トランプ大統領のテロ対策を目的とするイスラム圏の国からの入国規制について、
連邦最高裁裁判所は支持する判断を示した。ここ
政策内容についての判断を示したわけではないこと、そのような規制をする正当性に
ついて合理的説明がなされていたというだけである、というのが理由である。
が、トランプ大統領にとっては差し当たりは追い風である。
とりわけ日本人にとって歓迎すべきことは、日系人強制収容は違憲ではないとした
1944年の最高裁判決を正式に覆したことである。
ウィキペディアの次の記事からもわかるとおり、事実上、名誉回復はなされていた。
しかし、判決そのものは生きていた。
判決文をみると、異議申立サイドは理由の一つとしてコレマツケースを取り上げたようである。
コレマツ事案は、人種だけを唯一・明示的に根拠としたもので、トランプの入国規制とは関係
がないとして退けたが、異議申立サイドのコレマツ事案の引用は、既に明らかに
なっていることだが、コレマツケースは判断のときから大変間違っていたことを
明確にするいいチャンスだとして、1944年の判断を覆したもの。
最高裁の判断に反対する人たちも、この部分については、誰も異論はないと思われる。
少数意見のソトマヨール判事もこの部分については、称賛に値し、遅すぎたくらいだ
との意見である。
日本人は声を挙げて意見をいわないところがある。
言うべき時は、大声をあげ訴えるべきであり、訴え続けることである。
(日本人の典型である自分自身に対する言い聞かせである)