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米朝首脳会談近づく、安倍首相陳情?

2018年06月08日 | 日記

以下は本日(8日)の産経の記事の切り抜き。

これはあくまでも内向けのご都合主義の記事で、事実とは違う。

まず、安倍首相に「高い期待」などしていない。
むしろ、最近の論調は、あのマクロンすらトランプを説得できない。
大統領就任前にトランプタワーに駆け付けた安倍首相も説得できない。
というのが、大方の見方である。

また安倍首相はトランプ大統領にいろいろ念押しをしたというが、
要はお願いしたというだけだ。
英語でいえば「BEG」したということだ。
他人様にお願いすれば当然見返りが要求されることになる。

そもそも米朝で何らかの実のある会談が行われるかどうかについては、これまでの
経緯から、どちらかというと、否定的・消極的意見が多いと思う。
やや明るい期待感を持つようになったのはつい最近のことだ。
そういう極めて困難な会談の場に、直接的に関係があるとは見えない拉致問題を
取り上げるというのは、どこまで期待できるのだろうか?
トランプの頭に浸透することを期待する方が無理だと思うのだが。

トランプのツイッターによると、安倍首相とは
北朝鮮と貿易問題について議論するとなっており、しかも貿易問題については
彼の持論の「RECIPROCITY」に基づくことになっている。

人が交渉に応ずるのは、何らかのメリットがある、あると思うからである。

トランプが、会談が近づくにつれ、経済支援
(但し、自分の、アメリカの金ではない)のことをいうのは、
金正恩にインセンティブを与えるためである。
体制保証のことをいうのも同じである。

実際に交渉するといろいろ学ぶことがある。
当然のことながら、相手のことはわからないものである。
だから、相手に交渉によってどのようなメリットがあるのかを考えさせる
のである。自分のことなので真剣に考える。
相手は夢を描くわけである。その過程で、いろいろと障害と思われるもの
や疑問などが出てくる。
当然、それを交渉相手にぶつけてくる。ストレートでないことが多いので
サインを見逃してはならない。
探りを入れる。そうやこうやで相手の狙いがわかってくると、そこに焦点を
あてて、いかにその狙いが実現するかのイメージを膨らませるのである。
一緒に考えようというわけである。
交渉の達人というのは、この部分がうまいのである。
が説明は不可能である。本人しかわからない。

トランプは交渉がうまくいけば金正恩をワシントンに、いや、
フロリダのマルアラーゴに招待することもあるなどと言い出した。
これなどは、一種の殺し文句であると思う。
これは歴代のどの大統領も持っていなかったトランプの最大の強みである。

交渉で大事なことは優先順位を忘れないことである。
そこさえしっかりしているなら、あとは出たとこ勝負でいい。
トランプと金正恩は同類だと思う。
個人としての相性は別として(これも悪くはないのではと思う)、
同類としての共通項があると思う。

この米朝首脳会談は、両国の首脳というよりは、トランプと金正恩
との会談という性格のものだと思う。

安倍首相についていえば、拉致問題というような、国家にとって
最重要な問題について、外国にBEGするしかないという情けない国の
ありようについて真剣に考えるべき時ではないかと思う。