■『ティファニーで朝食を』T・カポーティ/村上春樹訳(新潮社)H20.2.25を買いに行きました。
最近1~2年来のことですけれど、都内の大型書店には書見コーナーが整備されてきています。
よく行くブックセンターでも、いつの間にかほとんどのフロアの窓際にテーブルと椅子が並ぶようになって、喫茶コーナーかと間違えそうな雰囲気。(もちろん飲食は御法度です)
それより以前は、書架の角に1人掛けの木の椅子が置いてあるくらいで、足の悪い人に気を遣った程度にしか見えなかったのですけれど。
新刊については、ぼくはけっこう立ち読みをしてしまいます。1人だったら読みながら3~4時間立ちっぱなしでも平気。
もちろん周囲の人の動きや、本を汚さないように気を遣いながらなので、それ相当に疲れはするはずなのですが、読んでいる最中は自分ではその疲れに気付きません。
ですから書見コーナーはよいアイデアだな、と思います。
少なくとも人の流れを気にしないで本を選びチェックする(読む)ことができるからです。
発刊点数は増えているのに売り上げは伸びないというご時世。ゆっくり本を選ぶことができたら、結果、売り上げに貢献するのでは。
でも、動線の無駄を省きたいぼくは結局、書見コーナーに座ることはなさそうです。(あらら)
書見コーナーについては改造移転前の大丸6Fにあったブックカフェの思い出を書きたいところですが……略。
さて、平積みは前評判高い村上春樹訳2冊。
1階入口を入ってすぐの展開です。
すごいなあ!
ティファニーブルーの表紙が桜前線に先駆けて満開♪
思わず目を奪われました。
ここで、あらかじめ立ち読みを省いて買おうと思って行ったのに、なぜかいきなり買う気がなくなりました。
ティファニーブルーの山を見たとたん急速冷凍、醒めてしまったような感覚で……。
自分のことながら、いったいどうしちゃったのでしょう。
しかたなく、知ってはいるストーリーを確認するためにページをめくり、訳文を少しチェックしました。
収録最後の短編に目が留まります。
「クリスマスの思い出」
どこか遠いところで鈴の音が鳴ったような。
理由はわかりませんが、聴覚ではない感覚で音を聴きました。
しかたないような気分で『ティファニーで朝食を』を持ってレジへ。
もう1冊の『ペット・サウンズ』は今回は見送り。
ビーチ・ボーイズといえばPet Sounds。CDは持っているけれど……うーん。
この手の音楽は、CDはけっこう流したのですが、いわゆるクラシック音楽に較べてダイナミックレンジの幅が狭く平坦で短いので、ぼくは面白くないです。
唱歌でもありませんし。
まあ、この本はしばらくは品切れにならないでしょう。(この時点でなぜか疲れている、ぼく)
コード進行が途中でおかしくなる展開の特徴的なビートルズ、といえばAbby Road (かなあ)。
It's Only Rock'n Rollなストーンズといえば、だからIt's Only Rock'n Roll(かなあ)。
というくらいには聴いているのですが、まあこれらは英語圏とはいえ「イギリスもの」ですが聴いてはいても、やはり……傾倒できない。
「村上春樹的アメリカ」なのか「アメリカ的村上春樹」なのか。
自分の肌に合わないな、と思いながらチェックしてしまう気弱さは何なのでしょう。(自問)
話を戻して、カポーティの「クリスマスの思い出」は鬼才山岸涼子の漫画が美しく素晴らしく、早くから心に刻印された作品です。
これは春樹訳より優れています。テキストと漫画を比較するのは不当でしょうけど。
山岸涼子作品の初出はなんとS51.1、漫画のタイトルは「クリスマス」でした。(もちろんリアルタイムで読んだわけではありません)
カポーティはいつだったか、ユリイカの1989.4特集をガイドに集中して読みましたが、ぼくにとっては心が「帰っていかない」世界です。知識として骨肉になってはいますが。
(でも、「叶えられた祈り」は面白かったです)
『ティファニーで朝食を』については、もはや新潮文庫版の訳(瀧口直太郎)と比較するのはナンセンスです。
訳文テキストにしろ装訂にしろです。
春樹訳はストレスなく読めますし、巻末の(春樹による)作品解説も一読の価値があるので、買って読んでよかったです。
どうも脈絡のない展開――今日は、他にも何冊か買って帰って即日読みましたが、なかなか読書記録としてつける気になれない……。
※ティファニーについて
銀座路面店が開店してしばらくは店の前に路駐する車もないくらい恐れ入った雰囲気でしたが、映画のようにカジュアルではないものの、今ではまったくふつうに銀座にとけ込んでいます。
――まあ、価格設定がおかしい世界です。
うっかり「見てるだけ」でも店員から名刺とカタログCDを渡されてしまうので恐縮してしまいます。(まるでティファニーで買い物をしたかのような紙袋を抱えて帰る羽目に)
最近1~2年来のことですけれど、都内の大型書店には書見コーナーが整備されてきています。
よく行くブックセンターでも、いつの間にかほとんどのフロアの窓際にテーブルと椅子が並ぶようになって、喫茶コーナーかと間違えそうな雰囲気。(もちろん飲食は御法度です)
それより以前は、書架の角に1人掛けの木の椅子が置いてあるくらいで、足の悪い人に気を遣った程度にしか見えなかったのですけれど。
新刊については、ぼくはけっこう立ち読みをしてしまいます。1人だったら読みながら3~4時間立ちっぱなしでも平気。
もちろん周囲の人の動きや、本を汚さないように気を遣いながらなので、それ相当に疲れはするはずなのですが、読んでいる最中は自分ではその疲れに気付きません。
ですから書見コーナーはよいアイデアだな、と思います。
少なくとも人の流れを気にしないで本を選びチェックする(読む)ことができるからです。
発刊点数は増えているのに売り上げは伸びないというご時世。ゆっくり本を選ぶことができたら、結果、売り上げに貢献するのでは。
でも、動線の無駄を省きたいぼくは結局、書見コーナーに座ることはなさそうです。(あらら)
書見コーナーについては改造移転前の大丸6Fにあったブックカフェの思い出を書きたいところですが……略。
さて、平積みは前評判高い村上春樹訳2冊。
1階入口を入ってすぐの展開です。
すごいなあ!
ティファニーブルーの表紙が桜前線に先駆けて満開♪
思わず目を奪われました。
ここで、あらかじめ立ち読みを省いて買おうと思って行ったのに、なぜかいきなり買う気がなくなりました。
ティファニーブルーの山を見たとたん急速冷凍、醒めてしまったような感覚で……。
自分のことながら、いったいどうしちゃったのでしょう。
しかたなく、知ってはいるストーリーを確認するためにページをめくり、訳文を少しチェックしました。
収録最後の短編に目が留まります。
「クリスマスの思い出」
どこか遠いところで鈴の音が鳴ったような。
理由はわかりませんが、聴覚ではない感覚で音を聴きました。
しかたないような気分で『ティファニーで朝食を』を持ってレジへ。
もう1冊の『ペット・サウンズ』は今回は見送り。
ビーチ・ボーイズといえばPet Sounds。CDは持っているけれど……うーん。
この手の音楽は、CDはけっこう流したのですが、いわゆるクラシック音楽に較べてダイナミックレンジの幅が狭く平坦で短いので、ぼくは面白くないです。
唱歌でもありませんし。
まあ、この本はしばらくは品切れにならないでしょう。(この時点でなぜか疲れている、ぼく)
コード進行が途中でおかしくなる展開の特徴的なビートルズ、といえばAbby Road (かなあ)。
It's Only Rock'n Rollなストーンズといえば、だからIt's Only Rock'n Roll(かなあ)。
というくらいには聴いているのですが、まあこれらは英語圏とはいえ「イギリスもの」ですが聴いてはいても、やはり……傾倒できない。
「村上春樹的アメリカ」なのか「アメリカ的村上春樹」なのか。
自分の肌に合わないな、と思いながらチェックしてしまう気弱さは何なのでしょう。(自問)
話を戻して、カポーティの「クリスマスの思い出」は鬼才山岸涼子の漫画が美しく素晴らしく、早くから心に刻印された作品です。
これは春樹訳より優れています。テキストと漫画を比較するのは不当でしょうけど。
山岸涼子作品の初出はなんとS51.1、漫画のタイトルは「クリスマス」でした。(もちろんリアルタイムで読んだわけではありません)
カポーティはいつだったか、ユリイカの1989.4特集をガイドに集中して読みましたが、ぼくにとっては心が「帰っていかない」世界です。知識として骨肉になってはいますが。
(でも、「叶えられた祈り」は面白かったです)
『ティファニーで朝食を』については、もはや新潮文庫版の訳(瀧口直太郎)と比較するのはナンセンスです。
訳文テキストにしろ装訂にしろです。
春樹訳はストレスなく読めますし、巻末の(春樹による)作品解説も一読の価値があるので、買って読んでよかったです。
どうも脈絡のない展開――今日は、他にも何冊か買って帰って即日読みましたが、なかなか読書記録としてつける気になれない……。
※ティファニーについて
銀座路面店が開店してしばらくは店の前に路駐する車もないくらい恐れ入った雰囲気でしたが、映画のようにカジュアルではないものの、今ではまったくふつうに銀座にとけ込んでいます。
――まあ、価格設定がおかしい世界です。
うっかり「見てるだけ」でも店員から名刺とカタログCDを渡されてしまうので恐縮してしまいます。(まるでティファニーで買い物をしたかのような紙袋を抱えて帰る羽目に)
メンテナンス連絡などもなかったです。
どうしたのかなあ。
おかしいなあ。
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