陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

ケータイの住所録は定期的に整理してみたら

2023-03-29 | PC・通信・情報・メディア・SNS

この記事はややウエメセで書いてます。ごめんなさい。

最近のことだが、ガラケーの機種変更をした。
長年愛用した3Gが2024年1月の終了予定に伴い、4Gでの新規契約を行ったためだ。契約先キャリアから機種代金および事務手数料が無料とのサービス案内があり、折よく利用した。旧ケータイは、実は液晶に黒斑点が浮くぐらい使い込んでいたので、以前から買え替え時だったので良い頃合い。

今回の契約前に、これまでのスマホ+ガラケーの二台持ちにするか、いっそのこと、スマホで音声通話SIMも申し込んでしまうか、かなり迷った。その結果として、やはり、従来通り、通話し放題プランでガラケー維持を選んだのだ。スマホは通話しづらく、しかも、通話時にネット検索できないからである。通話料は数百円割高になってしまうが、何割かは事業経費分にできる。

キャリアは一緒だが、同機種で近いカラーがなかったので別機種に。
慣れるまで時間はかかるだろう。携帯ストラップをつける穴がなかったのが残念。鞄の中で探しやすいように鈴をつけたかったのだ。

ガラケーは乗り換えて4代目になる。
旧ケータイ時の番号はひきついだが、初代、二代目のガラケーはすべて番号をリセットした。そして、今回MNPにしたはいいが、困ったのは住所録。パソコンへUSBケーブル繋ぎにしても保存できないらしい。SDカード経由でないと移動できないのだろう。

SDカード自体は高くはない。
けれども、ここで一案。いっそのこと、旧ガラケーの住所録で現在必要な番号だけ手入力してみた。そうすると、すでに個人事業上で契約解消になった取引先や、過去の就業先での知り合いなど、もう連絡不要のリスト者がいるわいるわで。けっきょく、残しておきたかった連絡先は毎年送る年賀状ぐらいの件数で済んだのだった。

この十年近く、兼業会社員としてかなり転職したり、出会った人が多かったかわかる。
中にはすでに名前すら見たくない人もいたので、データをそのまま移したくはなかったのだった。新しいケータイには、これから先の未来で関わる方ばかり。

私はなんでもかんでも登録してしまう癖がある。
これは名刺でもそうだが、いずれ連絡する必要があるのでは、と思ってしまうからだ。だが、そんなことはなかった。関係が絶たれたな、もう関わりたくないな、そう思った時点で消すべきだったのだ。ただし、消さなかったおかげで、仕事縁に恵まれたケースもある。


余談だが。私は正社員として勤務する現在の企業では、経営者以外の個人の連絡先は交換していない。
総務という立場上、従業員には社内で顔合わせするし、プライベートで遊びに行ったりしないからだ。これまでの職場では気安くメール交換をしたりして(とくに女性社員)手ひどい目に遭った。基本、急な欠勤などの連絡は会社宛でいいし、そもそも、私は現在の職場をほとんど休まない。適職で働くのが楽しいからだ。

電話やメールを頻繁にしたら、すれほど仲良くなれるのは幻想だと思っている。
だらだらと長電話してくるひとほど、時間管理術の上では、避けなければいけないからだ。

さらにいえば、私はスマホもそうだが、通話する、ネットを見る、ぐらいの基本機能しか用いていない。
LINEもしていないし、画像もほとんど置いていない。データを増やせば増やすほど管理が面倒になるからだ。よほど証拠を残したいものがなければ、めったに撮影をしない。最近、私が渡した住所メモを紛失した身内がいて、LINEで遅れだのうるさかったが、SMSで入力して済ませただけだ。ガラケーはとくに個人事業で使うので、なるべく自分に必要ではないデータなどを置きたくない。

簡単に繋がれる、記録できる。
そんな便利さにかまけて人や情報をコレクションしまくったあげく、けっきょく、何も管理できていない。誰のこともよく知らない。そんなことは現代人は多いのではないだろうか。名前を見てもどんな顔だった思い出せない人もいる。人脈づくりとばかりにその人の外側だけ集めているだけで、心を見ていないからではなかろうか。

ちょっとばかし、話したからと言って、軽く食事会に出かけたからと言って。
その相手は自分になにか影響を及ぼしてくれる人だったろうか? 人生上、必要な人だっただろうか? 一生、末永くお付き合いできるのだろうか? そんな人はほとんど限られているのだ。これは中高年になるほどそうで、自分のキャリアや家庭の事情によって、出会う人は異なってしまう。

不安に駆られると、とりあえず、安心できそうな声をくれそうな人に電話したくなる。
けれども、掛けられた人間の状況も理解してほしい。そう思ったことも、相手へそう思わせたことも、愚かな私は何度もあっただろう。今回、電話リストを整理して思ったのは、自分の電話のかけ方でもある。話し放題だからといって、あちこち電話しまくっていいものでもない。

私の経験則上、出会ってすぐに連絡先を交換したいと申し出る相手はかなりの要注意人物だ。
交換したら最後、めんどうな電話やり取りに時間を奪われて、イライラしたことは数知れない。そもそも、私自身が電話は大嫌いなのだ。その嫌いな電話をあちこち掛けたがる時期というのは、自分でもかなりメンタルが危ない時だと自覚している。

名刺もそうだが。
電話リストのなかにはすでに物故者や、会社名義が変わったり、退職してしまった方もいる。十年も経てば立場は変わってしまうのだ。戴いた電話番号を大切にしたいと思う厳選された人とだけ付き合いたいというのが、私の本音なのだ。

私はガラケーのかけ放題をこれまで通り続ける。
けれども、このことはよほど親しい人間でない限り知らせない。過去に電話代惜しさのために、自分が連絡せねばならないことを、私に代わりにやらせようとした厚かましい友人が派遣先にいたからだ。そしてスマホのLINEが使えないことをマウントしてきたが、私が正社員就業したのを機にすっぱり縁を切った。この人間が私の新ケータイに二度と連絡を寄越してこないことを祈るばかりである。

(2023/01/29)






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