備えたような最強のアストラ:ブラフマーストラが現れた時、それを我が物にしようとしたブラフマーシュの一人:デイヴは、同じくブラフマーシュだったアムリタ("不死"の意味)という女性によって島ごと海に沈められてしまう。
この敵対するデイヴとアムリタがシヴァの両親だと言うのだ。
修行を積み、火種があれば自由に炎を操れるようになったシヴァ達の元にデイヴの軍隊が攻めてくる。
そしてブラフマーストラが再び活性化し、地面が割れ、イーシャに危機が訪れた絶体絶命の時、シヴァが覚醒するーーー
シヴァは、イーシャが自分の眠れる力の火種なのだと知る。
これはーーー
少しでもヒンドゥーの知識がある方が断然楽しめます!インドの様々な街の景色も見られましたし、聞いたことのある単語もたくさん出てきて、楽しい♪
ただ一つ難点を挙げるとするならば、もっとかっこいいシヴァはおらんかったんかい?と思ってしまう…😭イーシャは可愛いのよ、イーシャは可愛いのに…😭
しかも、続編が2029年公開予定とか…長すぎます…😢